ナチュライトCP
届出番号 H565
商品名 ナチュライトCP
届出者名 一丸ファルコス株式会社
届出日 2022/09/27
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名 米由来グルコシルセラミド、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
表示しようとする機能性 本品には米由来グルコシルセラミドとサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンが含まれています。米由来グルコシルセラミドは肌の潤い(水分)を逃しにくくして、肌の潤いを守るのを助けることが報告されています。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは肌弾力を維持することで、肌の健康に役立つ機能が報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 健常者(肌の乾燥を自覚する者等を含む)
一日当たりの摂取目安量 3粒
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:米由来グルコシルセラミド、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
含有量:米由来グルコシルセラミド1.8mg、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン5mg
保存の方法 直射日光、高温多湿を避けて、保存してください。
摂取の方法 1日3粒を目安に水またはお湯と共に、または、そのまま噛んでお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42206300730102

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

本品は、機能性関与成分として1.8mg/日の米由来グルコシルセラミドと、5mg/日のサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを含んでいる。本品の喫食実績はないため、各機能性関与成分について安全性に関する評価を行った。
1.米由来グルコシルセラミド
機能性関与成分「米由来グルコシルセラミド」を含む本品の原材料「セラミド含有米抽出物」は、2005年より製造・販売されている。既存情報による安全性試験の評価では、健康な成人男女を対象とした米由来グルコシルセラミド経口摂取試験において、試験食と因果関係がある有害事象は見られなかった。「セラミド含有米抽出物」について、急性毒性試験・90日間反復投与毒性試験、遺伝毒性試験を行った結果、問題となる事象は認められなかった。文献調査を行った結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。以上より、本品に含まれる一日摂取目安量当たりの機能性関与成分の量において、安全性に問題ないと判断した。
2.サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
㈱アストリムにおいて本品と同一の機能性関与成分を含む(一日摂取目安量10mg)錠剤の食品を累計約187万個以上(2011年~2022年5月)製造・販売しているが、健康被害等の報告はない。既存情報として「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」の安全性に関する論文4報から、急性毒性試験・90日間反復投与毒性試験、遺伝毒性試験、ヒトでの過剰摂取試験(一日摂取目安量の約10倍量相当を4週間継続摂取)および長期摂取試験(一日摂取目安量の2倍量相当を12週間継続摂取)において、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンに起因する有害事象の発現は認められなかった。尚、文献で用いられている「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は、原料供給者(一丸ファルコス㈱)によって本届出食品の原材料と同一の方法で製造、分析されたものであった。従って、各文献の被験物質である「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」は本届出食品の原材料と同等であると判断した。文献調査を行った結果、医薬品との相互作用に関する報告はなかった。
尚、米由来グルコシルセラミドとサケ鼻軟骨由来プロテオグリカンに関して、機能性関与成分同士の相互作用に関する報告はなかった。以上より、機能性関与成分「米由来グルコシルセラミド」および「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン」を含む本品は安全であり、評価は十分と判断した。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

1.米由来グルコシルセラミド
【標題】
グルコシルセラミド含有食品の摂取による肌機能(保湿力)に関する研究レビュー(定性的研究レビューおよびメタアナリシス)
【目的】
健常者(肌の乾燥を自覚する者等を含む)を対象に、グルコシルセラミド含有食品 (食品形態は問わない)を摂取させたとき、プラセボ食品(配合内容は問わない)摂取群に比べ肌機能(保湿力)を維持・改善させる機能がみられるか、評価することを目的とした。
【背景】
角質の細胞間脂質の主成分であるセラミドは、角層の水分量を保持し、皮膚のバリア機能に寄与しているが、加齢とともに減少し、乾燥肌や肌荒れなどの原因となることが報告されている1)。セラミドの一種である米や小麦、こんにゃくなどに含まれる植物由来グルコシルセラミドにおいても、食品として摂取することで肌機能(保湿力)を維持・改善することが報告されている2-5)が、その研究報告はないため、定性的研究レビューおよびメタアナリシスを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
5つの電子データベースを使用し、グルコシルセラミド含有食品を用いて肌機能(保湿力)について調査したランダム化比較試験(RCT)を収集した(最終検索日:2021年6月15日)。採用論文は全て健常者(乾燥を自覚する者等を含む)を対象としており、対照群はプラセボ食品を用いていた。採用論文9報全てにおいて、日本で臨床試験が実施されていた。評価項目「皮膚水分蒸散量」について、グルコシルセラミド摂取群と対照群(プラセボ摂取群)のデータについて調査・評価を行った。
【主な結果】
9報のRCT論文が抽出され、そのうち統計解析に必要なデータが得られた8報においてメタアナリシスによる定量的な統合を実施した結果、グルコシルセラミド摂取群が評価項目「皮膚水分蒸散量」において肌機能を維持・改善する方向で、プラセボ摂取群と比較して定性的・定量的に有意な結果を示していることが確認された。
本研究におけるグルコシルセラミドの1日あたりの摂取量は0.6mg~1.8mgであり、そのうち0.6mg~1.8mgの研究にて「皮膚水分蒸散量」でプラセボ摂取群との有意差がみられた。
【科学的根拠の質】
本研究レビューで得られたグルコシルセラミドの肌機能(保湿力)の維持・改善について、グルコシルセラミドの由来植物および食品性状に関係なく認められており、採用論文における成分と本届出食品中の機能性関与成分の同等性に問題ないと判断した。本研究の限界・問題点は、英語および日本語の論文のみを抽出対象としていることから、他の言語における本研究レビューに関連する論文の存在は否定できず、言語バイアスについて否定できない。

参考文献
1) Imokawa G et al., Decreased level of ceramides in stratum corneum of atopic dermatitis: an etiologic factor in atopic dry skin? J Invest Dermatol; 96(4): 523-6(1991)
2) 平河 他., 米胚芽エキス配合粉末顆粒の摂取による全身の皮膚バリア機能に対する改善効果 薬理と治療 41巻11号 Page1051-1059(2013)
3) 宮西 他., こんにゃく芋由来グルコシルセラミドの経口摂取による肌のバリア性の向上 科学と工業 80巻9号 Page.411-416(2006)
4) 浅井 他., 植物性セラミドの塗布および経口投与による皮膚保湿効果とその評価 臨床病理 55(3), Page.209-215(2007)
5) Hori M et al., Double-Blind Study on Effects of Glucosyl Ceramide in Beet Extract on Skin Elasticity and Fibronectin Production in Human Dermal Fibroblasts Anti-Aging Medicine 7巻11号 Page129-142(2010)

2.サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン
【標題】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの肌機能に関する研究レビュー
【目的】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンによる肌の弾力の維持に役立つことについて検証しました。
【背景】
皮膚は成人で約1.6m2の面積におよぶ人体最大の臓器です。皮膚の主な機能は以下の3つです(1), (2)。
① からだを外界から守る機能
様々な外的刺激に対し、からだの内部組織を守る役割を果たします。
② 体温を調節する機能
外界からの体温変化を和らげます。血管拡張・収縮、及び発汗の調節により熱の放散を調節します。一般的に知られる皮膚呼吸に必要な機能です。
③ 知覚
触覚、痛覚、温覚、冷覚などを感じ、その情報を脳へ伝えます。

皮膚は表面側から、表皮、真皮、皮下組織の3つの組織からなります。この中でも、特に、真皮は膠原線維(コラーゲン線維)と弾性線維(エラスチン線維)から成り立ち、これら線維が持つ弾力性を使って、外界の圧力からからだの内部を守るために重要な役割を果たしています。日常生活において、紫外線、喫煙、ストレスなどにより、コラーゲン線維やエラスチン線維が減少あるいは変質すると、その弾力や張力が低下します。それにより、表皮が傷つきやすくなります。
表皮の角層も、からだを外界から守る機能を担います。角層は体内の水分を保持するだけでなく、外からの異物の侵入、また刺激に対するバリアの役割を果たしています。角層は、皮膚の表面側から見て真皮と接する最も深い部分で細胞が生み出され、形を変えながら上方へ移動することで形成されます。この形成過程において、真皮は、表皮へ栄養分を補給し、さらに足場としても働いています(3)。

以上の観点から、真皮のクッション性は、表皮の角層による保湿作用と同様に健やかなる皮膚の機能を保つために重要です。しかし、健常人を対象としたプロテオグリカンの肌状態への関与について、臨床研究を総合して評価した研究レビューは実施されていませんでした。
【レビュー対象とした研究の特性】
健常者を対象として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの摂取による肌機能への影響をランダム化二重盲検試験で実施した文献を検索致しました(検索日は、2022年2月11日)。
文献検索の結果、条件を満たす文献が1報抽出されました。
【主な結果】
該当の論文は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを5mg含有した食品を2週間摂取することにより、肌の弾力の評価指標(R6, R8)の改善が認められたことを報告していました。
【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界は、抽出できた文献が1報であり、報告例が少ないことが挙げられます。しかしながら、本論文は、peer review誌に発表された論文であり、プラセボとのランダム化二重盲検試験で実施され、エビデンスレベルの高い内容であります。
結論として、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを摂取した場合、肌の弾力の維持に役立つ機能があることに関して肯定的な科学的根拠があると判断しました。

参考文献
1) 皮膚科疾患ビジュアルブック:学研
2) シンプル皮膚科学 南江堂
3) A J Engler. et al. Matrix Elasticity Directs Stem Cell Lineage Specification, Cell. 2006,126, 677-689.