届出番号 | I849 |
商品名 | 小豆茶 |
届出者名 | 株式会社山清 |
届出日 | 2023/11/07 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(その他) |
機能性関与成分名 | アルロース |
表示しようとする機能性 | 本品にはアルロースが含まれます。アルロースには日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギー代謝において脂肪の燃焼を高める機能や、糖の吸収を抑えて食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能があることが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 成人健常者 |
一日当たりの摂取目安量 | 1袋(15g) |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:アルロース 含有量:5g |
保存の方法 | 直射日光や高温多湿を避け、常温で保存してください。 |
摂取の方法 | 小豆茶の作り方参照 |
摂取をする上での注意事項 | 多量に摂取することにより、体調によってはおなかがゆるくなることがあります。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42304180420105 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
本品の機能性関与成分であるアルロースについては以下のとおりである。
1.食経験の評価:本品の機能性関与成分であるアルロースは、自然界に微量に存在する単糖の1つである。アルロースは果糖を含む食品の加熱調理などによって生じることから、異性化糖やコーヒー、ウスターソースなど一般的な食品にも含まれており、日常的に1日当たり200mg程度摂取していると推定されている。また、2011年よりアルロースを約5%含有するシロップが、飲料やスイーツなど様々な加工食品に甘味料として利用され、その累積販売数量は約5200トンである。さらに海外では、アルロースを含む食品が270品目以上販売されている。これらのことから、アルロースには食経験がある。しかし、日常的な摂取量は少量であり、上記の情報は本品ではないことから、既存情報による安全性の評価を行った。
2.既存情報による安全性の評価:関与成分としてアルロース(プシコース、一日摂取目安量5g)を含む甘味料について、食品安全委員会において食品健康影響評価が実施され、特定保健用食品評価書が公表されている。評価書の概要は以下の通りであった。「本食品の一日摂取目安量の摂取によるLDL-Cの上昇を否定することはできなかった。LDL-Cは日常の食生活の変動等で変化することもあり、LDL-Cの上昇は直ちに健康に影響を与えるものではないと考えられ、脂質異常症ではなくかつ糖尿病・高血圧・喫煙等の冠動脈疾患リスクのない人が本食品を一日摂取目安量摂取した場合は安全上のリスクは低いと考えられる。しかし、高LDL-C血症及び境界域高LDL-C血症の人は、本食品の摂取に注意が必要であると考えられる。」
以上の評価結果より、本品の対象者である健常成人が1日当たり5gのアルロースを摂取した場合の安全上のリスクは低いと考えられ、安全性に問題はないと判断した。ただし、評価結果を考慮して過剰摂取を避けるため、一日摂取目安量を守って使用するよう注意事項を記載することとした。
なお、②の評価によりリスクが懸念されたLDL-C高値者(糖尿病予備軍を含む)に対して、1日当たり5gあるいはその3倍量15gのアルロースを含有する飲料を12ヶ月継続摂取させて安全性を評価した結果、アルロース摂取によりT-ChoやLDL-Cは上昇せず、安全性に問題がないことが確認されている。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
1.日常生活(安静時や日常活動時)のエネルギー代謝において脂肪の燃焼を高める機能について
【標題】アルロースの健常成人に対するエネルギー代謝における脂肪の消費を高める機能に関する研究レビュー
【目的】健常成人に対して、アルロースの単回摂取がエネルギー代謝における脂肪の消費を高めるかについて評価した。
【背景】肥満は、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態であると定義され、糖尿病、脂質異常症、心血管疾患等の様々な疾患の要因となる。そのため、健康日本21では「肥満者の減少」が目標として掲げられており、肥満の予防や改善は重要な課題とされている。肥満の予防には、食生活の改善によるエネルギー摂取量の調整および日々のエネルギー消費量の増加を組み合わせたエネルギー出納を維持することが必要であり、肥満への対応策の1つとして、エネルギー代謝における脂肪の消費を高める食品素材が注目されている。そこで、健常成人において脂肪の燃焼を促進する(消費を高める)ことが報告されているアルロースについて、研究レビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
・文献検索日:2021年8月3日
・検索対象期間:各データベース開設または搭載されている最初の時点から検索日までの全期間
・対象集団の特性:健常成人
・最終的に評価した文献数:3報
・研究デザイン:ランダム化比較試験
・利益相反情報:松谷化学工業㈱が研究レビューを実施
【主な結果】アルロースの摂取によりエネルギー代謝における脂肪の消費を高めることが示され、その有効量は1回当たりアルロース5gであった。なお、この結果は日常生活(安静時や日常活動時)において認められた。
【科学的根拠の質】本研究レビューは研究数が3報と少なくメタアナリシスを実施できなかったため、定性的なレビューとした。しかし、いずれの研究もランダム化比較試験で実施され、一貫して有意な結果が得られていたため信頼性は高いと考えられる。ただし、未発表データが存在する可能性があり出版バイアスの存在を否定できなかったことから、継続した調査が必要である。
2.糖の吸収を抑えて食後の血糖値の上昇をおだやかにする機能について
【標題】アルロースの健常成人に対する食後血糖の上昇抑制作用もしくは糖の吸収抑制作用に関する研究レビュー
【目的】健常成人に対して、アルロースの単回摂取がプラセボの単回摂取と比較して、食後血糖値の上昇もしくは糖の吸収を抑制するかについて評価した。
【背景】現在、食生活の欧米化や慢性的な運動不足等により、我が国における生活習慣病の患者数が増加している。その中でも、糖尿病患者数の増加は、超高齢社会を迎えた日本において極めて深刻な問題のひとつである。日中の食後血糖値が管理されなくなると、夜間空腹時の血糖値が段階的に悪化し、糖尿病が増悪するという調査結果があり、糖尿病に罹患しないためには、食事療法等により食後血糖値をコントロールすることが非常に重要である。希少糖の1つであるアルロースには、食事もしくは炭水化物と一緒に単回摂取した試験において糖の吸収を抑制し食後血糖値の上昇を抑制することが報告されている。そこで今回、アルロースの食後血糖値の上昇もしくは糖の吸収抑制作用について研究レビューを実施した。
【レビュー対象とした研究の特性】
・文献検索日:2022年4月8日
・検索対象期間:各データベース開設または搭載されている最初の時点から検索日までの全期間
・対象集団の特性:健常成人
・最終的に評価した研究数:6報(13研究)
・研究デザイン:ランダム化比較試験
・利益相反情報:松谷化学工業㈱が研究レビューを実施
【主な結果】研究レビューの結果、疾病に罹患していない健常成人に対して、5~10gのアルロースを食事もしくは炭水化物とともに単回摂取することで、プラセボの単回摂取時と比較して、食後血糖値もしくは血糖値AUCが有意に低下することが確認された。このことからアルロース5g以上を、糖質を含む食事(食品)とともに摂取することで、食後の血糖上昇もしくは糖の吸収を抑制することが示された。
【科学的根拠の質】本研究レビューはメタアナリシスを実施せず、定性的なレビューとした。しかし、いずれの研究もランダム化比較試験で実施され、6報中5報(13研究中9研究)で有意な結果が得られていたため信頼性は概ね高いと考えられる。ただし、未発表データが存在する可能性があり出版バイアスの存在を否定できなかったことから、継続した調査が必要である。