ひとくち茄子漬
届出番号 F312
商品名 ひとくち茄子漬
届出者名 三井食品工業株式会社
届出日 2020/07/25
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)
表示しようとする機能性 本品にはナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が含まれます。ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)には血圧が高めの方の血圧(拡張期血圧)を改善する機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 血圧が高めの方
一日当たりの摂取目安量 可食部80gとつけ汁40gを目安にお召し上がりください。
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)
含有量:2.3㎎
保存の方法 0℃~10℃にて保存してください。(要冷蔵)
摂取の方法 洗わず、そのままお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 本品は、多量の摂取により疾病が治癒したりするものではありません。1日の摂取目安量を守ってお召し上がりください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 洗わず、そのままお召し上がり下さい。尚、開封後も冷蔵庫に保存し、賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がりください。
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42002240030102

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

当該商品ひとくち茄子漬は、国産栽培の生鮮ナスをカットし塩味に調味した加工度の低い食品であり、安全性を高めるために加熱殺菌が行われている。当該商品ひとくち茄子漬と類似する届出者が製造するナス漬物はこれまでに30年以上の販売実績があり、直近5年間で385万パック販売している。このように継続的した販売実績があり、ナス漬物の食経験は十分にあるといえる。また、ひとくち茄子漬に含まれる機能性関与成分であるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)の安全性について考察した結果、
1:当該商品に含まれる機能性関与成分は、生鮮ナスに含まれているナス由来コリンエステル(アセチルコリン)と同じ成分。
2:当該商品のエビデンスの根拠となった論文(Nutrients, 11, 2797,2019)で実施された臨床試験における1日あたりのナス搾汁粉末に含まれるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)2.3mgは、国産の生鮮ナス可食部22gに含まれていたと記載されている。当該製品には生鮮ナスの可食部80gを使用しているので、同等量以上のナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が含まれている。
3:ナス漬物の製造にあたって特別な加工工程は経ていないため、もともと生鮮ナスに含まれている成分の影響や加工工程による影響等によりナス由来コリンエステル(アセチルコリン)が変質することはない。
以上の観点から、当該製品の喫食実績は生鮮ナスやナス漬物と同等と考えられた。
さらに、ラットを用いた単回投与毒性試験、90日間反復経口投与毒性試験、細菌を用いた復帰突然変異試験による安全性試験も実施し、安全性が確認されている。当該商品と同じナス由来コリンエステル(アセチルコリン)を2.3 mg含有するナス搾汁粉末(生鮮ナスで1日約23 g)をハードカプセルに充填したサプリメントを12週間継続摂取した臨床試験においても、臨床上問題となる異常は認められなかった。(Mie Nishimura et.al., Nutrients, 11巻11号, 2797頁、2019年11月16日オンライン出版)さらに、既存のデータベースや文献を検索したところ、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)と医薬品との相互作用に関する報告は見られなかった。以上のことから、機能性関与成分であるナス由来コリンエステル(アセチルコリン)およびひとくち茄子漬の安全性に問題はないと判断した。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【標題】
ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)による血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能に関するシステマティック・レビュー

【目的】
血圧が高めの健常人に対する、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)の摂取による血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能について、ヒト試験論文のシステマティック・レビューを実施し、検証した。

【背景】
日本における高血圧者は約4,300万人に上ると推定されており、高血圧は心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を招くことが報告されている。さらに高血圧は加齢との相関も報告されていることから、高齢化が進展する日本においては日常から至適な血圧を保つことが重要とされる。
ナス(Solanum melongena)は古くから世界中で食用として利用されてきた野菜であり、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)はナスをはじめとする野菜や、果物といった様々な食品に含まれており、自然界に広く分布するコリンのエステル化合物である。ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)には血圧低下作用があることが報告されている。

【レビュー対象とした研究の特性】
PubMed、J-DreamⅢ、医中誌Webを、情報源として用いるデータベースとして文献検索を行った(最終検索日2019年12月9日)。その結果、計9報の文献が検索され、採用基準で選抜した結果、計1報が採用された。最終的にその1報の文献を評価した。

【主な結果】
採用された1報の文献から、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)2.3 mg以上含む食品を血圧が高めの方が摂取することで収縮期血圧、拡張期血圧が改善される機能が認められ、さらに正常高値血圧者およびI度高血圧者を層別解析したところ、正常高値血圧者で拡張期血圧の、I度高血圧者で収縮期血圧および拡張期血圧の有意な効果が認められたという肯定的な結果が得られた。いずれの文献も日本人を対象とした試験が実施されており、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)摂取による血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能は、科学的根拠があると判断した。

【科学的根拠の質】
本研究レビューの限界として、採用文献が1報のみであったこと、対象者が正常高値血圧者及びⅠ度高血圧者に限定されていることから、研究のバイアスリスクを完全に否定できないことが限界として挙げられる。しかし採用された文献は信頼性の高い試験デザインのRCT(二重盲検ランダム化交差比較試験)で実施されている上に、副次アウトカムではあるが家庭血圧が正常高値血圧者において収縮期血圧および拡張期血圧ともに有意に低下しており、十分なエビデンスを有していると考えられる。したがって、さらなるエビデンスの充実は必要ではあるが、ナス由来コリンエステル(アセチルコリン)を含む食品の摂取により血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する機能を発揮することの有効性が示唆された。