届出番号 | J138 |
商品名 | LuLumilk EX(ルルミルク イーエックス) |
届出者名 | 株式会社Smart Gut |
届出日 | 2024/05/10 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | イヌリン |
表示しようとする機能性 | 本品にはイヌリンが含まれています。イヌリンには以下の機能が報告されています。 ①善玉菌の一種であるビフィズス菌を増やし、腸内フローラを整えることでお通じを改善しおなかの調子を整える。 ②食後の血糖値の上昇をゆるやかにする。 ③肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の弾力を維持することで、肌の健康を守るのを助ける。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 健常な成人で、お腹の調子、中性脂肪、食後血糖値、肌の保湿が気になる方 |
一日当たりの摂取目安量 | 約15g(大さじ1 杯程度)を200 ㏄程度の水またはぬるま湯で溶き、良くかき混ぜて一日1 杯を目安にお召し上がりください。 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:イヌリン 含有量:5.20g |
保存の方法 | 直射日光、高温多湿を避けてください |
摂取の方法 | 約15g(大さじ1 杯程度)を200 ㏄程度の水またはぬるま湯で溶き、良くかき混ぜて一日1 杯を目安にお召し上がりください。(一日当たりの摂取目安量の本文中に記載) |
摂取をする上での注意事項 | ●本食品はFODMAP食に該当します。腸疾患のある方はお控えください。●原材料をご確認の上、食物アレルギーのある方は、お召し上がりにならないでください。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 保管上のご注意 ●開封後はしっかりと開封口を閉め、冷蔵庫など湿度の低い冷暗な場所に保管し、なるべく早めにお召し上がりください。●湿気等により固まる場合がありますが、品質には問題ありません。 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42401040660102 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
既存情報による安全性試験の評価を検索したところ、アメリカ食品衛生局のGenerally Recognized As Safe(以下、GRAS)においてイヌリンの安全性に関する情報が示されている。GRAS Notice 000477では、健常者、病床者の様々な母集団における安全性評価の結果、37.5 g/日までのイヌリンの摂取は問題ないと評価されている。また、GRAS Notice 000118では、ヒトの臨床試験において、40 g/日までのイヌリンの摂取は問題ないと評価されている。さらに、いくつかの臨床試験から総合して、70 g/日までのイヌリン摂取においても問題がないと評価されている。
以上のことから、当該製品の一日15 g(イヌリンとして5.20 g)の摂取は安全性に問題ないと判断した。
また、アメリカ食品衛生局のGRASにおいて、イヌリンのアレルギー性に関する記載があるが、GRAS Notice 000477では、以下の記載がある。
“イヌリンを摂取した際のアナフィラキシー反応に関する報告が二報あるが、IgE 感作によるアレルギー反応であることから、イヌリン製品中に残存するタンパク質の関与を示唆していること。”
これらのことから、イヌリンのアレルギー反応はイヌリン本体によるものではなく、イヌリン製品中の残存したタンパク質によるものであると考えられる。
当該製品の原料であるイヌリン(製品名:Fuji FF)は、アレルゲンフリーである砂糖から製造しており、製造工程中にアレルゲンになるような原料は使用していないことから、当該製品に使用しているイヌリン(製品名:Fuji FF)では報告されているようなアレルギー反応は起こらないと判断できる。
また、検索したところ機能性関与成分イヌリンと医薬品との相互作用に関する報告はなかった。
当該届出品は、イヌリンを5.20g/日を含有した製品であり、評価に使われた安全性情報と同等性のある原料を使用しているため本品を販売することに問題はないと考える。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
【 イヌリンの整腸作用について】
①標題
イヌリンの整腸作用に関する研究レビュー(定性評価ならびにメタアナリシス)
②目的
イヌリンを含む食品を健康成人が摂取することにより、ビフィズス菌を増やし、腸内フローラを整え、排便回数、排便量を増やすことで排便習慣を良好にする整腸作用を有するかについて明らかにすることを目的とした。
③背景
イヌリン摂取によるビフィズス菌増加作用ならびに排便習慣改善作用は多くの研究で検討されている。しかし、それらを総体的に評価した研究レビューは行われていない。
④レビュー対象とした研究の特性
健康成人(妊産婦、授乳婦は除く。便通回数の少ない者は含む)が、イヌリンを含む食品を摂取した時の糞便中ビフィズス菌数、排便回数および排便量について、プラセボ食品を摂取した時と比較した研究文献を網羅的に集めた。日本語および英語文献データベースを用いて、2022年9月13日に対象期間を設定せず文献を検索した。データベースから得た文献の内容を精査し、対象となる文献22報が抽出された。それぞれの研究結果をアウトカム別に統合し、定性的ならびにメタアナリシスにて評価した。
⑤主な結果
「糞便中ビフィズス菌数」に関する定性評価では16報中10報で有意な増加を認め、肯定的な試験数が否定的な試験数を上回っていた。9報を対象としてメタアナリシスを行ったところ、有意に増加することが示された。「排便回数」を検討した11報の結果を統合したところ、イヌリンを含む食品の摂取により有意な増加が認められた。「排便量」を検討した8報の結果を統合したところ、イヌリンを含む食品の摂取により有意な増加が認められた。
⑥科学的根拠の質
抽出された論文を、「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル」に従い文献の質を確認したところ、割り付けの隠蔵についての記載がない、男性または女性に限定した試験など認めたが、大きな問題は認めず、バイアスリスクは低く、科学的根拠の質は確保されていると評価した。本研究レビューの結果から、イヌリンの腸内フローラならびに排便習慣の改善作用には科学的根拠があると判断した。
【イヌリンの食後血糖の上昇を抑える機能について】
①標題
イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)
②目的
「イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が摂取することにより、食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした。
③背景
イヌリンは自然界に広く分布しており、穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては、様々な報告があり、単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用についても多数、論文化されている。しかしながら、イヌリンの当該効果に関するシステマティックレビューの報告は確認できなかった。そこで、今回「イヌリンを含む食品を疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が単回経口摂取することにより食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした研究レビューを実施した。
④レビュー対象とした研究の特性
『PubMed』『CENTRAL』『医中誌』をデータベースとして用い文献検索を2022年9月13日に実施した。検索対象期間は制限せず、言語は英語および日本語とし、対象集団は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)または空腹時血糖値が境界型(空腹時血糖値110~125 mg/dL)の者とし、イヌリンを含む食品の単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用を検討した介入試験を対象にして、研究レビューを実施した。
⑤主な結果
抽出された4報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、4報中3報の論文が肯定的であった。その際のイヌリン摂取量は5.2~10.8 gであった。また、これら4報は正常血糖値者を対象とした試験で、上記食後血糖上昇抑制効果は正常血糖値範囲内であったことより、血糖値正常者がイヌリンを摂取した場合には血糖値は正常範囲内に維持されるものと考えられる。
⑥科学的根拠の質
研究デザインの質を評価したところ、4報全てが研究の質が最も高いレベル(バイアスリスクが低い)と判断した。研究の限界に関しては、評価した4報のいずれも小規模の試験であることや出版バイアスなどについて研究の限界が考えられるものの、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断した。これらのことから、本研究レビューの科学的根拠の質は確保されていると判断した。以上、本研究レビューの結果から、イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用には科学的根拠があると判断した。
【イヌリンの肌の保湿力(バリア機能)を高め、弾力が維持される機能について】
①標題
機能性関与成分イヌリンによる肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の弾力を維持する機能性に関する研究レビュー
②目的
健常成人がイヌリンを含む食品を摂取することによる肌の保湿力(バリア機能)、肌の弾力に対する効果を検証するため、本研究レビューを実施した。
③背景
皮膚は表皮・真皮および皮下組織から構成され、生体内の水分の蒸散や体内成分の喪失を制御するとともに、体外の化学物質・微生物などの生体内への侵入を防ぐ機能(バリア機能)を維持している。紫外線などの刺激によって皮膚が損傷を受けると、バリア機能が低下し水分が失われ、肌が荒れ乾燥した状態となる。つまり、バリア機能を維持し水分の蒸散を抑制することは、肌の健康を維持するために重要である。真皮にはコラーゲンや弾性線維が含まれ、皮膚の弾力の維持に関与しており、これらの繊維の間に存在するヒアルロン酸などが水分を保持する作用を持つ。そのため加齢や紫外線により、コラーゲンや弾性繊維が減少して真皮の構造変化が生じると、水分保持能が低下する。これに伴いバリア機能も低下し、外部からの刺激による炎症反応が起こりやすくなる。したがって皮膚の弾力を維持することは重要であり、健康の維持につながると考えられる。これまでに、整腸作用を持つ成分の摂取によって腸内環境が改善され、肌の状態が改善される事例が報告されている。そこで、健常成人がイヌリンを含む食品を摂取した場合、肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の弾力を維持する機能性を持つかについて検討を行った。
④研究レビュー対象とした研究の特性
2022年6月23日に、それまでに公表された論文を対象に、健常成人を研究対象とした試験で、イヌリンの摂取による経表皮水分蒸散量(TEWL)の変動、弾力の変動を評価したものについて検討した。最終的に1報の論文を採用し評価を行った。
⑤主な結果
一日当たり4.5 gのイヌリンを含む食品を摂取した結果、対照食品摂取時と比較して、健常成人において、肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の弾力が維持される機能が認められた。
⑥科学的根拠の質
研究の限界としては、有効性が示されなかった研究が公表されていない可能性があげられるが、問題となるような大きなバイアスは認められず、科学的根拠の質は確保されていると評価した。本研究レビューの結果からイヌリンの肌の保湿力(バリア機能)を高め、弾力が維持される作用には科学的根拠があると判断した。