
届出番号 | J154 |
商品名 | 九州産もち麦 |
届出者名 | 石橋工業株式会社 |
届出日 | 2024/05/14 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(その他) |
機能性関与成分名 | 大麦由来β-グルカン |
表示しようとする機能性 | 本品には大麦由来β-グルカンが含まれています。大麦由来β-グルカンは食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 食後の血糖値上昇が気になる方 |
一日当たりの摂取目安量 | 20g |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:大麦由来β-グルカン 含有量:1.055g |
保存の方法 | 直射日光及び高温多湿を避けて常温で保存してください。 |
摂取の方法 | 「麦ごはんのおいしい炊き方」を参考に、炊飯された麦ごはんを1日1杯(160g相当)お召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。また、多量摂取や、体質・体調によりお腹がゆるくなることがあります。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42401190320102 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
本品は麦ごはん用のもち性大麦であり、機能性関与成分である大麦由来β-グルカンを1日摂取目安量あたり1.055g含む加工食品である。
大麦はイネ科の穀物である。大麦由来β-グルカンは生長中の茎や可食部である大麦種子の胚乳細胞の細胞壁に分布している多糖体であり、一般流通品の押麦や精麦には3~5%程度含まれる。β-グルカンの分子は、グルコースがβ結合により連結した多糖体であり、微生物、菌類、植物の細胞壁にも天然に存在する成分で、食物繊維に分類される。
大麦は中央アジア原産で、世界でもっとも古く紀元前7000年頃から栽培されていた作物のひとつである。2015年の世界の大麦生産量は148.7百万tで、日本の平成25年度の大麦生産量は約0.18百万tである。
大麦種子から外皮、糠を除去し、米粒と同程度に削った米粒麦と、大麦の外皮を剥ぎ蒸気で加熱しローラーで平らに加工した押麦があり、通常は米と一緒に炊飯した麦ごはんにする。大麦は主食として麦ごはんの他に、大麦パン、大麦粉100%の菓子など様々な加工品としても用いられており、大麦及び大麦由来β-グルカンについて十分な食経験があると考えられる。また、平成22年度法務省行政事業レビューにおける矯正施設の「被収容者生活経費」に係る参考資料(法務省矯正局)によると、成人男性の1日あたりの大麦の給与量は105~141g、成人女性の1 日あたりの大麦の給与量は96~123gと報告されており、大麦由来β-グルカン摂取量は、1日あたり3.8~5.6g(大麦中のβ-グルカンの含有量を4%として計算)であり、大麦由来β-グルカンの一日摂取目安である1.055gの360~531%量が毎日摂取されているため、大麦由来β-グルカンの十分な食経験があると考えられる。
以上より、大麦由来β-グルカンを1日あたり1.055g摂取することについて安全性に問題はないと判断する。
並びに、医薬品とβ-グルカンの相互作用についてデータベースにて検索を行ったが、これと同一の素材の相互作用情報は確認できなかった。また原材料である大麦及びもち麦の検索を行ったが、種子部分についての報告はなく、現時点において大麦由来β-グルカンと医薬品との相互作用は特にないものと考える。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
大麦由来β-グルカン摂取による食後血糖値上昇抑制に関する定性的研究レビュー
【目的】疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦及び授乳婦は除く。) 及び特定保健用食品の試験対象者の範囲を超えない者において、大麦由来β-グルカンの単回摂取がプラセボと比較して食後血糖値に与える影響について明らかにするために定性的研究レビューを実施した。
【背景】大麦由来β-グルカンによる食後血糖値上昇抑制は欧州食品安全機関において健康強調表示が認められている。また大麦由来β-グルカンの摂取が食後血糖値に与える影響について複数のメタアナリシスが報告されている。しかし、これらは疾病罹患者も対象としており、本研究レビューの実施を通じて検証が必要と考えた。
【レビュー対象とした研究の特性】検索日は2018年2月13~14日、検索対象期間は検索日までの全範囲とした。最終的に評価した論文数は2報であり、対象集団の特性は日本の健常な30~50歳の成人男女の1報及び英国の健常な21~51歳の男女の1報、研究デザインは二重盲検試験1報及び単盲検試験1報であった。利益相反情報として、本研究レビューは国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の資金で、(公財)日本健康・栄養食品協会の職員により実施されている。
【主な結果】大麦由来β-グルカンを含む食品の単回摂取を介入、プラセボ食品の単回摂取を対照とし、大麦由来β-グルカン1.055g/日の摂取で食後血糖値に有意な差が認められ、食後血糖値の上昇抑制効果が確認された。害については、1報で有害事象はいずれも偶発的かつ軽症、1報で記載なしであった。
【科学的根拠の質】バイアス・リスクは、割付けの隠蔵化等の記載方法不足、盲検性を考慮し中と評価した。非直接性、不精確は低と評価した。非一貫性は、2報とも「効果あり」であり、一貫性が保たれていると判断し低と評価した。出版バイアスは、採用文献が2報であり、本研究レビューの目的に適合する未報告研究が1報であったため低と評価した。大麦由来β-グルカン摂取による食後血糖値上昇抑制に関する臨床試験は、疾病域の方を対象としたものがあり、健常者に限定するとエビデンスが少なくなる点で限界があった。以上を総合的に評価した結果、バイアス・リスクの可能性の否定はできないものの、エビデンス総体に影響を与える重大なリスクではないと判断した。