グルコサミン1500
届出番号 J1099
商品名 グルコサミン1500
届出者名 プロテインケミカル株式会社
届出日 2025/01/28
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(錠剤、カプセル剤等)
機能性関与成分名 グルコサミン塩酸塩
表示しようとする機能性 本品にはグルコサミン塩酸塩が含まれます。グルコサミン塩酸塩は膝関節の可動性(曲げ伸ばし)をサポートし、膝の不快感をやわらげることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 健常成人(膝関節の動きに悩みのある方を含む)
一日当たりの摂取目安量 8粒(2400mg)
一日あたりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:グルコサミン塩酸塩
含有量:1500mg(8粒あたり)
保存の方法 直射日光、高温多湿を避け、 涼しい場所に保管してください。
摂取の方法 1日8粒を目安に水や ぬるま湯とともにお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 ・一日摂取目安量をお守りください。
・原材料をご参照の上、食物アレルギーのある方はお召し上がりにならないでください。
・クマリン系抗凝固剤(ワルファリン)を服用している方は医師または薬剤師にご相談の上、ご使用ください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/s/cssc01/fwccd01?c__id=a09F900004skCosIAE

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

1. 食経験の評価
グルコサミンはグリコサミノグリカンとして、皮膚や軟骨、腸管、脳など多くの器官や組織に分布し、甲殻類やキノコの調理食品からもグルコサミンは長年喫食された経緯を有している。食品添加物としては増粘安定剤や製造用剤に分類されている。食品原料として各社が飲料、粉末、錠剤の形態で販売しており、一日あたりの摂取量はグルコサミン塩酸塩として1,500mgが多い。最終製品での評価は行なっていないため、食経験の評価として不十分とした。
2.  安全性の評価
グルコサミンに対する急性毒性、反復投与毒性等、動物試験によって安全性は確認されていた。2次情報の調査では5倍量以上の摂取事例が報告されていた。1次情報の調査では当該製品と同じグルコサミン塩酸塩の3倍量を三日間、グルコサミン硫酸塩で最大5倍量を単回経口摂取した事例が含まれていた。グルコサミン硫酸塩は体内吸収後にグルコサミン塩酸塩と同様に、遊離グルコサミンとして同一の化学性状を示す。これらの情報をふまえ、届出者は健常成人がグルコサミン塩酸塩を一日当たり1,500mg摂取した場合の安全性は十分に評価されていると考えた。
研究報告ではいずれも重篤な有害事象に関する報告は見当たらなかった。
3. 医薬品との相互作用
抗凝固剤(ワルファリン)との相互作用が指摘されているが、明確な作用機序や相互作用を示す容量の根拠は見つからなかった。本製品を対象とした健常成人、一日あたり1,500mgを守って摂取する限りは安全と考えられた。一方で、一般消費者が医療関係者に相談の上で摂取を判断することは有益と考え、「摂取する上での注意事項」に注意喚起を記載する事とした。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

(ア)標題
最終製品「グルコサミン1500」に含有する機能性関与成分グルコサミン塩酸塩による膝関節の機能改善効果に関するシステマティックレビュー 更新版
(イ)目的
PICOSは、P:健常成人に、I:グルコサミンの経口摂取によって、C:プラセボの経口摂取と比較して、O:膝関節機能が改善するか、S:ランダム化比較試験を収集し研究の質を評価した。PICOSを踏まえ、リサーチクエスチョンは「健常成人のグルコサミンの継続摂取は、膝関節機能の改善につながるか」とした。
(ウ)背景
グルコサミンは変形性関節症の症状を緩和し、関節機能を改善することが報告されている。一方、グルコサミンの臨床研究のほとんどは変形性関節症の患者を対象としたものである。そこで、健常者を対象とした臨床研究を用いて上記の目的を設定し、グルコサミン摂取が膝関節機能におよぼす影響に関する研究レビューを実施した。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
レビュー提供者が過去に作成した定性システマティックレビュー(届出番号B104、C410)を先行研究とした。国内外文献データベース(PubMed、JDreamIII)、国内外臨床試験登録データベース(CENTRAL、UMIN-CTR)は2023年12月18日まで、ハンドサーチではFunctional Food Research(2016~2023年)、薬理と治療2008~2023年、新薬と臨牀(2011~2023年)、機能性表示食品の届出情報検索(2015~2024年8月)について、2024年9月9日を最終検索日として検索を実施した。最終的に評価した論文数は6報、全てプラセボ対照二重盲検ランダム化並行群間試験であった。
(オ)主な結果
採択文献はメタアナリシスの実施条件を満たさないため、定性評価した。6報の文献は膝関節機能の主観的指標(VAS、KPS、KOOS、WOMAC、JKOM)、および客観評価(膝関節可動域、膝の腫れ、軟骨代謝マーカー)を評価していた。主観的指標は4報中3報、客観評価は3報中2報が群間で有意に改善する結果であった。
(カ)科学的根拠の質
各研究のバイアスリスク、非直接性、非一貫性、不精確、その他(出版バイアス)を検証した結果、膝関節の主観的指標では中(B)、客観的評価では弱(B)と評価した。エビデンスの総体の確実性として「B:機能性について肯定的な根拠がある。」と結論した。
本レビューの限界は定量的なメタアナリシスを実施しなかった定性的研究レビューであること、全ての文献について出版バイアスリスクが否定出来なかったことが挙げられた。レビュープロセスでは他の国内のデータベースや研究登録、さらに国外では非英語圏の研究をカバーしていない為、前述のJ-DreamIII等の情報源による文献検索結果に基づいたレビューであることが限界と考えられた。また、改善を示した膝関節機能は、主観的指標ではKOOS、VASであったが、KPS、WOMAC、JKOMには群間有意差が認められなかった。客観評価では膝の屈曲、伸展可動域であったが、軟骨マーカーでは改善された効果は層別解析による限定的な対象者であり、軟骨代謝状態との関連性について解釈には議論の余地が残ると考えられた。