届出番号 | E451 |
商品名 | 脂肪に黒酢 |
届出者名 | アピ株式会社 |
届出日 | 2019/10/02 |
変更日 | 2020/03/31 |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(その他) |
機能性関与成分名 | 酢酸 |
表示しようとする機能性 | 本品には酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 一般健常者のうち、特に肥満気味の方、内臓脂肪が気になる方 |
一日当たりの摂取目安量 | 1本(100 ml) |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:酢酸 含有量:750 mg |
保存の方法 | 直射日光、高温多湿を避けて冷暗所に保存してください。 |
摂取の方法 | 1日1回1本(100ml)を目安にお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 空腹時での摂取は刺激を強く感じることがあります。本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42003310030201 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
【既存情報を用いた評価】
・酢酸は食品として摂取する場合は安全上問題はないと考えられる。
・酢酸は高濃度のものを摂取すると、中毒を起こす恐れがあるため注意が必要であり、高濃度の酢酸摂取事例として、30%酢酸を約100ml摂取した際の有害事例が報告されているが、本届出食品は1本あたり酢酸量として750 mg/100 mL(0.75%)の飲料であることから高濃度摂取となることはなく、また、過剰摂取となる可能性も低いと考える。
【既存情報による安全性試験の評価】
健常者へ1日当たり750mgの酢酸を14週間摂取させた試験1)や、1日当たり4500mgの酢酸を摂取させた試験2)などが報告されているが、いずれも有害事象は認められなかった。
【医薬品との相互作用について】
酢酸の医薬品との相互作用について、既存情報によると、“食品、医薬品との相互作用は知られていない。”と記載されている一方、同じく酢酸を含有する、りんご酢についてはカリウム濃度の低下に起因する医薬品との相互作用を生じる可能性が記載されている。しかし、1日当たり1500mgあるいは4500mgの酢酸を摂取した試験2)において、カリウム濃度の正常値からの逸脱は認められなかったとの報告があることから、過剰に摂取しなければ医薬品との相互作用が生じる可能性は低いと考えられる。
以上のことから、本届出食品の機能性関与成分の酢酸の安全性は十分であると判断した。
1)伏見宗士ら、「食酢飲料の安全性の検討」生活衛生, vol.49, No.5, 267-278, 2005
2)岸幹也ら、「食酢飲料の過剰摂取における安全性の検討」日本臨床栄養学会雑誌, vol.27, No.3, 313-320, 2006
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
(ア)標題
酢酸の内臓脂肪を低下する作用に関する研究レビュー
(イ)目的
酢酸をヒトに摂取させた試験の論文を網羅的な文献検索により収集し、プラセボなどのコントロールと比較した無作為化比較試験(RCT)から、肥満気味の健常な成人男女において内臓脂肪が減少されたか否かを合理的に検証することを目的とした。
(ウ)背景
酢酸は食酢(穀物酢と果実酢を含む醸造酢および合成酢を含む)の主成分であり、化学構造的にはカルボン酸(少なくともカルボキシ基[-COOH]を1つ以上有する有機酸)であり、広く一般食品から摂取されている。酢は健康に良いイメージがあるものの、酢酸の有効性に関する情報は限られている。
このような背景を踏まえ、酢酸の内臓脂肪を低下する作用について、酢酸を摂取することにより肥満気味の健常な成人男女の内臓脂肪が減少するか検証するため、研究レビューを実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
検索の条件と除外の条件を定めて、2018年7月10日にJDreamIIIなど日本語と英語の検索サイト5種において、肥満気味健常な成人男女の臨床試験文献を対象に検索を実施したところ、評価水準に合致した対象文献は1報であり、その有効性評価は無作為化比較試験(RCT)で、全て日本人を対象とした試験であった。
(オ)主な結果
RCT論文1報の概要を示す。
①無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であり、肥満気味の25歳から60歳までの健常な日本人男女(試験計画の除外基準に該当しなかった者)175名を対象として3群に分け、酢酸を0(プラセボ)、750および1500 mg含む被験飲料を1日当たり1本、12週間摂取させた。試験前観察期間中3名および試験期間中に11名の計14名が試験を辞退し、6名がX線条件(CTスキャン)からの逸脱のため除外され、残りの155名(BMI:25以上30未満)が試験を完了し解析された。
内臓脂肪面積(VFA)は、酢酸の12週間の摂取により、低用量群(750 mg/日)、高用量群(1500 mg/日)とも摂取前と比較して減少し、その変化量(後値-前値)はプラセボ群(試験期間中ほとんど変わらない)と比較して有意(低用量群:p<0.05、高用量群:p<0.01)に減少した。この結果から、酢酸750および1500 mg/日を12週間継続することにより内臓脂肪面積が減少することが示された。
尚、酢酸を含む試験食品に関連した有害事象は認められなかった。
(カ)科学的根拠の質
レビューレベルの限界に関しては、レビュー対象となった論文は1報であり、出版バイアスの可能性は否定できない。また、エビデンスの程度も幅が見られたことなどから、今後相反する報告が発表されるなどによって、エビデンスの評価が変わる可能性があり、継続的に情報を収集することが求められる。