日本産ひとくちどんこ椎茸
届出番号 H311
商品名 日本産ひとくちどんこ椎茸
届出者名 殿村食品株式会社
届出日 2022/07/06
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 GABA
表示しようとする機能性 本品にはGABAが含まれています。GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 血圧の高めの方
一日当たりの摂取目安量 20g(7~8枚)
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:GABA
含有量:20mg
保存の方法 直射日光、高温多湿を避けください。
摂取の方法 本品20g(7~8枚)を冷水200mlで冷蔵庫で8時間水戻しして、戻し汁と共に加熱調理してお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 本品は多量摂取により、より健康が増進するものではありません。高血圧治療剤を服用している方は医師、薬剤師にご相談ください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42204300020100

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

本届出商品「日本産ひとくちどんこ椎茸」は、従来から販売している国内産乾しいたけ製品と同様の商品で創業明治20年より販売しており、現在では年間約20トンの販売実績があるが、これまでに重篤な健康被害の報告はなされていない。以上により、本届出商品は喫食実績により安全性の評価は十分であると判断しているが、機能性関与成分GABAの含有量が明確化されていなかったことからGABAの安全性について既存情報の調査を実施した。日本ではGABAを関与成分とし、「血圧が高めの方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品(GABAの1日当たり摂取目安量が10~80mg配合のもの)が許可されている。食品健康影響評価に関する審議に於いて、いずれも「野菜や果物などに広く含まれており、GABAの食経験は十分あると考えられる」と評価され、「適切に摂取される限りにおいては、安全性問題はない」とされている。また、GABAを数mg~200mg程度配合した製品が販売されているが、GABAが原因となる重篤な健康被害は報告されていない。これらの情報から通常の食品としてGABAを摂取することにおいて安全性は確保されていると判断した。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【標題】
最終製品「日本産ひとくちどんこ椎茸」に含有する機能性関与成分GABAによる血圧低下の機能性に関するシステマティックレビュー
【目的】
日本人の正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者に対して、GABAを含む食品の12週間以上の継続摂取が、血圧低下効果を有するかを明らかにするため、定性的研究レビューを実施した。
【背景】
高血圧は脳卒中、心臓病、腎臓病等の原因疾患であることから、高血圧への対策は重要だとされている。平成29年の国民健康・栄養調査では収縮期血圧(SBP)が140mmHg以上の者の割合は男性が37.0%、女性27.8%と報告されている。GABA(γ-アミノ酪酸)は米、野菜、茶、発酵食品、発芽玄米、漬物などにも含まれている成分で、高血圧者の血圧を低下させる作用が報告されている。
【レビュー対象とした研究の特性】
本研究レビューでは、GABAの疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者に対しての血圧低下効果を定性的レビューで検証した。
【主な結果】
検索の結果、5報の文献を採用した。5報は全て日本人の成人男女の疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を対象としていた。5報全てで疾病に罹患していない者(正常高値血圧者)での層別解析を行っていた。罹患していない者(正常高値血圧者)およびⅠ度高血圧者を対象とした5報のうち4報で、GABAの12週間以上の継続摂取により対象群と比較して収縮期血圧と拡張期血圧の有意な低下が確認された。罹患していない者(正常高値血圧)での層別解析を行った5報のうち4報でも同様に、GABAの12週間以上の摂取により対象群と比較して収縮期血圧と拡張期血圧の有意な低下が確認された。本研究レビューの結果からGABA(20㎎/日以上)の摂取は収縮期血圧と拡張期血圧を有意に低下させる、血圧低下作用を有する工程的な結果が得られた。農研機構の農林水産物機能性評価委員会における評価結果は、本研究レビューが表示しようとする機能性の根拠として妥当であると評価した。
【科学的根拠の質】
研究レビューの対象とした研究論文のエビデンス総体において、バイアス・リスク、非間接性、不精確、非一貫性については特に大きな問題は確認されなかった。出版バイアスについては、臨床実験登録がなされた文献がないこと、5報の研究論文すべてに試験食品の製造元の社員が著者として含まれていることからバイアスを中/疑い(-1)と評価した。これらの情報を総合的に評価した結果、エビデンス総体に影響を与える重大なリスクはなくGABAの摂取が血圧を低下させる作用をもつことに対して肯定的な科学的根拠を有しており、表示しようとする機能性として「本品にはGABAが含まれています。GABA には高めの血圧を低下させる機能があることが報告されています。」は適切であると考えられた。