歩むチカラ フルーツヨーグルト味
届出番号 C48
商品名 歩むチカラ フルーツヨーグルト味
届出者名 ライオン株式会社
届出日 2017/05/02
変更日 2020/03/16
撤回日 2020/03/31
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 HMB(別呼称として、β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)およびグルコサミン塩酸塩
表示しようとする機能性 本品にはHMBとグルコサミン塩酸塩が含まれます。 HMBは、力がかかる足の曲げ伸ばしなどの運動を併用することで、足の筋肉機能(立つ・歩くなどの動作に必要な筋力)の維持に役立つことが報告されています。グルコサミン塩酸塩は、膝関節の曲げ伸ばし(動きのスムーズさ)をサポートすることが報告されています。 本品は、年齢とともに衰える足の筋力や膝関節の曲げ伸ばしが気になる方に適した食品です。
当該製品が想定する主な対象者 年齢とともに衰える足の筋力や膝関節の曲げ伸ばしが気になる方(疾患に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。)
一日当たりの摂取目安量 1本
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:①HMB ②グルコサミン塩酸塩
含有量:①1.2g/1本②1.5g/1本
保存の方法 直射日光、高温、多湿をさけて、保存してください。
摂取の方法 スティック単本:本品1本をコップ1杯(約200ml)の水などに溶かしてお飲みください。30本入り化粧箱:本品1本をコップ1杯(約200ml)の水などに溶かしてお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 ・食物アレルギーのある方は摂取しない。
・一日摂取目安を守る。多量摂取により、より健康が増進するものではありません。
・粉末のまま直接口に入れない。
・ワルファリン等のお薬(特に血液凝固阻止薬)を服用されている方は、本品をご使用になる前にかかりつけの医師に相談してください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 <スティック単本>
・開封後は早めに飲用する。
・乳幼児の手の届かないところに保管する。
<30本入り化粧箱>
・スティックの開封後はお早めにお召し上がりください。
・乳幼児の手の届かないところに保管してください。
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42003310250601

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

1.食経験
香料と着色料のみが異なる類似食品(「歩むチカラ レモン味」)は、発売以降およそ15万本を販売しており、重篤な健康被害が発生していない事を確認しているが、販売期間が短い為、喫食実績が不十分であると判断した。
2. 既存情報の安全性調査結果
届出食品に含まれるHMBカルシウム及びグルコサミン塩酸塩では、反復経口投与毒性試験が実施されており、無毒性量はそれぞれ、5%(雄3,493mg/kg体重/日、雌4,163mg/kg体重/日;HMBとして雄2,794mg/kg/日、雌3,330mg/kg/日)、1.67%(雄1,075mg/kg体重/日、雌1,158mg/kg体重/日)と報告されている。
また、HMB及びグルコサミン塩酸塩ともに、ヒトを対象とした臨床試験が実施されており、重篤な健康被害は報告されていない。
3. 安全性試験結果
届出食品の機能性関与成分HMBを含む原材料HMBカルシウム(「HMB-Ca」)及び機能性関与成分グルコサミン塩酸塩を含む原材料「グルコサミン」の遺伝毒性を評価した。何れも復帰突然変異試験の結果は陰性であり、「HMB-Ca」及び「グルコサミン」は遺伝毒性を有さないと考えられた。
届出食品のヒトへの安全性を評価するために、類似食品での過剰摂取試験を実施した。その結果、類似食品摂取に起因する有害事象は認められなかった。類似食品の安全性試験の結果から、届出食品の安全性に懸念はないと考えられた。
4.相互作用
データベース及び文献等を調査した結果、HMBでは、医薬品との相互作用に関する報告は確認されていない。グルコサミン塩酸塩では、ドイツ連邦リスク評価研究所が「クマリン系抗凝固薬(特にワルファリン)服用患者がグルコサミンを摂取すると、抗凝固作用が増幅され出血リスクが高まる」と指摘しているが、本届出食品は、健康な成人男女を対象としており、上記医薬品との併用は考えにくい。万が一、併用する場合を考慮し、パッケージに「ワルファリン等のお薬(特に血液凝固阻止薬)を服用されている方は、本品をご使用になる前にかかりつけの医師に相談してください。」と注意表示をする。HMB或いはグルコサミン塩酸塩に関して、機能性関与成分同士の相互作用が観察されたという報告はない。
5.まとめ
機能性関与成分及び届出食品の安全性試験の結果から、適切に摂取する上で届出食品の安全性に懸念はないと考えられた。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

ア.標題
①HMB及び②グルコサミン塩酸塩の機能の検証。
イ.目的
健常成人を対象とした①HMBの足の筋肉機能の維持及び②グルコサミン塩酸塩(グルコサミン)の膝関節の曲げ伸ばしに対する機能について検証すること。
ウ.背景
日本では高齢化が進み、年齢とともに低下した筋力や関節の動きを改善する食品を提供することは、日本人の健康の維持及び増進に役立つと考えられる。HMBとグルコサミンには各々筋力と関節の曲げ伸ばしに対する機能が報告されているが、既存の研究レビューは調査年代が古いものや病者を対象としたものであるため、新たに研究レビューを実施した。
エ.レビュー対象とした研究の特性
2016年12月19日以前に報告されている英語及び日本語の研究について、健常成人を対象に調査した結果、HMBについては4報、グルコサミンについては2報抽出された。これら採用文献はいずれも原料メーカーが共同研究者もしくは試験食品提供者として協力しており、研究著者と各メーカー間の利益相反の可能性は否定できない。
オ.主な結果
①HMB
足の筋肉機能(立つ・歩くなどの動作に必要な筋力)の維持に役立つかを、検討事例の多い下肢筋力を指標として検証した。4報を採用し、その試験設計の範囲について、解析対象とした被験者数は36~65名、摂取期間は3~24週、一日摂取量はHMBとして1.2~4.8gであった。HMBを摂取しない場合との比較において、HMBを摂取することで下肢筋力が有意に向上した論文が1報(Stoutら)、HMBの摂取に加え、週3回の足の曲げ伸ばしを含む筋肉に負荷のかかる運動を行うことで、下肢筋力が有意に向上した論文が2報(Gallagherら、Nissenら)、HMBの摂取に加え、週2回の穏やかなフィットネスプログラムを行うことで、下肢筋力が有意に向上した論文が1報(Bertonら)あった。Stoutらの論文でも摂取に加え足の曲げ伸ばしを含む筋肉に負荷のかかる運動を行った試験を実施しているが、介入群、対照群とも下肢筋力は向上しており、群間での有意な差はなく、運動条件が適切でなかった可能性について言及されていた。以上を総合的に判断し、HMBは足の筋肉機能の維持に役立つと考えられる。
②グルコサミン
2報を採用し、その試験設計の範囲について、解析対象とした被験者数は46~108名、摂取期間は4~12週、グルコサミンの一日摂取量は1.5~2.0gであった。Brahamらの論文では、グルコサミンを12週間摂取することで主観的な膝関節機能評価指標が有意に改善した。Ostojicらの論文では、グルコサミンを4週間摂取することで膝関節の動かせる角度が有意に改善した。以上より、グルコサミンには膝関節の曲げ伸ばし(動きのスムーズさ)をサポートする機能があると考えられる。
カ.科学的根拠の質
各研究の質は高く、各研究結果に一貫性があること等から、科学的根拠の質は高いと評価した。しかし、HMBは4報、グルコサミンは2報と対象文献数が少ないことが本研究レビューの限界であり、今後更なる検証が望まれる。
(構造化抄録)