菜ごころ富山県産大豆
届出番号 H590
商品名 菜ごころ富山県産大豆
届出者名 ヤマサン食品工業株式会社
届出日 2022/10/04
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(その他)
機能性関与成分名 大豆イソフラボン
表示しようとする機能性 本品には大豆イソフラボンが含まれます。大豆イソフラボンには中高年女性の骨の成分の維持に役立つ機能、肌が乾燥しがちな中高年女性の肌の潤いを保つ機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 【大豆イソフラボン 骨】健常な日本人中高年女性 【大豆イソフラボン 肌】健常で肌が乾燥しがちな日本人中高年女性
一日当たりの摂取目安量 本品を90g、1日1回を目安にお召しあがりください。
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:大豆イソフラボン
含有量:30mg(アグリコン換算)
保存の方法 直射日光を避け、常温暗所で保存してください。
摂取の方法 液を切ってそのまま、または料理などにお使いください。
摂取をする上での注意事項 本品は、多量に摂取することにより疾病が治癒したり、より健康が増進したりするものではありません。イソフラボンを含む他の健康食品等との併用は避けてください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 開封後は早めにお召し上がりください。
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42204180390103

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

本品は、富山県産の大豆と富山湾の海洋深層水を使用した水煮商品です。2008年より発売を開始し、年間100万パック以上販売しております。また、現在までに重大な健康被害の報告は受けておりません。
日本において大豆は、鎌倉時代に仏教の影響で全国的に栽培されるようになり、現在に至るまで幅広い用途で食されてきました。本品は、大豆を原材料とした水煮商品であるため、一般的な大豆食品の安全性の情報に該当すると考えられます。大豆食品の大豆イソフラボンの摂取による明らかな健康被害は報告されていません。以上のことから本品の安全性は高いと判断しました。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

◆骨の成分の維持
【標題】
「菜ごころ富山県産大豆」に含まれる大豆イソフラボン摂取による骨吸収抑制作用に関する定性的研究レビュー
【目的】
健常な日本人女性(未成年者、妊産婦及び授乳婦は除く。)において、大豆イソフラボンの摂取が骨吸収抑制の機能性を有するか明らかにするため、定性的研究レビューを実施した。
【背景】
人の骨は常に代謝しており、古い骨が破骨細胞により吸収される骨吸収と、新しい骨が骨芽細胞により作られる骨形成のバランスが維持されることで、骨の成分が維持されている。骨吸収と骨形成のバランスがくずれ骨吸収が上回ると、骨密度は低下し、骨質が劣化していくことが知られている。中高年の女性、特に閉経後においては、女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏に起因する骨吸収の亢進により急激な骨量の減少が起こりやすく、丈夫な骨の維持はエストロゲンに大きく影響されることが報告されている。大豆に含まれる大豆イソフラボンは植物エストロゲンの一種であり、大豆イソフラボンには弱いエストロゲン様作用があることが知られており、骨吸収の抑制に効果があることが報告されている。そこで本研究レビューでは、骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン量を指標に、健常な日本人女性において、大豆イソフラボンの摂取が骨吸収抑制作用を有するかを検証した。
【レビュー対象とした研究の特性】
文献検索により最終的に5報の文献を採用した。評価対象となった5報は日本語(3報)、英語(2報)で記載されておりいずれも無作為化二重盲験プラセボ対象比較試験であった。試験デザインは、5報のうちクロスオーバー試験が3報、並行群間試験が2報であった。
【主な結果】
主な結果:適格基準に合致するエビデンスとして5報の文献を採用した。5報のうち2報(文献3、5)において、大豆イソフラボン26.4と23.3 mg/日(アグリコン換算)の摂取により対照群との比較において尿中デオキシピリジノリン量の有意な低下が確認された(効果あり)。1報(文献1)においては介入群の摂取前後のみ有意であり、対照群との比較において効果が認められなかった(効果なし)。2報(文献2、4)においては介入群の摂取前後のみ有意な低下が認められ、群間での有意差が不明確であった(判定保留)。さらなるエビデンスの充実が必要ではあるものの、本研究レビューの結果から大豆イソフラボンの摂取が骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン量を有意に低下させることから、大豆イソフラボンの摂取は骨吸収を抑制する作用を有するという肯定的な結果を得た。以上のことから、大豆イソフラボン23.3 mg/日(アグリコン換算)以上の摂取は骨吸収抑制作用を有することで骨の成分の維持に役立つ機能があることが示唆されると考えられた。
【科学的根拠の質】
レビューレベルの限界については、主な摂取対象者である日本人女性を考慮し、健常な日本人女性(未成年者、妊産婦及び授乳婦は除く。)を試験対象者とすることで大豆イソフラボン摂取による骨吸収を抑制する作用について検証したため採用論文が5報と少ないことが挙げられた。しかしながら、大豆イソフラボンの摂取は骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン量を有意に低下させることから、大豆イソフラボンの摂取は骨吸収を抑制する作用を有するという肯定的な結果を得た。さらなるエビデンスの充実が必要ではあるものの、本研究レビューの結果から大豆イソフラボンの摂取は骨吸収を抑制する作用を有すると考えられた。

◆皮膚の潤いの保持
【標題】
最終製品「菜ごころ富山県産大豆」に含有する機能性関与成分「大豆イソフラボン」が皮膚の潤いを維持する機能に関するシステマティックレビュー
【目的】
中高年女性が、大豆イソフラボンを含む食品を摂取する場合、プラセボ摂取と比較して皮膚の潤いを維持する機能に違いがあるかを検証することとした。
【背景】
大豆イソフラボンはマメ科植物が多く含むポリフェノールの一種であるイソフラボンのうち、大豆に含まれるイソフラボンの総称である。
大豆イソフラボンが肌の潤いを維持する機能に関しては、女性ホルモンの一種であるエストロゲン様の働きをすることで中高年女性のエストロゲンの減少を補って肌の潤いを維持する作用が期待されているものの、中高年女性が大豆イソフラボンを摂取した場合の肌の潤いを評価したシステマティックレビューは確認できなかった。
【レビュー対象とした研究の特性】
PubMed、Cochrane Library、JDreamⅢ(JSTPlus+JMEDPlus+JST7580)を情報源として用いるデータベースとして文献検索を行った(検索日2021年10月8日)。その結果、計208報の文献が検索され、採用基準で選抜した結果、1報が採用された。採用文献について評価を行った。
【主な結果】
採用文献はRCTであり、健常な中高年女性が大豆イソフラボンを摂取し、介入群の角質水分量が対照群と比較して有意に高い値であった。このことより、大豆イソフラボンが肌の潤いを維持する機能に対して肯定的な結果が得られた。
【科学的根拠の質】
英語及び日本語文献データベースを用い論文収集を行ったが、未発表のデータが存在する可能性が否定できない。また、採用文献が1報と極めて少なかった。しかし、採用文献は日本人を対象とした試験であり、エビデンス総体の質は中程度と評価し、レビュー結果は信頼できるものであると考えられた。