届出番号 | B450 |
商品名 | リプロール |
届出者名 | 株式会社アストリム |
届出日 | 2017/01/18 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン |
表示しようとする機能性 | 本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには 肌のうるおいをサポートすることが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 疾病に罹患していない(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している方を含む。)及び授乳婦を除く。)健常者 |
一日当たりの摂取目安量 | 3粒 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン 含有量:5mg |
保存の方法 | 直射日光、高温多湿を避けて、保存してください。 |
摂取の方法 | 水またはぬるめのお湯と共にお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=41606080270104 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
■安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
1.食経験
本届出食品に含まれる機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」はサケOncorhynchus keta (Salmonidae)の鼻軟骨から酢酸溶液にて抽出して得られたものです。
本届出食品中の「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の一日当たりの摂取目安量は5mgですが、2011年から㈱アストリムより本届出食品と同一の機能性関与成分を含む(一日当たりの摂取目安量 10mg)錠剤の食品を販売しています。
商品名:プロコモ
製造・販売者:㈱アストリム
摂取形状:錠剤
機能性関与成分:「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」
一日当たりの摂取目安量:10 mg
製造・販売実績・安全性:累計約44万個以上製造(2011年~2016年8月)されています。この期間において、健康被害等の報告はありません。更に、機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の基原であるサケの鼻軟骨は、氷頭(ひず)と呼ばれ、北海道や東北地方では郷土料理(氷頭なます)として食されています。本届出食品には、この郷土料理と同様にサケ鼻軟骨から酢酸抽出法により得られた成分が含まれます。「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は、この料理一食分に300~400mg相当含まれており、本届出食品中の機能性関与成分の一日当たりの摂取量の約60~80倍です。
2.既存情報の安全性調査結果
「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の安全性に関する論文1報
ラット90日間反復投与毒性試験では、「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」において有害事象は認められませんでした。
尚、公表準備中の論文にて、「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の以下の安全性試験が報告予定です。
・長期摂取試験(12週間)有害事象なし(10mg/日)
・過剰摂取試験(4週間)有害事象なし(50mg/日)
3.安全性試験結果
機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の安全性試験
・急性毒性試験(単回投与毒性試験) 概略の致死量 約1000mg/kg以上
・遺伝毒性試験(細菌を用いる復帰突然変異試験) 遺伝子突然変異誘発能を有さない。
4.医薬品との相互作用
医薬品との相互作用に関する報告はありませんでした。
5.まとめ
機能性関与成分と同等の成分を含む食品は十分な食経験を有し、製造・販売実績、安全性試験結果からも安全性は、十分に評価された成分であると判断します。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
(ア)標題
「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」による肌水分量に関する研究レビュー
(イ) 目的
「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の経口摂取が、肌水分量に及ぼす機能性を定性的研究レビューにより評価することを目的としました。
(ウ)背景
皮膚は成人で約1.6平方メートルの面積におよぶ人体最大の臓器です。皮膚の主な機能は以下の3つです(1)(2)。
① 身体を外界から守る機能
様々な外的刺激に対し、身体の内部組織を守る役割を果たします。
② 体温を調節する機能
外界からの体温変化を和らげます。血管拡張・収縮、及び発汗の調節により熱の放散を調節します。一般的に知られる皮膚呼吸に必要な機能です。
③ 知覚
触覚、痛覚、温覚、冷覚などを感じ、その情報を脳へ伝えます。
皮膚は表面側から、表皮、真皮、皮下組織の3つの組織からなります。この中で、 表皮は、身体を外界から守る機能を担います。健常者においては、表皮の角層は体内の水分を保持する役割を果たしています。角層は、皮膚の表面側から見て真皮と接する最も深い部分で細胞が生み出され、形を変えながら上方へ移動することで形成されます。この形成過程において、真皮は、表皮へ栄養分を補給し、さらに足場としても働いています(3)。また、真皮は膠原線維(コラーゲン線維)と弾性線維(エラスチン線維)から成り立ち、これら線維が持つ弾力性と柔軟性を使って、外界の圧力から身体の内部を守るために重要な役割を果たしています。日常生活において、紫外線、喫煙、ストレスなどにより、コラーゲン線維やエラスチン線維が減少あるいは変質すると、真皮の機能が低下し、それにより、表皮が傷つきやすくなり、肌水分量が低下します。
このような背景から、真皮も、表皮の角層による保湿作用を保つために重要です。プロテオグリカンは生体内の細胞外基質の一つで、肌においては真皮の線維芽細胞間の結合組織として存在し、結果として肌水分量の維持に関与しています。しかし、健常者を対象としたプロテオグリカンの肌水分量への関与について、臨床研究を総合して評価した研究レビューは実施されていませんでした。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
本レビューは、NPO法人日本抗加齢協会に属し、専門知識を有する医師、学識経験者により行われました。PubMed(外国語)、Scopus(外国語)及びJDreamⅢ(日本語)を用いて、2016年10月18日までの期間に公表された文献を対象とし、当該機能の臨床試験に関する研究レビューを行いました。研究レビューの対象となる論文を1報抽出しました。
(オ)主な結果
該当の論文は、文献データベースで検索可能な学術誌に公表された査読付き英文論文でした。更に、無作為二重盲検比較試験で行われた臨床試験であり、かつ、肌水分量の改善作用に関しての肯定的な論文でした。
「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は、摂取した場合に、肌水分量をサポートする機能を助けることに関して肯定的な科学的根拠があると判断しました。また、対象となった論文では、プラセボとして「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」が含有していないものを用い、比較試験が行われているため、機能性関与成分が「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」であることが明確でした。なお、試験期間中、すべての被験者に対して、「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」に起因する副作用が無いことが確認されました。
(カ)科学的根拠の質
検索によって採用された論文では、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの2週間摂取で、肌水分量の改善を報告していました。この結果は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンにより、肌のうるおいが改善され、肌機能の健康維持増進に寄与することを示しています。この論文は、プラセボとの無作為二重盲検試験で実施され、エビデンスレベルの高い研究です。
以上の結果より、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは摂取した健常者において、肌水分量を維持することに関して肯定的な科学的根拠があると考えられます。よって、本届出食品に「本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには肌のうるおいをサポートすることが報告されています。」を機能性表示することは適切であると判断しました。つまり、肌水分量を維持する上でサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン摂取の有用性は高いと考えられました。試験デザインは無作為二重盲検比較試験であるため、エビデンスの質は高いと考えられます。しかしながら、対象論文が1報のみであることから出版バイアスの存在は否定できず、被験者数が少ないこと、更に著者は機能性関与成分の製造会社の社員であり利益相反関係にあることから、今後、臨床試験による検証が必要であると考えられました。
参考文献
1)皮膚科疾患ビジュアルブック:学研
2)シンプル皮膚科学 南江堂
3)A J Engler. et al. Matrix Elasticity Directs Stem Cell Lineage Specification, Cell. 2006,126, 677-689.