LDL(エルディーエル)(悪玉)コレステロールの酸化を抑制A(エー)
届出番号 I1234
商品名 LDL(エルディーエル)(悪玉)コレステロールの酸化を抑制A(エー)
届出者名 パシフィック薬品株式会社
届出日 2024/02/02
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名 オリーブ由来ヒドロキシチロソール
表示しようとする機能性 本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。抗酸化作用を持つオリーブ由来ヒドロキシチロソールは、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させる機能が報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 健常成人(未成年、妊産婦、授乳婦は除く)
一日当たりの摂取目安量 3粒
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:オリーブ由来ヒドロキシチロソール
含有量:1.59mg
保存の方法 高温・多湿、直射日光を避け、涼しい所に保管してください。
摂取の方法 水などでお飲みください。
摂取をする上での注意事項 ●本品1日分には大豆イソフラボン(イソフラボンアグリコンとして)が約6~8mg含まれています。ご使用の際は食生活のバランスを考え過剰摂取にならないようご注意ください。※大豆イソフラボンアグリコンの日常生活における上限値は1日当たり75mgとされています。
●一日摂取目安量を守ってください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42401240730100

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

ヒドロキシチロソールの主な供給源は、オリーブオイル又はテーブルオリーブ(オリーブ果実)からである。オリーブの食用としての歴史は古く、およそ5,000年から6,000年前に遡る。世界のオリーブオイルの年間生産量はおよそ220万トンに上り、日本のオリーブオイルの年間輸入量はおよそ5万1千トンになる。オリーブオイルおよびオリーブ果実に含まれるヒドロキシチロソールはEFSA(European Food Safety Authority)によると、平均的な含有量として例えばヴァージンオリーブオイルは3.5mg/kg、エクストラヴァージンオリーブオイルには7.7mg/kg、ブラックオリーブ(果実)には659.3mg/kg、グリーンオリーブ(果実)には555.7mg/kgとされている。以上のことから、オリーブ由来ヒドロキシチロソールは、食経験に根差した成分であると判断できる。

次に、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを含有するオリーブ果実抽出物が、アメリカにおいてGRAS 物質としてFDAにより認定されており、オリーブ由来ヒドロキシチロソールの安全性についてin vitro遺伝毒性試験、in vivo試験、ヒトにおける長期摂取安全性(オリーブ由来ヒドロキシチロソール1日摂取量:12-30mg)が確認されている。
なお、オリーブ由来ヒドロキシチロソールについて、食品形態の違いによる消化吸収過程の違いは報告されておらず、本品においても機能性関与成分の消化吸収過程に与えるような加工は行っておらず、加工工程の影響による変質も確認されていないことから、上記研究で使用されたオリーブ由来ヒドロキシチロソールと本品に含有するオリーブ由来ヒドロキシチロソールの同等性に問題はないと考える。
以上より、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを1日摂取目安量として1.59mg摂取することの安全性に問題ないと判断した。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

1.標題
機能性関与成分オリーブ由来ヒドロキシチロソールを用いた健常者におけるLDLコレステロールの酸化を抑制
する機能に関する研究レビュー(定量的研究レビュー)を行った。

2.目的
本研究の目的は、P:疾病に罹患していない健常者に対して、I:オリーブ由来ヒドロキシチロソール含有食品を
経口摂取することにより、C:プラセボ食品の経口摂取と比較して、O:LDLコレステロールの酸化を抑制する
機能がみられるか評価を行うことである。

3.背景
厚生労働省が情報提供している「e-ヘルスネット」によると、活性酸素などフリーラジカルの作用によって
酸化変性されたLDLが血管壁に沈着すると、動脈硬化を引き起こす原因となることを説明しており、動脈硬化
のリスクは加齢などによる抗酸化機能の低下によって促進されることが示唆されている。
また、血管内皮機能異常や血管拡張障害といった血管機能異常と血中酸化LDL濃度が相関することが明らかに
なっており、血中酸化LDLが動脈硬化の早期段階のバイオマーカーとしても有用であることが示唆されている。
そこで、本レビューでは、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを摂取することによる血中のLDLコレステロールが酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制する機能に関して検証を行った。

4. レビュー対象とした研究の特性
複数のデータベースを用いて英語及び日本語の文献検索を行い、採用された8報のRCT論文のうち7報において、評価項目(「血中酸化LDLコレステロール」)において、オリーブ由来ヒドロキシチロソール摂取群がLDLコレステロールの酸化を抑制する方向で有意な結果を示していることが確認された。また、5報でメタアナリシスを実施した結果、統合効果が有意であった。

5. 主な結果
本研究レビューの結果から、オリーブ由来ヒドロキシチロソールには、1日摂取目安量を1.0mg以上摂取することにより、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化され酸化LDLコレステロールになることを抑制させる機能があると判断した。

6. 科学的根拠の質
本レビューの限界としては、英語および日本語の論文のみを抽出対象としていることから、他の言語における本研究レビューに関連する論文の存在は否定できず、言語バイアスについて否定できない。しかしながら、「血中酸化LDLコレステロール」で採用論文8報のうち7報でプラセボ群と比較して有意差が認められ、メタアナリシスでも統合効果が有意であったことを踏まえ、エビデンス総体の確実性は「高」と判断した。以上の結果より、totality of evidenceの観点から、表示しようとする機能性について総合的に肯定されると判断した。