寒じめほうれんそう
届出番号 E165
商品名 寒じめほうれんそう
届出者名 新岩手農業協同組合
届出日 2019/06/14
変更日 2020/05/26
撤回日
販売中 販売中
食品の区分 生鮮食品
機能性関与成分名 ルテイン
表示しようとする機能性 本品にはルテインが含まれています。ルテインは、光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)色素を増加させることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 健常成人
一日当たりの摂取目安量 一日当たり200gを目安にお召し上がりください。
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:ルテイン
含有量:10 mg
保存の方法 特記事項なし
摂取の方法 熱湯で、30秒ゆでてからお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 多量に摂取することにより、疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42005260220301

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
■既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

ほうれんそうは大正末期から昭和初期にかけて、東洋種と西洋種の交配品種が日本各地に普及した。すでに100年を超える喫食実績があり、ほうれんそうそのものを原因とする事件等は報告されていない。久慈の寒じめほうれんそうも、昭和55年の大冷害を契機に栽培が始まったと言われており、以来寒じめほうれんそうによる食品事故の報告が見当たらないことから、十分な安全性を有すると考えられる。

機能性関与成分のルテインについて、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の「健康食品」の素材情報データベースでは「通常の食品に含まれる量を適切に摂取する場合、妊娠中・授乳中においてもおそらく安全である」と評価されている。米国ではGRAS(一般的に安全とみなされた物質)認定され、FAO/WHOの合同食品添加物専門家会議(JECFA)においても1日許容摂取量(ADI)が0-2 mg/kg 体重)と設定されている。さらに医薬品との相互作用に関する報告も、データベース検索では見当たらない。

以上の情報から、本製品中の機能性関与成分であるルテインの1日あたり摂取目安10 mgは十分に安全であると判断される。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【標題】寒じめほうれんそうに含まれる機能性関与成分ルテインの摂取による視機能改善に関する研究レビュー

【目的】寒じめほうれんそうに含まれる機能性関与成分、ルテインの摂取により健康な成人の視機能改善が期待できるか(リサーチクエスチョン:RQ)を明らかにするため、Participant (P):成人健常者、Intervention (I):ルテイン経口摂取、Comparison (C):プラセボ経口摂取、Outcome (O):視機能の改善をPICOと定め、定性的研究レビューを行った。

【背景】ルテインは眼のビタミンとも称され、サプリメントの摂取により加齢黄斑変性などのリスクを低減することが、米国の加齢性眼疾患研究(AREDS, AREDS2)等から明らかとなっている。しかし、健常者の眼の機能への効果については情報が少ないことから、本研究レビューを行なった。

【レビュー対象とした研究の特性】コクランライブラリー、PubMed、PubMed Central、医中誌に収録されている査読付きの英語および日本語の論文を調査した。前述のようにRQ, PICOを設定し、各研究の質を考慮した上でルテインの機能に関するエビデンスを取りまとめた。ほうれんそうの摂取を通したルテインの視機能改善効果についてもデータベースを検索し、参考文献を取得・考察を行った。

【主な結果】データベースより3報の論文(文献1-3)が選択された。全ての研究は高いエビデンスレベルを示し、1日あたり6から20 mgのルテインを1-12ヶ月摂取することにより、血清ルテイン濃度が上昇しコントラスト感度が改善することが示された。血清濃度はルテイン6-20 mgの介入を1-3ヶ月以上(文献1, 2, 3)実施することで上昇、コントラスト感度は6 mgの介入を3ヶ月(文献1)又は20 mgを3ヶ月(文献2)、10 mgを1年(文献3)実施することで有意に改善した。また、黄斑色素濃度(MPOD)は10-20 mgの介入を3ヶ月以上実施することで上昇した(文献2,3)。以上から、1日6 mgのルテイン摂取を3ヶ月実施することで、健常者の血中ルテイン濃度の上昇、及びコントラスト感度の改善が期待でき、より多量に摂取することで、MPODの上昇も期待できると期待される。

【科学的根拠の質】選択した3報の報告は、すべて二重盲検無作為化対象試験であり、研究の質は高い。しかし各報告において、ルテインの摂取量、介入期間、評価実施時期、被験者の人種や年齢、生活習慣等が異なるため、定量的な解釈に限界があるが、定性的には一貫性が認められ、エビデンスの質は高いと考えられる。