届出番号 | E283 |
商品名 | はかた地どり(胸肉) |
届出者名 | 農事組合法人福栄組合 |
届出日 | 2019/07/29 |
変更日 | 2019/12/28 |
撤回日 | – |
販売中 | 販売中 |
食品の区分 | 生鮮食品 |
機能性関与成分名 | アンセリン、カルノシン |
表示しようとする機能性 | 本品にはアンセリン、カルノシンが含まれます。アンセリン、カルノシンは加齢により衰えがちな認知機能の一部である、個人が経験した比較的新しい出来事に関する記憶をサポートする機能があることが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 60代以上を主とした健康な成人男女 |
一日当たりの摂取目安量 | 100g(本製品の1/2量) |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:アンセリン、カルノシン 含有量:アンセリン750mg、カルノシン250mg/100g |
保存の方法 | 2℃以下で保存,-18℃以下で保存 |
摂取の方法 | 十分に加熱してお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 本品は多量に摂取することで、より健康が増進するものではありません。摂取目安量を守ってお召し上がりください。抗高血圧薬を服用中の方は、医師又は薬剤師にご相談ください。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=41909251400204 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
〇喫食実績
「はかた地どり(胸肉)」は1987年に発売以来、約30年間にわたり、国内で、のべ700万羽の販売実績を有している。これは胸肉に換算すると3,500トン(500g/羽)、1食当たりの摂取量を100gとすると3500万食と国民3人に1人が食した量に匹敵する。なお、「はかた地どり(胸肉)」100gとは例えば、から揚げで料理したときの一般成人1食当たりの量であり、これまで健康被害に関する報告はない。
〇医薬品との相互作用
アンセリンは、抗癌剤のドキソルビシンとの相互作用が報告されているが、「喫食実績による食経験の評価」に記載の通り、アンセリンを含む当該食品は一般に広く食されているものである。ドキソルビシンは病院内で医師の管理の下、静脈内に投与されるものであり、本品の想定している対象者ではないと考えられる。また、アンセリンとドキソルビシンの相互作用についてヒトでの報告例はないことから、当該食品が対象者である健常者において、ドキソルビシンとの相互作用を示す可能性は極めて低いと判断した。カルノシンについては、理論上の機能性関与成分と医薬品との相互作用が報告されているため、「疾病に罹患している場合は医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。」、「抗高血圧薬を服用中の方は、医師又は薬剤師にご相談ください」とラベルに表記して注意喚起を行った。このことから、機能性表示食品として当該製品を販売することは適切であると判断した。
〇結論
以上のことから、当該食品「はかた地どり(胸肉)」の一日摂取目安量を摂取した場合、ヒトの健康を害する恐れはないと判断した。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
標題:最終製品「はかた地どり(胸肉)」に含有する機能性関与成分アンセリン、カルノシンによる認知機能改善の機能性に関するシステマティックレビュー
目的:健常者がアンセリン、カルノシンを経口摂取した場合の認知機能改善効果を、プラセボ摂取時との比較により検証した国内外の論文を広く調査し、アンセリン、カルノシンの認知機能改善効果の有無を総合的に判断することを目的とした。
背景:鶏胸肉に比較的多く含まれるアンセリン、カルノシンは、脳血管系の炎症性の障害性や脳組織中の炎症反応を有意に軽減すること、および金属イオンやアミロイドβにより誘発される神経毒性に対する保護効果を有することが報告されている。さらにヒトの認知機能改善の機能性を有することが個々の研究により示唆されているものの、健常成人対象のヒト試験研究成果を総合的に評価した研究レビューはない。そこで、アンセリン、カルノシンの認知機能改善効果について広く検証することが必要と考え、研究レビューを実施した。
レビュー対象とした研究の特性:アンセリン、カルノシンの経口摂取が健常成人の認知機能、脳の血流、抗炎症作用に及ぼす影響に関する日本語論文および英語論文を検索対象とした(検索日:2017年4月13日(PubMed)2017年3月28日(医中誌))。内容を精査した結果、採用された文献は1報となった。
主な結果:対象となる1報の結果から、アンセリン、カルノシンの経口摂取により、認知機能の一部であるエピソード記憶(近時記憶)、つまり個人が経験した比較的新しい出来事に関する記憶や注意力が改善されることが示された。さらにアンセリン、カルノシン摂取群で作業記憶課題遂行時の前頭前野の血流に有意な上昇が見られることも分かった。
科学的根拠の質:採択した1報は査読付きであり、研究デザインは二重盲検ランダム化比較試験であった。定性評価の結果、肯定的な結果であった。脳の血流量について対照群と介入群の群間比較により有意な差があった。また、認知機能に関しては、エピソード記憶(遅延再生)において、群間比較において有意な差が認められたので、本機能性に関して科学的根拠があると判断した。なお、限界としては、未発表データや日本語・英語以外で発表された研究が存在する可能性が否定できないことが挙げられる。