届出番号 | F966 |
商品名 | 贅沢菊芋W |
届出者名 | 株式会社キーリー |
届出日 | 2021/02/26 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | イヌリン、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258) |
表示しようとする機能性 | 本品はイヌリン、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)が含まれます。イヌリンは食後の血糖値の上昇を緩やかにする機能があることが報告されています。有胞子性乳酸菌(B. coagulans SANK70258)は、便通を改善する機能が報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 食後の血糖値が気になる方、便通が気になる方 |
一日当たりの摂取目安量 | 6粒 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:イヌリン、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK 70258) 含有量:イヌリン:750mg、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK 70258):1億個 |
保存の方法 | 直射日光の当たる場所や、高温、多湿になる場所を避け、保存して下さい。 |
摂取の方法 | 1日6粒を目安に水またはお湯とともにお召し上がりください(一日当たりの摂取目安量とともに表記) |
摂取をする上での注意事項 | 本品は多量摂取により、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安を守ってください。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42102260030100 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
【イヌリン】
イヌリンは食品として、「菊芋の晶EX顆粒」、「菊芋のおかげお茶タイプ」、「菊芋のおかげ粒タイプ」(錠剤)、「菊芋のおかげジュースタイプ」などの製品に配合し、いずれも成人を対象(男女の区別なし、年齢不詳)として日本国内でのみ販売されている。その1日摂取目安量は1g/日~9.56g/日である。以上の製品を合わせて、8~10年間、トータルで延べ36,067人に利用され、数量としては約252万包、イヌリンとしては5,115kgが出荷されているが、これまでに健康被害の報告はない。
国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベースによると、イヌリン8 ~ 14 g/日までの摂取は安全性上の問題はないと評価されている。また、GRASによると、40 g/日までのイヌリン摂取においても問題がないと評価されている。
≪医薬品との相互作用に関する評価≫
国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベースによると、イヌリンはカルシウムの吸収を増加させることが示唆されている。一方、カルシウムは保険適応となる薬剤があることから、厚生労働省の食事摂取基準で耐用上限量が定められている。そこで、文献調査により検討したが、本製品の一日摂取目安量を守って摂取する場合においては、耐容上限量を上回るカルシウムの吸収量増加は起こらないと考えられた。
【有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)】
本製品の機能性関与成分である有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)は、1966年に食品用として本菌を配合した原料(ラクリスTM)を、三共株式会社(現第一三共株式会社)が製造、販売を開始し、2007年以降は、三菱化学フーズ株式会社(現三菱ケミカルフーズ株式会社)が販売している。
ラクリスTMの2007年度~2018年度までの12年間の累積販売実績は約300tで、これまでに本原料に起因する安全性上の大きな有害事象は確認されていない。
また、2017年にアメリカ食品医薬品局の Generally Recognized As Safe(以下、GRAS)認証を取得(GRN691)したことから、本菌の食品への使用が安全であると評価されている。
以上のことから、当該届出製品の安全性については十分であると評価した。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
【イヌリン】
ア)標題
イヌリンによる食後血糖値上昇を緩やかにする作用に関する定性的研究レビュー
イ)目的
キクイモ由来イヌリンを含む食品には、疾病に罹患していない健常な成人の食後血糖値の上昇を緩やかにする効果があることを検証する。
ウ)背景
イヌリンによる食後血糖値上昇が緩やかになることはいくつか報告があるが、健常者を対象とした研究レビューはまだ行われていない。
エ)レビュー対象とした研究の特性
「医中誌」「JDreamIII」「PubMed」「The Cochrane Library」を用いて論文検索を行った。対象(P) が、疾病に罹患していない健常な成人、介入(I)がイヌリンを含む食品の摂取、対照(C)がプラセボ食品の摂取、無介入または摂取前値、アウトカム(O)が負荷食後の食後血糖値、である論文を収集した。
オ)主な結果
5 報の論文を採用した。 5 報中 3 報において、イヌリンの摂取により食後血糖値の上昇が有意に抑制されていた。境界域の者を含む論文が 1 報あったため、これを除いた論文群でも考えたところ、この論文群では 4 報中 2 報で有意な効果が見られていた。
カ)科学的根拠の質
5 報の採用論文はいずれもRCT試験であり、デザイン上の問題はない。限界としては、5 報の結果には中程度の非一貫性がある。さらに、今回の採用論文の中には二重盲検についての記述が無いものが存在するが、エビデンス総体をみたときに大きな問題となるようなリスクはなく、科学的根拠の質は高いと考えられる。
したがって、本研究レビューの結果から、イヌリンの食後血糖値の上昇を緩やかにする効果は、科学的根拠があると判断した。
【有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)】
(ア)標題
有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)の便通改善効果に関する研究レビュー
イ)目的
健常成人に対して、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)摂取することにより、プラセボ摂取時と比較して便通が改善するか明らかにするため、研究レビューを実施した。
ウ)背景
有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)は、1949年に緑麦芽から分離され、1966年に食品用として販売を始めた。以来、便通改善目的でも使用されているが、これまで健常者に対する有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulan SANK70258)の便通の改善機能を検証した研究レビューは報告されていない。
エ)レビュー対象とした研究の特性
2018年11月13日に検索を実施した(対象期間及び対象集団は指定なし)。最終的に評価対象とした論文数は1報で、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験で実施されていた。また、利益相反はない。
オ)主な結果
リサーチクエスチョンと適格基準に適合するエビデンスとして1報の文献を採用した。採用文献では、排便回数が比較的少ない(週3~5回)健常成人男女60名を対象に、有胞子性乳酸菌(B. coagulans SANK70258)を1億個含むカプセルを、1日1回、2週間連続摂取した際の、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施している。具体的には排便回数や排便日数、腸内フローラパターンを評価した試験で、便通改善の効果が認められた。よって、健常成人に対して、有胞子性乳酸菌(Bacillus coagulans SANK70258)を1日1億個、継続摂取することにより、便通を改善する効果が期待できる。
カ)科学的根拠の質
日本語・英語以外の言語に対する出版バイアスや、症例減少バイアスの疑いが残されている。また、評価した論文は1報であり、研究間での結果のばらつき等が評価できないなどの問題は残るが、採用した論文はランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験であり、その他の試験でも内容を支持する結果が得られていることから、今後の研究により現在の結果が大きく変わる可能性は低いと考えられる。