アルークα(アルファ)膝(ひざ)マスター
届出番号 I382
商品名 アルークα(アルファ)膝(ひざ)マスター
届出者名 ワダカルシウム製薬株式会社
届出日 2023/06/22
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名 N-アセチルグルコサミン、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン
表示しようとする機能性 本品にはN-アセチルグルコサミン及びサケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれます。N-アセチルグルコサミンは、歩行や階段の昇り降り時における、ひざ関節の悩みを改善、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンには、中高年のひざ関節の動きをサポートし、違和感をやわらげることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 歩行や階段の昇降の際に、ひざ関節に違和感や不快感のある健常成人
一日当たりの摂取目安量 2粒
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:N-アセチルグルコサミン、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン
含有量:N-アセチルグルコサミン:500㎎、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン:16mg、サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン:16mg
保存の方法 高温、多湿及び直射日光を避けて、常温で保存してください。
摂取の方法 そのまま水などとともにお召し上がりください。
摂取をする上での注意事項 ・本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
・一日当たりの摂取目安量を守ってください。
・原材料の表示をご参照の上、食物アレルギーの方はお召し上がりにならないでください。
・妊娠・授乳期の方、乳幼児、小児のご利用はお控えください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 ・開封後はチャックをしっかり閉めて常温で保管し、お早めにお召し上がりください。
・乳幼児、小児の手の届かない所に保管してください。
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42301250460102

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

●N-アセチルグルコサミン(以下NAG)は天然に広く分布し、生体内ではムコ多糖、糖たんぱく質、糖脂質の構成成分として皮膚や軟骨、腸管、脳などの器官や組織に分布しているアミノ糖で、佃煮やエビのかき揚げ等の食品形態で食され、牛乳やキノコ(真菌類)にも豊富に含まれ古くより食されてきた。日本ではNAGを配合する乳製品やサプリメントが2000年代初期に発売され、その後も品目数と販売数量が増加し、配合量は300~1500mg/日と幅はあるが重篤な健康被害は報告されていない。業界新聞によると2014年のNAG流通量は年間130tにのぼる。NAGはプロテインケミカル株式会社により2001年から販売され、販売会社等から有害事象の報告はない。過剰摂取による安全性は、1日摂取量を1000~1250mg、8週間~16週間投与したヒト試験で、血液検査値や血圧、体重等の測定結果で異常な変動は見られず、試験食品の摂取が原因と推測される健康被害も認められなかった。ラットにNAGを13週間投与した亜慢性毒性試験および52週間、104週間投与した慢性毒性試験及び発癌試験について安全性が確認されている。一次情報による安全性の評価では、K-L分類0およびIの膝痛または不快感を示す健常被験者100人に対しNAG 500mg/日を与えた結果、試験期間中の有害事象は100例中2例あり、重篤な事象ではなく、試験責任医師により被験食品との因果関係は無いと報告されていた。
●サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン(以下PG)は日本薬品株式会社により製造され、2015年12月~2018年11月までに3.5t販売されているが重篤な副作用の報告はない。また、PGについて細菌を用いた復帰突然変異試験、ラットを用いた単回経口投与毒性試験、ラットを用いた反復投与経口毒性試験を実施したところ、何れの試験においても有害性は確認されず、12週間の長期摂取試験及び4週間の過剰摂取試験において、それぞれ被験食品との因果関係のある有害事象は認められず、安全性に問題はないことが確認されている。
●医薬品との相互作用についてNAG、PGとも、「健康食品」の安全性・有効性情報(HFNet)にて検索した結果、相互作用の情報は認められなかった。●結論 当該製品に含まれるNAG,PGは十分な安全性があり、1日摂取目安量を摂取した場合ヒトへの健康を害する恐れはないと考える。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【標題】
最終製品「アルークα(アルファ)膝(ひざ)マスター」に含有する機能性関与成分N-アセチルグルコサミンによる膝関節機能の改善に関するシステマティックレビュー
【目的】
N-アセチルグルコサミンの摂取が膝関節機能の改善に及ぼす影響を評価する
【背景】
N-アセチルグルコサミン(以下、NAG)はグリコサミノグリカンの構成成分で関節の主な構成要素となる。in vitro研究においてNAGはグリコサミノグリカンの産生、コラーゲンおよびヒアルロン酸を増加する等の報告がある。また、ヒト試験では変形性膝関節症の患者がNAG 500mg/日または1000mg/日入りのミルクを8週間摂取した結果、膝疾患治療判定基準の成績が向上し、疼痛・歩行能と疼痛・階段昇降能の2項目で有意に改善したとの報告がある。これよりNAGはヒトの膝関節機能の改善に役立つ可能性があると考えられる。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
レビューワーが以下の条件を満たす論文を検索し機能性を評価した。
論文の検索日:2020年11月30日
検索対象期間:検索日まで
対象集団の特性:健常成人
データベース:PubMed、JDreamⅢ
研究デザイン:プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験
利益相反情報:プロテインケミカル株式会社で研究レビューを実施。
【主な結果】
最終的に1報の文献が採択され、膝に違和感がある者、健常者にあたるK-L分類0またはⅠと診断された者を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験であった。試験食品(NAG 300mg/日入りカプセル)またはプラセボ品を12週間摂取した結果、介入群でJOA評価(疼痛・歩行能力と疼痛・階段昇降能力の2項目)の有意な改善が認められた。これよりNAGを300mg/日以上の継続摂取はグリコサミノグリカン産生、コラーゲンおよびヒアルロン酸の増加等を通じてヒトの膝関節機能の改善に役立つと考えられた。
【科学的根拠の質】
採択文献の対象者、条件、評価項目はレビュー目的のPICOと一致した。一方、本商品の摂取目安量はNAG 500mg /日で採択文献よりも200mg多い。膝関節に違和感・痛みがある健常者を対象とした試験ではNAGを500mg、12週間摂取した際、膝に関わる項目で有意な改善が認められ、変形性膝関節症被験者を含むヒト試験ではNAG 1000mg/日摂取した際にプラセボ群と比べ有意な改善が認められた為、本研究レビューの摂取量より多い量でも同等の改善効果が得られると推察する。しかし、本研究レビューで採択された論文数が1報と少なく出版バイアスの可能性を否定できないと判断した。

<サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン>
【標題】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンの関節におけるシステマティックレビュー
【目的】
サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンの膝関節の機能に及ぼす効果を評価すること
【背景】
プロテオグリカン又は非変性Ⅱ型コラーゲンを含む食品の関節機能への有効性に関する研究は多く報告されている。しかし、その両方を含む食品に関する定性的又は定量的研究レビューの報告はなかった。そこで、本研究レビューでは特にサケ軟骨由来の当該成分を同時に含む食品についてその有効性を検証した。
【レビュー対象とした研究の特性】
日本薬品株式会社社員2名と大学教授1名の計3名が、目的に沿った論文を検索し、機能性を評価した。具体的には、以下の通り。
・被験者は、健康な成人であること
・試験は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン入り食品摂取群(試験群)と含まない食品摂取群(プラセボ群)の2つに被験者を無作為に割付け、被験者と結果の評価者がともに誰がどちらを摂取したかわからないようにして比較した試験であること。
・サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン・サケ鼻軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲン摂取量は、本届出商品に含まれる各16mg(サケ軟骨由来プロテオグリカン及びサケ軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれるサケ軟骨抽出物として40mg/日)であること。
・機能性は、関節の機能で評価していること
【主な結果】
1報の論文が条件に合致していることを確認した。採用論文は、KL分類をもとに、試験責任医師により変形性膝関節症の治療が必要なものは除外した60名を対象に、サケ軟骨由来プロテオグリカン及びサケ軟骨由来非変性Ⅱ型コラーゲンが含まれるサケ軟骨抽出物を40mg/日摂取させる群またはプラセボ摂取群に分け、12週間摂取させた。対象者にKL分類グレードⅡの者が含まれるが、医師により変形性膝関節症ではないと診断されている。 評価は、JOAスコア、JKOMスコア、KSS、VASによりプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を行った。 その結果、摂取12週目においてサケ軟骨抽出物摂取群では、「JOAスコア」、「JCOMスコア」,「KSS」、「VASによる椅子から立ち上がる時」、「正坐するとき」、「起床時」、「就寝前の安静時」、「ふだんより長時間もしくは長距離を歩行したとき」において、プラセボ摂取群と比べ有意な改善が見られ、「正坐から立ち上がるとき」「階段を上がるとき」「階段を下がるとき」において、プラセボ摂取群と比べ改善に有意な傾向が見られた。
【科学的根拠の質】
未発表のデータの存在は否定できないものの、主要なデータベースにより調査したため漏れがある可能性は低いと考えられる。また、上記論文には、被験者が40歳以上70歳未満の膝関節に違和感のある男女という限定的なものである点、類似項目の繰り返し評価がされていない点の偏りはあるが、評価に影響する大きな問題ではないと考えられる。対象文献が1報のみであるため、今後さらなる研究が必要と考えられる。