届出番号 | I941 |
商品名 | 記憶力・注意力・判断力 |
届出者名 | 株式会社エフ琉球 |
届出日 | 2023/11/24 |
変更日 | – |
撤回日 | – |
販売中 | 販売休止中 |
食品の区分 | 加工食品(サプリメント形状) |
機能性関与成分名 | ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩 |
表示しようとする機能性 | 本品にはピロロキノリンキノン二ナトリウム塩が含まれています。ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩は、健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力(言葉を記憶し思い出す力)、注意力(注意を維持し、正確に対処する力)、判断力(変化する状況に応じて適切に対処したり、推論したりする力)、認知柔軟性(指示の変化に対応して処理する力)を維持する機能のあることが報告されています。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 健常な成人男女 |
一日当たりの摂取目安量 | 1粒 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩 含有量:21.5mg |
保存の方法 | 高温多湿、直射日光を避けて保存してください |
摂取の方法 | 水またはぬるま湯などでお召し上がりください。 |
摂取をする上での注意事項 | ■本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 |
調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項 | 無 |
消費者庁URL | https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=42307030860103 |
安全性に関する基本情報
安全性の評価方法
■既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
当該製品の安全性に関する届出者の評価
当該製品「記憶力・注意力・判断力」の機能性関与成分「ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩」を含む食品(カプセル、錠剤、粉末など)は、日本国内において2021年4月から全国規模で販売されており、これまで2年以上で500万食以上の流通実績のある食経験を有している。また、2023年3月1日時点において機能性関与成分を含む当該食品及び類似食品において重大・重篤な健康被害は報告されていない。それらの喫食実績をもとに安全性を評価したが、サプリメント形状の当該製品及び類似食品の日本における販売期間が短かったため、安全性試験に関する評価を実施した。そこで、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の安全性に関して、既存情報及び文献情報の検索を行ったところ、安全性に問題のないことが確認された。また、日本人の健常者を対象としたピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の過剰摂取試験(当該製品の一日摂取目安量の7.5倍量摂取の臨床試験)を行った結果でも安全性に問題のないことが確認されている。なお、過剰摂取試験には、当該製品と同じ原料であるピロロキノリンキノン二ナトリウム塩が用いられている。また、機能性関与成分と医薬品との相互作用の有無については、本届出日時点においてデータベースを用いて調査した結果、医薬品との相互作用に関する報告は確認されなかった。このような背景によって、当該製品の機能性関与成分「ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩」は食経験を有しており、また既存情報及び文献情報、並びに臨床試験結果をもとに安全性を評価し、安全であることを十分に確認できたことから、当該製品の安全性は問題がないものと判断できる。
機能性に関する基本情報
機能性の評価方法
■最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
当該製品の機能性に関する届出者の評価
(ア)標題
機能性関与成分である「ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩」を含む食品を摂取した場合における認知機能に関する研究レビュー
(イ)目的
健常成人において、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩を経口摂取することによる認知機能に関する定性的研究レビューの実施を目的とした。
(ウ)背景
いま認知症患者が世界的に増えてきている。認知症及び認知機能低下に対する予防対策は、健康維持・増進の観点から関心が高まっている。ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(PQQ)は、酸化還元補酵素であるピロロキノリンキノンの水溶性塩として精製された食品(成分)である。これまでの細胞及び動物試験により、PQQはミトコンドリア産生及び活性化、抗酸化作用による神経細胞の保護、神経栄養因子の一つである神経成長因子(NGF)及びNGF受容体の発現増加による神経細胞の成長及び修復・保護などの機能性のあることが分かっている。しかしながら、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の研究成果全体を網羅的に解析した研究レビューは確認できなかった。
そこで、本研究レビューでは、健常成人において、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩を経口摂取することによる認知機能の維持について検討を行った。
(エ)レビュー対象とした研究の特性
日本語及び英語文献の国内外のデータベース(医中誌Web、CiNii、J-STAGE、PubMed、CINAHL Complete、Scopus、Google Scholar)を用い、検索日以前において、健常者を対象にしたピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の経口摂取によって認知機能に関して検討したランダム化コントロール比較試験(RCT;Randomized Controlled Trial)を実施した文献を検索した。そこで、抽出した研究論文に対して、バイアスリスク、非直接性、非一貫性等からエビデンスの強さを評価した。
(オ)主な結果
文献調査を行った結果、このたび採択・評価された研究論文(採用論文)は2報であり、いずれも日本人の健常者を対象にしたランダム化コントロール比較試験(RCT)で査読付き論文であったことから、信頼性の高い研究であった。また、いずれの研究論文も、標題に対して肯定的な結果であった。採用論文1の臨床試験では、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(21.5mg/日)の経口摂取により、Cognitraxの認知機能領域スコアの各項目の変化量は、試験食品を12週間継続摂取した時点でプラセボ群とピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(PQQ)群の間に、「総合記憶力」、「言語記憶力」、「反応時間」、「総合注意力」、「認知柔軟性」、「実行機能」において有意な差があり、実測値でもPQQ群においては摂取前と比較して摂取12週目で有意な改善が認められた。また、「運動速度」の実測値では、試験食品を12週間継続摂取した時点でプラセボ群とPQQ群の間に有意な改善が示された。その他にも物忘れアンケート(DECO)指標の変化量は、試験食品の摂取6週目及び12週目においてプラセボ群とPQQ群の間に有意な差があり、実測値でも摂取12週目においてプラセボ群とPQQ群の間に有意な改善が認められた。また、MMSE-Jスコアの変化量は、試験食品の摂取12週目においてプラセボ群と比較してPQQ群に改善傾向が認められた。また、採用論文2の臨床試験ではピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(20mg/日)の経口摂取により、ストループテストのSIの変化は、平均SIから2SD離れている被験者を除外した場合、12週間後にプラセボ群のSIの変化よりも有意に低く、Touch Mスコアは12週間後に初期スコアが70未満のPQQ群においてのみ有意に増加した。これらの研究報告において、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の経口摂取によって、認知機能の一部である記憶力(言葉を記憶し思い出す力)、注意力(注意を維持し、正確に対処する力)、判断力(変化する状況に応じて適切に対処したり、推論したりする力)、認知柔軟性(指示の変化に対応して処理する力)を維持する機能性のあることが示された。これらの全ての機能性に関わるピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の摂取量は21.5mg/日であった。なお、試験期間中において機能性関与成分の経口摂取に起因する有害事象は無かった。
以上の結果より、機能性関与成分であるピロロキノリンキノン二ナトリウム塩を1日当たり21.5mg含む当該製品は機能性表示食品として適切であると判断された。
(カ)科学的根拠の質
採択・評価された研究論文は2報ではあったが、査読付き論文であり、研究デザインがRCTであったため、エビデンスの質は高いと考えられる。また、本研究レビューの限界については、未発表の研究データが存在する可能性が否定できないものの、文献検索は科学技術分野から医療分野の主要なデータベースを使用しているため、現時点で公表されている当該研究をほぼ網羅していると判断した。なお、採用された論文が2報と少ないことから、今後さらなる研究の検証が必要である。