届出番号 | H1082 |
商品名 | プロテオグリカンDX(デラックス) |
届出者名 | 株式会社虎ノ門堂 |
届出日 | 2023/01/24 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン |
表示しようとする機能性 | 本品にはサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれます。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには、膝関節の不快感を持つ方の軟骨成分の分解を抑え、関節軟骨の保護に役立ち、膝関節の可動性、日常生活における膝の動き(階段の上り下り、歩く、立ち上がる、落ちたものを拾う、座っている)の改善に役立ち、起床時の膝の違和感を軽減する機能が報告されています。また、肌弾力を維持し、肌の健康に役立つ機能が報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 疾病に罹患していない(未成年者、妊産婦(妊娠を計画している方を含む。)及び授乳婦を除く。)健常者、膝関節の不快感が気になる健常成人 |
一日当たりの摂取目安量 | 2粒 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン 含有量:15mg |
保存の方法 | 高温・多湿、直射日光を避け、なるべく冷暗所に保存してください。 |
摂取の方法 | 水又はぬるま湯と一緒にお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42208310740103 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
1.食経験
本届出食品は、機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」を一日摂取量15 mg配合した製品である。本届出食品での喫食実績はないため、既存情報を用いてサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの安全性評価を実施した。参考情報として、機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の基原であるサケの鼻軟骨は、氷頭(ひず)と呼ばれ、北海道や東北地方では郷土料理(氷頭なます)として食されている。本届出食品には、この郷土料理と同様にサケ鼻軟骨から酢酸抽出法により得られた成分が含まれている。「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は、この料理一食分に300~400mg相当含まれており、本届出食品中の機能性関与成分の一日当たりの摂取量の約20~26倍である。
2. 既存情報の安全性調査結果
「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の安全性に関する論文4報
・ラット90日間反復投与毒性試験 有害事象は認められなかった。
・過剰摂取試験(4週間) 有害事象なし(50 mg/日)
・遺伝毒性試験(細菌を用いる復帰突然変異試験) 遺伝子突然変異誘発能を有さない。
・長期摂取試験(12週間) 有害事象なし(10 mg/日)
・急性毒性試験(単回投与毒性試験) 概略の致死量 約1000 mg/kg以上
3. 医薬品との相互作用
医薬品との相互作用に関する報告は見当たらなかった。
4.まとめ
既存情報として、ラット90日間反復投与毒性試験に関する報告では、推定された無毒性量(NOAEL)は360 mg/kg/day以上であったことから、安全係数を掛けて、一日摂取許容量(ADI)は3.6 mg/kg/dayと算出される。体重が50 kgの人の場合は180 mgが上限となる。過剰摂取試験に関する報告では、本届出食品の一日摂取目安量(15 mg/日)の約3.3倍量に相当する「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」を過剰量(50 mg/日)、4週間摂取させた試験において、有害事象は認められなかった。細菌を用いる復帰突然変異試験においても、結果は陰性であった。以上より、機能性関与成分「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」を一日摂取目安量15 mgで配合した本届出食品は安全性に問題ないと判断した。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
【標題】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンによる関節軟骨の保護、膝関節の可動性及び日常生活における膝の動きをサポートする機能性に関する研究レビュー
【目的】
膝関節の不快感を持つ健常者が、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンにより、その不快感が緩和されるかを検証しました。
【背景】
関節には、特徴的な構造として、連結する骨の関節面には軟骨(関節軟骨)をもち、この軟骨により、関節の動きを可能としています。加齢等により筋力が低下すると膝関節の軟骨に負担がかかるようになり、膝関節の不快感が現れます。膝関節の不快感の顕著な指標として、物理的には関節可動域の減少、生理学的には軟骨分解・合成マーカーの変動があげられます。
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの摂取が関節軟骨の保護に対する影響や、膝関節の可動性及び日常生活における膝の動きに関する研究レビューはありませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
健常者(膝関節の不快感を持つ者を含む)を対象として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの摂取による関節軟骨への影響をランダム化二重盲検試験で実施した文献を検索致しました(検索日は、2017年7月11日)。
文献検索の結果、条件を満たす文献が2報抽出されました。
【主な結果】
データベース検索により2報の文献が抽出されました。
1報は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを10mg以上含有した食品を12週間摂取することにより、膝関節の可動域の改善作用及び日常生活における膝の動きをサポートすることが報告されていました。
他の1報は、膝関節の不快感(日本版変形性膝関節症患者機能評価表(JKOM)≧41)を一時的に持つような健常者において、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを16週間摂取(10mg/日)することにより、Ⅱ型コラーゲンの分解を減少させ、軟骨代謝の改善を介して、軟骨保護作用を示すことが報告されていました。
以上より、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは、「糖(糖質、糖類)」や「たんぱく質」とは異なる作用により、膝関節の不快感を緩和し、膝関節のサポートに寄与するものと考えられました。
【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界は、抽出できた文献が2報であり、報告例が少ないことが挙げられます。また、これら2報の論文内で報告されている臨床試験はいずれもUMIN-CTRにプロトコールが事前登録され行われており、透明性の高い試験でした。更に、2報の文献は、peer review誌に発表された論文であり、プラセボとのランダム化二重盲検試験で実施され、エビデンスレベルの高い内容でした。
結論として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを摂取した場合に、一時的な膝関節の不快感を持つ健常者に対して、関節のサポートをする機能があることに関して肯定的な科学的根拠があると判断しました。 (構造化抄録)
【標題】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの肌機能に関する研究レビュー
【目的】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンによる肌の弾力の維持に役立つことについて検証しました。
【背景】
皮膚は成人で約1.6m2の面積におよぶ人体最大の臓器です。皮膚の主な機能は以下の3つです(1), (2)。
① からだを外界から守る機能
様々な外的刺激に対し、からだの内部組織を守る役割を果たします。
② 体温を調節する機能
外界からの体温変化を和らげます。血管拡張・収縮、及び発汗の調節により熱の放散を調節します。一般的に知られる皮膚呼吸に必要な機能です。
③ 知覚
触覚、痛覚、温覚、冷覚などを感じ、その情報を脳へ伝えます。
皮膚は表面側から、表皮、真皮、皮下組織の3つの組織からなります。この中でも、特に、真皮は膠原線維(コラーゲン線維)と弾性線維(エラスチン線維)から成り立ち、これら線維が持つ弾力性を使って、外界の圧力からからだの内部を守るために重要な役割を果たしています。日常生活において、紫外線、喫煙、ストレスなどにより、コラーゲン線維やエラスチン線維が減少あるいは変質すると、その弾力や張力が低下します。それにより、表皮が傷つきやすくなります。
表皮の角層も、からだを外界から守る機能を担います。角層は体内の水分を保持するだけでなく、外からの異物の侵入、また刺激に対するバリアの役割を果たしています。角層は、皮膚の表面側から見て真皮と接する最も深い部分で細胞が生み出され、形を変えながら上方へ移動することで形成されます。この形成過程において、真皮は、表皮へ栄養分を補給し、さらに足場としても働いています(3)。
以上の観点から、真皮のクッション性は、表皮の角層による保湿作用と同様に健やかなる皮膚の機能を保つために重要です。しかし、健常人を対象としたプロテオグリカンの肌状態への関与について、臨床研究を総合して評価した研究レビューは実施されていませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
健常者を対象として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの摂取による肌機能への影響をランダム化二重盲検試験で実施した文献を検索致しました(検索日は、2019年5月22日)。
文献検索の結果、条件を満たす文献が1報抽出されました。
【主な結果】
データベース検索により1報の文献が抽出されました。
該当の論文は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを5mg含有した食品を2週間摂取することにより、肌の弾力の評価指標(R6, R8)の改善が認められたことを報告していました。
【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界は、抽出できた文献が1報であり、報告例が少ないことが挙げられます。しかしながら、本論文は、peer review誌に発表された論文であり、プラセボとのランダム化二重盲検試験で実施され、エビデンスレベルの高い内容であります。
結論として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを摂取した場合、肌の弾力の維持に役立つ機能があることに関して肯定的な科学的根拠があると判断しました。
参考文献
1) 皮膚科疾患ビジュアルブック:学研
2) シンプル皮膚科学 南江堂
3) A J Engler. et al. Matrix Elasticity Directs Stem Cell Lineage Specification, Cell. 2006,126, 677-689.
(構造化抄録)