機能性表示食品の人気成分と効果・ヘルスクレーム一覧2024年

機能性表示食品制度が始まってしばらく経ち、届出件数や市場規模は大きく増えました。

また色々な問題点が指摘され、ニュースで取り上げられたこともあり、認知度は大きく上がったと思われます。

今回は、機能性表示食品の届出数・人気成分や効果などについて紹介します。

目次

集計対象

8500件までの届出を集計。

機能性表示食品の届出数推移

届出数は当初より大きく増えましたが、最近の3年間は横ばいです。今後もこれ以上年間の届出件数が大きく増えることはないと思われます。

年度別と月別の推移グラフを掲載します。
※2024年度は途中までの集計です。

機能性表示食品の撤回数推移

機能性表示食品の撤回数は2023年度に大きく増えました。科学的根拠についてチェックが入ったり、商品の販売が終了したりしたことが要因です。グラフでも突出した数字になっています。

今後、機能性表示食品制度は改正される見込みで、1年ごとに自己点検を行い報告する義務が設けられるなど、届出後の管理が厳しくなる予定です。

そのため、今後の撤回数はこれまでよりも増加傾向になると思われます。

年度別と月別の推移グラフを掲載します。
※2024年度は途中までの集計です。


※ここから下の集計では、消費者庁の機能性表示食品データベースに含まれていない3件は集計対象外です。

機能性表示食品の届出者ランキング

機能性表示食品の届出者は、様々な企業や個人がいますが、1883の事業者がいました。

届出の多い企業の顔ぶれにあまり変化はなく、以下がTOP10になります。


株式会社東洋新薬     :124
森永乳業株式会社     :111
株式会社ファイン     :110
株式会社伊藤園      :104
アサヒ飲料株式会社    :96
小林製薬株式会社     :76
アサヒグループ食品株式会社:72
株式会社常磐植物化学研究所:72
江崎グリコ株式会社    :70
森永製菓株式会社     :70

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機能性関与成分の人気ランキング

機能性関与成分では、変わらずGABAが人気です。表示できる機能性の種類が多く、多くの商品で使用されています。

他には、乳酸菌、ルテイン、ポリメトキシフラボン、グルコシルセラミド、イヌリンなども人気があります。

※乳酸菌には様々な種類がありますが、当社分類では「乳酸菌」としてひとくくりにしています。

※関与成分の種類は合計308です(当社分類方法)。


GABA       :1,166
乳酸菌       :519
難消化性デキストリン:504
ルテイン      :413
DHA        :364
ポリメトキシフラボン:345
EPA        :334
ゼアキサンチン   :263
グルコシルセラミド :217
イヌリン      :216

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表示しようとする機能性ランキング

表示しようとする機能性に書かれてある効果やヘルスクレームは、血糖値・中性脂肪・疲労感・BMI・内臓脂肪などが人気です。

機能性表示食品で表現できる効果はある程度限られているため、これまでと同様の訴求が圧倒的に多いですが、まれに新しい訴求も出てきます。

例えば、「排便回数を減らす」は最近出てきた新しい訴求です。


血糖値 :1,268
中性脂肪:1,260
疲労感 :1,176
BMI  :1,028
内臓脂肪:1,025
保湿  :879
血圧  :784
睡眠  :771
ストレス:736
認知機能:675

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体の部位ランキング

表現しようとする機能性には、特定の体の部位が書かれていることがあります。

お腹・肌・目・ひざなどが人気です。

以前は「脳」が使われている商品もありましたが、認知機能にかかわる機能性表示食品の表示に対して改善指導が出てから、新しい届出では使われなくなりました。

こちらも新しい体の部位への訴求はほとんど出てきませんが、最近「のど」へ訴求する商品が出てきました。


お腹:1,218
肌 :902
目 :643
ひざ:419
骨 :304
足 :258
手 :166
鼻 :110
肩 :91
腰 :88

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集計データ・その他の資料について

以下の内容については、こちらのフォームから登録していただいた方にお届けします。

・届出者の11位以下のランキング(届出数が10以上の184社が対象)
・機能性関与成分の11位以下のランキング
・表示しようとする機能性の11位以下のランキング
・体の部位の11位以下のランキング
・機能性表示食品ビジネスの成功事例11個(近年の売上が好調なものをできるだけピックアップ)

まとめ

現在、健康食品市場では機能性表示食品がかなりの割合を占めているものの、問題を抱えていて、機能性表示食品制度はこれから改正を迎えます。

制度開始から約10年が経ち、大きな岐路を迎えていると言えるかもしれません。

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