キョーリック プロテオグリカン
届出番号 G1006
商品名 キョーリック プロテオグリカン
届出者名 湧永製薬株式会社
届出日 2021/12/17
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名 サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン、パプリカ由来カロテノイド
表示しようとする機能性 本品に含まれるサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲンには、階段の昇り降りなど、ひざ関節の曲げ伸ばしやスムーズな動きをサポートすることが報告されています。また、本品に含まれるパプリカ由来カロテノイドには、骨吸収をおだやかにし、骨の健康維持に役立つことが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 疾病に罹患していない中高年者(ひざ関節に違和感のある方、骨の健康を維持したい方)
一日当たりの摂取目安量 1日に4粒を目安に水などと共にかまずにお召し上がりください。
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン、パプリカ由来カロテノイド
含有量:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン 各16mg、パプリカ由来カロテノイド 1.4mg
保存の方法 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
摂取の方法 一日当たりの摂取目安量と共に記載
摂取をする上での注意事項 ◆原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
◆過剰摂取にならないように一日摂取目安量をお守りください。
◆妊娠・授乳中の方、乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42105311090104

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

当該製品は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン各16mg、パプリカ由来カロテノイド1.4mgを含む食品である。

【サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン】
既存情報の調査において、当該製品と同等量のサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン(各16 mg/日)を被験品とし、12週間摂取させた臨床試験において、体重、BMI、バイタルサイン、血液検査、尿検査の結果、重篤な有害事象は発生しなかったとする報告がある。
また、当該製品の同等品(サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン 各16 mg/日)を被験品とした5倍量の過剰摂取試験においても、問診、体重、BMI、バイタルサイン、血液検査、尿検査、自覚症状、他覚症状の評価結果に、臨床上問題となる影響は確認されなかった。

【パプリカ由来カロテノイド】
当該製品に使用しているパプリカ由来カロテノイドは、パプリカ色素を原材料とし、当該原料は、β-クリプトキサンチン・カプサンチン・ゼアキサンチン・β-カロテンの4成分の総量として規格している。当該原料は新製品であり喫食実績がないため、既存情報を用いて安全性を評価した。
パプリカ色素の安全性については、公的機関である国際連合食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)、ならびに欧州食品安全機関(EFSA)の「食品添加物および食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANSパネル)が評価結果を公表している。
当該製品に含まれるカロテノイドの摂取量は、JECFAならびにEFSAが推定した1日あたりのカロテノイド平均摂取量の範囲内に含まれていた。また、安全性試験情報に基づきパプリカ色素の許容一日摂取量をJECFAはカロテノイドとして0~1.5 mg/kg(体重50 kgの人で1日あたり0~75 mg)、EFSAはカロテノイドとして1.7 mg/kg(体重50 kgの人で1日あたり85 mg)と設定しており、当該製品におけるパプリカ由来カロテノイドの摂取量はJECFAおよびEFSAが設定した許容される摂取量の範囲内であった。
以上により、健常者が当該製品の1日摂取目安量を摂取した場合、人の健康を害することはないと評価した。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン】
標題:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン摂取の関節への機能性に関する研究レビュー
目的・背景:プロテオグリカン又は非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品の関節機能への有効性に関する研究は多く報告されている。しかし、その両方を含む食品に関する定性的又は定量的研究レビューの報告はなかった。そこで、本研究レビューでは特にサケ鼻軟骨由来の当該2成分を同時に含む食品について「対象者:健康な成人(栄養学的観点)、介入:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲンを有効成分とする食品の経口摂取、比較:プラセボ食品の経口摂取、アウトカム:関節機能に対する有効性、研究デザイン:ランダム化比較試験(RCT)」を設定し、その有効性を検証することを目的とした。
レビュー対象とした研究の特性:検索日である2018年12月10日以前にデータベースに公開された国内外の健康な成人男女を対象にしたランダム化比較試験を検索し、疾病と診断されない範囲で膝に痛み・違和感がある日本人男女を対象とした論文1報が得られた。当該論文にかかる研究費用は原料供給者が提供し、論文の著者にその関係者が含まれているが、試験は第三者機関で適切に実施されていた。
主な結果:学術的に確立された膝に関する4つの評価(医師又はアンケートによる評価)が行われ、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・非変性Ⅱ型コラーゲン 各16mg/日を摂取した
群が、プラセボ食品を摂取した群と比較して大半の項目で有意な改善又は改善傾向を示した。また、膝関節の曲げ伸ばしを伴う動きで多くの改善が確認された。
科学的根拠の質:研究の限界(不十分な点)として「被験者が限定的(40歳以上70歳未満の膝関節に痛み・違和感のある男女)」、「評価の多重性(類似項目の繰返し評価)が考慮されていない」、「評価項目が本来健常者を対象とした方法では無い」、「対象部位が膝関節のみである」、「副次アウトカムの結果に信頼区間の広がりが見られる」、「採用文献が1報しか存在しない為、結果に一貫性があるか評価できない及び否定的な結果が公表されていない可能性が否定できない」があるが、結論に影響する大きな問題はないと判断した。以上より、当該機能性に関する科学的根拠の質は十分であると判断した。ただし、以上の限界も存在することから今後より質の高い研究結果が報告されることが望まれる。

【パプリカ由来カロテノイド】
標題:パプリカ由来カロテノイドによる骨吸収を抑制する機能に関する研究レビュー
目的:疾病に罹患していない成人において、パプリカ由来カロテノイドの摂取は、摂取していない場合と比較して、骨吸収を抑制するか検証することを目的とした。
背景:古い骨は破骨細胞によって吸収され、骨芽細胞により形成される新しい骨が補充されることにより、劣化が修復され強さが維持されている。このような骨の代謝を骨吸収ならびに骨形成といい、一連の過程の進行は骨代謝回転と総称される。高齢になるにつれて骨量が低下することが知られており、特に、加齢に伴い閉経を迎えた女性では骨代謝回転が顕著に亢進し、骨吸収が骨形成を上回ることで骨量が大きく低下している。よって、過剰な骨吸収を穏やかにすることは骨の健康維持につながる。
カロテノイドは野菜や果物に含まれる色素であり、一部のカロテノイドは、食物の摂取から人間の血液中に存在することが知られている。複数の疫学研究において、カロテノイド摂取またはその血中濃度と骨密度および骨折のリスクとの有益な関連性が報告されており、カロテノイドの摂取が骨の健康維持に役立つ可能性が示されている。
パプリカの果実にはβ‐クリプトキサンチン・カプサンチン・ゼアキサンチン・β‐カロテンといったカロテノイドが含まれており、これらのカロテノイドの摂取は骨の健康に役立つと考えられる。そこで、研究レビューを実施し、パプリカ由来カロテノイドが骨吸収を抑制する機能を有するか検証した。
レビュー対象とした研究の特性:複数の研究論文のデータベースを用いて、各データベースに収録されている最初の時点から、検索日(2020年10月8日または10月12日)までを検索対象期間とし、健常な成人がパプリカ由来カロテノイドを摂取した試験に関する論文を収集し、最終的に1編の論文を評価した。この論文はランダム化を伴うプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験である。
主な結果:1編の研究論文を評価した結果、1日あたり1.4 mgのパプリカ由来カロテノイドを含む食品を摂取することにより、プラセボ食品(パプリカ由来カロテノイドを含まず、原材料を試験に影響を与えない別の原材料に置き換えたもの、その他についてはパプリカ由来カロテノイドを含む食品と同じとした)を摂取したときよりも破骨細胞にのみに由来し骨吸収の指標(骨吸収マーカー)として用いられる酵素であるTRACP-5b(骨分解酵素や骨融解酵素とも称される)の上昇が抑制された。TRACP-5bは、日本骨粗鬆症学会のガイドラインにおいて骨粗鬆症の検査項目として収載された指標であり、破骨細胞内で骨成分の分解に関与し、骨成分分解物と共に血中に放出される酵素である。よって、パプリカ由来カロテノイドの摂取が骨吸収をおだやかにし、骨の健康維持に役立つことが示された。なお、パプリカ由来カロテノイドの摂取に起因する副作用や健康被害はなかったことが報告されている。
科学的根拠の質:評価した論文はランダム化を伴う二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験に関するものであり、症例数減少によるバイアス(真の値とは異なる結果を導く可能性を高める要因)はあるものの、全体的にはバイアスリスクの少ない研究であった。ただし、研究数が少ないことから、科学的根拠の質を高めるため更なる研究が必要であると考えられる。しかしながら、パプリカ由来カロテノイドの摂取により過剰な骨吸収が抑制されるという試験結果は過去の疫学研究からも支持されるものであり、今後の研究によって効果に関する見解が大きく変更される可能性は低いと考えられる。