メタプロタブレット 管・脂・圧
届出番号 H677
商品名 メタプロタブレット 管・脂・圧
届出者名 井藤漢方製薬株式会社
届出日 2022/10/27
変更日
撤回日
販売中 販売休止中
食品の区分 加工食品(サプリメント形状)
機能性関与成分名 黒大豆ポリフェノール、オリーブ由来ヒドロキシチロソール、GABA
表示しようとする機能性 ●本品には黒大豆ポリフェノールが含まれます。黒大豆ポリフェノールには加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血流の増加度)の維持に役立つ機能があることが報告されています。●本品にはオリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制させることが報告されています。●本品にはGABAが含まれます。GABAは、血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者 健常な中高年(黒大豆ポリフェノール)、健常成人(オリーブ由来ヒドロキシチロソール)、血圧が高めの健常成人(GABA)
一日当たりの摂取目安量 3粒
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 機能性関与成分名:黒大豆ポリフェノール、オリーブ由来ヒドロキシチロソール、GABA
含有量:黒大豆ポリフェノール 58mg、オリーブ由来ヒドロキシチロソール 5.25mg、GABA 12.3mg
保存の方法 高温・多湿、直射日光を避け、涼しい所に保管してください。
摂取の方法 水などでお飲みください。
摂取をする上での注意事項 ●高血圧治療薬(降圧薬)や糖尿病治療薬(血糖降下薬)を服用中の方は、摂取しないでください。
●一日摂取目安量を守ってください。
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項
消費者庁URL https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42208030240103

安全性に関する基本情報

安全性の評価方法

■安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

当該製品の安全性に関する届出者の評価

<黒大豆ポリフェノール>
●本届出品に配合された機能性関与成分 黒大豆ポリフェノール(以下、当関与成分)を含む黒大豆種皮抽出物(当関与成分58%以上含有)と同一のものにおける以下の安全性試験を評価し、当関与成分の安全性は高く問題はないと考える。
●in vitro試験
・ネズミチフス菌TA1537を使用した突然変異誘発能を検索した結果、陰性と判定された。
●in vivo試験。
・ラット及びマウスによる急性毒性試験(2.5g/kg body weight)、マウスによる反復投与毒性試験(180日間、5%混餌)にて、毒性は確認されなかった。
●臨床試験
・過剰摂取試験:健常者による660mg(当関与成分として380mg)の8週間摂取で、臨床上問題となる所見は認められなかった。
・長期摂取試験:健常者による480mg(当関与成分として280mg)を含むサプリメントの12週間摂取で、臨床上問題となる所見は認められなかった。

<オリーブ由来ヒドロキシチロソール>
機能性関与成分 オリーブ由来ヒドロキシチロソール(以下、当関与成分)を含むオリーブ抽出物は、食品原料として、主に果実や葉より当関与成分などのポリフェノールを高濃度に抽出したものが流通している。6%の当関与成分を規格するオリーブ果実抽出物「HIDROX」は、GRAS物質として登録され、当関与成分の安全性は確認されている。また、当関与成分はオリーブの部位(葉や果実、オイル等)による明確な相違はないという結論が、EFSAよりでている。以上を踏まえ、オリーブ葉抽出物は安全性の高い原料と考える。

<GABA>
●既存情報による安全性評価をした。
・通常の食生活にて摂取される成分である。
・食品安全委員会が「適切に摂取される場合には、安全性に問題はない」と評価。
・GABA 11.5~1,000mgを2週間~6か月間摂取した場合に、軽度の自覚症状変化を訴える事例(下痢、腹痛、お腹が張る、食欲不振など)はあるが、安全性に問題はないと報告がある。
・GABA 1,000mgを4週間摂取した試験にて、安全性に問題はないと報告がある。
・GABAは単純な構造のアミノ酸で、基原による性質の違いは生じないため、各安全性評価試験のGABAと本品に含まれるGABAは同等だといえる。
以上より、機能性関与成分GABAを100mg/日含む本品の安全性に問題はないと考える。

機能性に関する基本情報

機能性の評価方法

■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

当該製品の機能性に関する届出者の評価

【標題】黒大豆ポリフェノール含有食品の摂取による、加齢とともに低下する血管のしなやかさの維持効果について
【目的】健常成人を対象に、黒大豆ポリフェノール含有食品を継続的に摂取することによる、血管のしなやかさに及ぼす影響を、プラセボ(偽薬)と比較して検証することを目的とした。
【背景】血管内皮の障害により血管の収縮と拡張のバランスが崩れると、やがて動脈硬化などの疾患に繋がることから、正常な血管内皮が持つ血管の収縮と拡張のバランスを調節する血管内皮機能、すなわち「血管のしなやかさ」を維持する機能は、生活の質や健康の維持増進に有用である。黒大豆ポリフェノールは高い抗酸化作用により、血管内皮細胞の一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管内皮機能を維持することが報告されている。しかし、健常成人を対象とした、黒大豆ポリフェノールの血管内皮機能に対する影響を評価したレビューの報告はない。
【レビュー対象とした研究の特性】健常成人を対象に、黒大豆ポリフェノール摂取による血管内皮機能への影響を、プラセボと比較した論文を評価対象とした。文献検索し、論文の内容を精査したところ、採用論文は1報となった。
【主な結果】採用論文において、50歳以上65歳以下の健常な男女に対して、黒大豆ポリフェノール58mg/日を4週間摂取させた結果、プラセボ摂取群と比較し、血管内皮機能を評価する指標の1つであるプレチスモグラフィにおけるFBF値(%FBF90秒、%FBF AUC1-2min)が有意に高値を示し、血管内皮機能を維持する効果が認められた。プレチスモグラフィで測定したFBF値は、加齢とともに低下することが知られている。本レビューにより、黒大豆ポリフェノール58mg/日を経口摂取することにより、加齢とともに低下する血管内皮機能を維持する効果、すなわち「血管のしなやかさ」を維持する効果が期待できると考えられた。
【科学的根拠の質】採用論文は1報のみであったが、研究の精度が高い、プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー法による試験であり、黒大豆ポリフェノールの血管のしなやかさを維持する効果は評価に値すると判断できる。研究の限界として、出版されていない未公表研究がある可能性も否定できないことから、情報の偏りがある疑いは否定できない。また、採用論文が1報のみであり、今後の研究の注視が必要である。

【標題】オリーブ由来ヒドロキシチロソール(以下、OHT)による血中LDLコレステロールの酸化抑制作用に関する研究レビュー
【目的】健常成人がOHTを摂取した際の血中LDLコレステロールの酸化抑制における機能の有無を評価。
【背景】オリーブに含まれるポリフェノールの一種OHTは、LDLコレステロールに対する酸化抑制作用が示唆されているが、OHT摂取と血中LDLコレステロール酸化の関連性をレビューした報告は今のところ無いため、OHTのLDLコレステロール酸化抑制作用の有無を検証した。
【レビュー対象とした研究の特性】健常成人にて、OHTの経口摂取による、血中LDLコレステロールの酸化への影響を、プラセボと比較した論文を評価対象とした。文献検索と内容精査を行い、3報を採択した。
【主な結果】採択論文3報は、健常成人に対しOHTを1.59mg~50mgを単回または3週間継続摂取させた試験であり、いずれも摂取期間後、プラセボと比較して有意に血中LDLコレステロールの酸化抑制効果が認められた。また、うち1報はOHT単独で5.25mgでの有効性を示しており、同じくOHTを5.25mg/日含む本製品の機能性に問題ないと考えられる。
【科学的根拠の質】本研究レビューは、未発表研究データの存在を否定出来ないが、科学技術分野から医療分野の3つの主要データベースの使用により、現時点で公表されている当該研究を網羅できていると判断できる。しかし、UMIN-CTRの使用が進んでいないため、出版バイアスの可能性は否定できない。

【標題】GABA摂取による血圧が高めの方の血圧を低下させる効果についての研究レビュー
【目的】血圧が正常もしくは高め〔最高(収縮期)血圧~139 mmHgまで、または、最低(拡張期)血圧~89 mmHgまで〕の健常成人が、長期間GABAを含む食品もしくは含まない食品(プラセボ)を摂取した場合の、血圧低下効果の違いを評価し、健常人の高めの血圧を健康的な値に保つことをサポートするかを検証。
【背景】GABAの血圧低下効果について検証するため、本研究レビューを行った。
【レビュー対象とした研究の特性】日本語および英語の文献データベース、健康食品素材のデータベースを用いて文献調査を行い、2016年7月以前の発表文献を対象とし、「目的」の項に記載した条件に合致する文献を検索した。なお、特定保健用食品の試験方法に倣い、参加者に軽症高血圧者が含まれる研究も対象としたが、軽症高血圧者のみの研究は疾病者のデータになるため対象外とした。最終的に残った15報を評価対象とした。
【主な結果】血圧低下効果は、収縮期および拡張期血圧を指標として評価された。その結果、正常高血圧(収縮期血圧 130~139 mmHg 又は拡張期血圧 85~89 mmHg)の人において、GABA 12.3mg~80mg/日の摂取はプラセボと比較して、有意な効果が認められた。また、正常な血圧の人のみを対象とした場合は正常な血圧を維持した。採用論文は、対象者が日本人の試験であり、日本人への外挿性は高いと判断した。以上より、GABAを100mg/日含む本製品の機能性に問題ないと考えられる。
【科学的根拠の質】収集論文は、ほぼプラセボを対照としたランダム化二重盲検並行群間試験で、研究レビューの科学的根拠の質は高いと考えられる。一部、研究方法に偏り(バイアス)の疑いや利益相反の記述なしのものがあったが特に問題はなかった。また、未報告の研究が存在する可能性があり、出版バイアスの可能性もあると考えられるため、今後も新しい研究報告について定期的にチェックする必要がある。