届出番号 | G986 |
商品名 | 見るミカタ |
届出者名 | 株式会社ハルメク |
届出日 | 2021/12/10 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン |
表示しようとする機能性 | 本品には、ルテイン、ゼアキサンチン及びアスタキサンチンが含まれます。ルテイン、ゼアキサンチンには、目の黄斑色素密度を上昇させる働きがあり、紫外線・ブルーライトなどの光の刺激からの保護や、コントラスト感度(ぼやけの軽減によりくっきり見る力)を改善する機能があることが報告されています。また、年齢とともに低下する認知機能の一部である判断力(変化する状況に応じて適切に対処したり、推論したりする能力)、注意力(一つのことに集中したり、複数の物事に注意を向けられる能力)を維持することが報告されています。アスタキサンチンには、目のピント調節機能を助け、パソコンやスマートフォンなどの使用による一時的な目の疲労感を軽減し、目の使用による肩や腰の負担を軽減する機能があることが報告されています。また、肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける(肌の保湿力を維持する)ことが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | パソコン・スマートフォンなどの使用により、目の疲労感が気になる健常な成人(慢性的な眼精疲労、肩こり、腰痛等の疾病者は除く) |
一日当たりの摂取目安量 | 1粒(510mg) |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン 含有量:ルテイン10mg、ゼアキサンチン2mg、アスタキサンチン6mg |
保存の方法 | 暗いところで常温保存してください |
摂取の方法 | 1日1粒を目安に、水またはぬるま湯などと一緒にお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | 本品は多量摂取することで、より健康が増進するものではありません。1日当たりの摂取目安量を守って、お召し上がりください。 原材料名をご確認のうえ、食物アレルギーのある方は召し上がらないでください。 妊娠・授乳中の方、乳幼児及び小児は召し上がらないでください。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 乳幼児・小児の手の届かない所に保管してください。 開封後はフタをしっかり締め、暗いところで常温保存し、お早めにお召し上がりください。 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42112100240100 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
【ルテイン、ゼアキサンチン】
本品のルテイン原料は、1999年より日本で販売が開始され、200製品以上に使用されており、2017 年の日本での販売量は純品換算で 2,800kgである。また、本品のゼアキサンチン原料は日本で2014年より販売されており、2017 年の日本での販売量は純品換算で90kgである。
本品に配合しているルテイン及びゼアキサンチン原料は、米国FDA(食品医薬品局)によりGRAS物質として認定されており、安全性は高いと考えられる。JECFAにおいても評価が終了しており、ルテイン及びゼアキサンチンの1日許容摂取量 (ADI) は、0~2㎎/kg体重/日までと設定されている(体重60kgの成人で120㎎/日に相当)。
一方で、62歳女性(日本人)がルテインを毎日、2年間摂取したところ、柑皮症を発症したという症例が1件報告されている。ただし摂取量は不明であり、血中βカロテン濃度は高い値であったが、使用中止後に正常範囲となり、約2ヵ月後には治癒していることから軽微な1症例と判断した。
本品の1日摂取目安量はADIの範囲内であることからも問題はないと考えられる。
【アスタキサンチン】
本品のアスタキサンチンは、培養ヘマトコッカス藻から抽出したアスタリールオイルを原料としている。アスタリールオイルは、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会の安全性自主点検に認証登録されており、安全性が確立された食品素材である事が安全性に関する総説および研究論文に記されている1,2)。
① 食品安全委員会からの食品健康影響評価の報告書には、安全性試験の結果において問題を認めなかったこと、自然界に広く存在し食品として日常摂取されていること、食品添加物及び飼料添加物として使用実績があることにより、長期にわたり摂取しても問題なく、摂取量制限は不要である旨が記されている。
② 27報の臨床試験論文をレビューしたところ、有害事象は認められない。
③ 食品添加物に適用される細胞および動物を用いた毒性試験で安全性が示されている。
よってアスタキサンチンは長期摂取しても安全な食品素材だと考えられる。
1)日本補完代替医療学会誌,12(1),9-17,2015
2)日本補完代替医療学会誌,12(1),51-54,2015
以上より、本品を適切に摂取する場合安全性は十分であると判断した。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
ア)標題
ルテイン及びゼアキサンチン摂取による「視覚機能改善効果」に関するシステマティックレビュー
イ)目的
ルテイン及びゼアキサンチン摂取による「目の視覚機能改善効果」に関して研究レビューを実施した。本研究レビューでは、リサーチクエスチョンを「健康な成人男女に(P)ルテイン及びゼアキサンチンを摂取させると(I)、プラセボ群と比較して(C)視覚機能改善効果がみられるか?(O)」と設定し、網羅的な文献検索を行い、合理的根拠を集めることを目的とした。
ウ)背景
これまでにルテイン、ゼアキサンチンの目の視覚機能改善効果に関し、健康な成人男女を対象とした研究レビューはない。
エ)レビュー対象とした研究の特性
ランダム化比較試験(RCT)の文献を網羅的に検出した。最終的に抽出された文献は1報であった。
オ)主な結果
本研究レビューを総合的に評価した結果、健康な成人男女がルテイン10㎎/日及びゼアキサンチン2㎎/日を摂取した場合、目の黄斑色素密度が上昇し、紫外線・ブルーライトなどの光の刺激からの保護やコントラス感度(ぼやけの軽減によりくっき見る力)を改善する効果があることが示唆された。
カ)科学的根拠の質
評価の対象は比較的質の高い臨床試験とされているRCTであり、摂取した機能性関与成分の同等性についても厳密に考慮していることから科学的根拠の質は高いと考えられる。試験の対象が日本人ではなく、米国の大学生であったが、日本人へのルテインの介入で血中ルテイン濃度が上昇し、黄斑色素密度を上昇させることが報告されていること、目の使用に対する生活環境が日本と米国は類似していることから、日本人に対しての介入も乖離は少なく、同等の結果が得られると考えられる。
ア)標題
ルテインおよびゼアキサンチンによる認知機能に関するシステマティックレビュー
イ)目的
健常成人に対してルテインおよびゼアキサンチンを摂取することにより、認知機能に対する有用性を確認することである。本研究レビューでは、リサーチクエスチョンを『「健常成人に(P)」、「ルテインおよびゼアキサンチンを摂取させると(I)」「プラセボ摂取と比較して(C)」、「認知機能を向上させる作用が認められるか(O)」』と設定した。
ウ)背景
ルテインおよびゼアキサンチンの認知機能の改善に関する文献は少なく、研究レビューも実施されていない。
エ)レビュー対象とした研究の特性
健常成人に対してルテインおよびゼアキサンチンを摂取させ、認知機能に関する機能を評価しているRCTおよび準RCTの論文を網羅的に検出し、文献を抽出した。最終的に2報の文献を採用した。
オ)主な結果
本研究レビューを評価した結果、ルテイン10㎎/日およびゼアキサンチン2㎎/日を摂取することで、黄斑色素密度(MPOD)の上昇、記憶力、判断力および注意力において改善が認められた。
カ)科学的根拠の質
採用文献はいずれも米国で実施された研究であり、日本で実施された報告はないが、当該機能性において人種間に差異が認められるとした報告も無いため、日本人へも同様な機能性が期待できると判断した。またMPODが採用文献でルテインおよびゼアキサンチンの摂取前と比較し、摂取後は有意に上昇したことが確認されている。MPODは脳内ルテイン量と高い相関関係があること、MPODは認知機能と相関関係があることが報告されており、日本人対象の試験では、ルテイン10㎎/日、1ヶ月以上の摂取で、摂取前と比較しMPODが上昇したことが確認されている。これらのことからも日本人のルテインおよびゼアキサンチンの摂取により認知機能が改善することが考えられ、日本人へ外挿可能と判断した。採用論文の2報とも二重盲検並行群RTCを実施、またプラセボ群との比較において肯定的な結果を得ており、論文の質は高いと考えられ、本品の表示しようとする機能性は妥当であると判断した。採用文献は全て査読付のRCT試験であったが、出版バイアス、サンプリングバイアス(被験者の偏り)や言語バイアス(英語と日本語のキーワードのみでの検索による偏り)など限界が存在すると考えられる。
ア)標題
アスタキサンチンのピント調節機能に係わる目の疲労感および肩・腰の疲労感の改善について
イ)目的
疾病に罹患していない者において、アスタキサンチンの継続的な摂取は、正常な目のピント調節機能を維持することで、VDT作業による目の疲労感および肩・腰の疲労感を軽減するかを検証した。
ウ)背景
アスタキサンチンの目のピント調節機能改善効果については、複数報告されているが、それらを総合的に評価した報告はない。
エ)レビュー対象とした研究の特性
3つのデータベースより文献検索を実施した。採用文献のピント調節機能に係わる目の疲労感および肩・腰の疲労感の改善をアウトカムとして定性的研究レビューを実施し、8報の文献を採用した。
オ)主な結果
本研究レビューを評価した結果、アスタキサンチン6mg~9mg/日の継続的な摂取により、ピント調節機能に係わる目の疲れに有意な改善が認められ、VDT作業による目の疲労感および肩・腰の疲労感を軽減することが示唆された。
カ)科学的根拠の質
質の評価結果は、【科学的根拠レベル総合評価】:A、【「研究タイプ、質、数」の目安】:A、【一貫性の目安】:Aであったことから、科学的根拠の質は高いと考えられた。また、本研究レビューの限界としては、すべての臨床試験において原料メーカーの富士化学工業株式会社が関与していること、臨床試験登録がされていなかったことから、出版バイアスの可能性が否定できないことなどが考えられる。
ア)標題
肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける(肌の保湿力を維持する)機能について
イ)目的
健常人において、アスタキサンチンの継続的な摂取は、肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける(肌の保湿力を維持する)機能を発現するか検証するため、定性的研究レビューを実施した。
ウ)背景
アスタキサンチンの継続摂取は、肌に対する有用性が報告されていたことから、臨床試験報告のレビューを実施した。
エ)レビュー対象とした研究の特性
複数の研究論文データベースより文献検索を実施し、健常人を対象としたアスタキサンチンの経口摂取により、プラセボ摂取に比べて、肌の水分保持と肌から失われる水分の量を評価する指標である角層水分量、経皮水分蒸散量において有意な改善を示すかを検証したRCTの文献を3報抽出した。
オ)主な結果
3報のRCT文献のうち、2報は、3mgまたは3.57mg/日のアスタキサンチンを経口摂取することにより、アスタキサンチン群はプラセボ群に対して角層水分量において有意な改善効果を示した。また、2報の文献で、3mgまたは6mg/日のアスタキサンチンを経口摂取することにより、アスタキサンチン群はプラセボ群に対して経皮水分蒸散量において有意な改善効果を示した。
カ)科学的根拠の質
3報における研究の妥当性や信頼性を調べた。収集された研究は、低から中レベルのバイアスのリスクがあった。しかし、3報の文献から得られた結果の違いは少なく、アスタキサンチンを継続摂取することによる肌の水分保持に役立ち、肌の潤いを守るのを助ける(肌の保湿力を維持する)機能に関して、一貫性があると考えた。ただし、対象となった研究は方法の異なる3報に限定されたため、有効性に関する情報が必ずしも十分とは言えず、今後の研究に注目することが必要と考える。