「森の恵み」GABA(ギャバ)茄子漬
届出番号 D641
商品名 「森の恵み」GABA(ギャバ)茄子漬
届出者名 株式会社もり
届出日 2019/03/16
変更日 2020/06/05
撤回日
販売中 販売中
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 γ -アミノ酪酸(GABA)
表示しようとする機能性 本品にはγ-アミノ酪酸(GABA)が含まれています。GABAには血圧が高めな方に適した機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 血圧が高めな成人日本人。ただし、疾病に罹患しているもの、妊産婦及び授乳婦を除く。
一日当たりの摂取目安量 10g
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:γーアミノ酪酸(GABA)
含有量:20mg
保存の方法 要冷蔵(10℃以下で保存してください。)
摂取の方法 ぬかを洗い流し、10等分に切り分け、そのうちの一切れ(10 g)を目安にお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 本品は食塩を含んでいます。一日摂取目安量を守り、塩分の摂り過ぎを避けるため、普段ご利用のぬか漬と置き換えてお召し上がりください。本品の賞味期限は10日間です。冷蔵保存(10℃以下)し、開封後は、そのことをご留意の上、適切にお召し上がりください。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。また、降圧剤を服用している方は、医師、薬剤師にご相談ください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42002210150402

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

①最近、「ぬか漬」が血圧降下作用のあるγ-アミノ酪酸(GABA)(以下GABAと略す)を多量に含有していることを発見した。米ぬかに含まれているグルタミン酸より、その発酵過程で生成される機能性関与成分である。その発酵床を100年以上も代々継承している家庭があるほど「ぬか漬」は長い食経験のある安全な食品である。また、1962年から今日まで、季節野菜「ぬか漬」の店頭対面販売を行なった実績があるが、「ぬか漬」に起因すると考えられる重篤な健康被害の報告は無い。関与成分GABAを含む特定保健用食品も販売されている。これらの食品は、長期摂取試験や過剰摂取試験の実施報告があり、ヒトに対する安全性が確認されている。更に、ヒトを対象としたGABA含有食品の経口投与による長期摂取、過剰摂取、安全性確認試験を実施した文献24報を選定し評価した結果、既存情報からもヒトに対する安全性が確認された。
GABAは、非タンパク質性アミノ酸であり、化学的に安定な物質である。他のアミノ酸と同様に速やかに吸収されるため、食品性状によってGABAの吸収速度は影響されないと考えられる。従って、各試験で得られた安全性の情報は、当該届出商品における機能性関与成分の安全性と同等に扱うことができる。以上の情報により、本品の安全性に問題ないと評価した。
②高血圧治療ガイドライン2004において食塩摂取量は6 g/日未満が推奨されている。当該届出商品には10 g当たりGABA 20 mg, 食塩0.33 g程度含まれているが、これは塩分の一日摂取量の中で考えるとわずかな量である。GABAの有効量を摂取するためには当該届出商品10 g /日で充分であり、節度ある食生活を送る限り、食塩の影響は安全性上の問題には成りえないと考える。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

(ア) 標題:「森の恵み」GABA(ギャバ)茄子漬に含有する機能性関与成分γ-アミノ酪酸(GABA)による血圧降下機能に関する研究レビュー
(イ)目的:「血圧が高めな健康成人がGABAを含む食品を摂取することで血圧は下がるのか」を検証するため。
(ウ)背景:GABAは、血圧が気になる方のための特定保健用食品の関与成分として利用されているが、疾病に罹患していない血圧高めな者に限った場合の有効性を総合的に評価した論文はまだない。
(エ)レビュー対象とした研究の特性:論文検索は2017年12月27日に、検索日までの全ての期間を対象に行い14報の論文を採用した。いずれも日本人健康成人[正常高値血圧者(収縮期血圧が 130~139 mmHgかつ/または拡張期血圧が 85~89 mmHg)を含む)]と, 参考までに調査したI度高血圧者(軽症高血圧者:収縮期血圧が 140~159 mmHgかつ/または拡張期血圧が 90~99 mmHg)を対象とした並行群間試験であった。GABAの1日あたりの摂取量は10~120 mgであり、食品形態は緑茶などの飲料物、発酵乳、タブレット等、多岐に亘っていた。摂取期間は8~16週間であった。
(オ)主な結果:14報のうち、正常高値血圧者層での解析結果が示されていた論文は 10 報であったが、うち 1 報で 3 種の用量で試験を行っていたため、12 試験と数えた。収縮期血圧においては、正常高値血圧者層に対して、12 試験中 10 試験で有意な低下が見られ、また拡張期血圧においては、12 試験中 9 試験で有意な低下が見られたことから、GABAによる有意な血圧の降下は一貫した結果であると考えられた。効果が見られた用量は一日当り12.3 mg~80 mgであり、この範囲では用量依存性は見られなかった。参考データとした軽症高血圧者層での解析や、両方の層を合わせた全体解析においても、同様の一貫した結果が得られていた。尚、正常血圧者の血圧に影響を与えないことは、後藤泰信らの論文(東方医学、22, 1-10 (2007))や、GABAを配合した特定保健用食品において既に報告されている。
当該研究レビューの結果、血圧が高めな健康成人がGABAを一日当たり12.3 mg~80 mgを摂取すると、血圧を有意に下げる効果のあることが分かった。「森の恵み」GABA(ギャバ)茄子漬に含まれるGABA量は0.2%であるため、一日10 g食べるとその摂取量は 20 mgとなり、表示したい機能性について充分な効果を表すと考えられた。
(カ)科学的根拠の質:出版バイアスの存在を完全に否定することはできていない。また、今回の採用論文の中にはランダム化についての記述が無いものが存在することも問題とすべきかもしれない。また本研究レビューにおいてはメタアナリシスを実施しておらず、定量的な評価はできていない。ただし、今回の高い一貫性を考えると、今後の研究によって結論が覆される可能性は少ないと考える。今後のさらなる質の高い臨床研究が求められるところであり、把握しだい本レビューを追加更新する予定である。