ダイドードリンコ「ミウ炭酸水プラス」の成分・効果・副作用

2018年4月2日から発売される「miu炭酸水プラス」。
機能性表示食品として届出され、効果を表示して発売することができるようになっています。

商品の成分・効果・副作用などについて詳しく見ていきましょう。

目次

商品情報。ミウ炭酸水プラスの成分は?


引用先:ダイドードリンコプレスリリース

<原材料名>
水(純水)、食物繊維(難消化性デキストリン)/炭酸、粗製海水塩化マグネシウム

<栄養成分表示>1本(500ml)当たり
エネルギー 8kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 6.0g(糖質0.5g/食物繊維5.5g)
食塩相当量 0.02g
カルシウム 3.5mg
マグネシウム 9.5mg
カリウム 5.0mg

ミウ炭酸水プラスの基本情報

届出番号C243
商品名ミウ炭酸水プラス
届出者名ダイドードリンコ株式会社
食品の区分加工食品(その他)
機能性関与成分名難消化性デキストリン(食物繊維として)
表示しようとする機能性本品には難消化性デキストリン(食物繊維として)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維として)は、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えて食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能と、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
当該製品が想定する主な対象者血糖値が気になる方、血中中性脂肪が気になる方、おなかの調子が気になる方
一日当たりの摂取目安量お食事の際に1本(500ml)、1日1回を目安にお飲みください。
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量機能性関与成分名:難消化性デキストリン(食物繊維として)
含有量:5g

安全性に関する基本情報。ミウ炭酸水プラスの副作用は大丈夫?

安全性の評価方法◼喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
◼既存情報による食経験の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性に関する届出者の評価「ミウ炭酸水プラス」は、清涼飲料や健康食品で一般的に用いられる食品原料に難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g配合した炭酸飲料です。

難消化性デキストリンは、トウモロコシのでん粉由来の水溶性食物繊維であり、その原料のデキストリンは、米国食品医薬局(FDA)よりGRAS(一般に安全とみなされる)に分類されています(21CFRのパート184,1277)。また、多くの特定保健用食品に使用され、食品カテゴリとしても清涼飲料水、即席みそ汁、米菓、ソーセージ、ゼリー等多岐に渡っています。

当該食品と類似する食品として、ダイドードリンコ株式会社が販売している商品で、難消化性デキストリン(食物繊維として)を6g配合したコーヒー(清涼飲料水)「スマートショットブラック」があげられます。2011年3月の発売時から日本国内において約1,200万本の販売実績があり、現在まで本商品と因果関係が確認された健康被害は報告されていません。

当該食品は、「スマートショットブラック」と使用している難消化性デキストリンの製造販売者元及び規格、1日当たりの摂取目安量等の設計がほぼ同じ飲料です。従って、当該食品には十分な食経験があり、安全性は高いと評価しました。
また、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報を調査したところ、医薬品との相互作用に関する情報は記載されていませんでした。 

以上を総合的に判断し、難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g含有する当該食品の安全性は高いと考えられます。

機能性に関する基本情報。ミウ炭酸水プラスの効果は?

機能性の評価方法◼最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。
機能性に関する届出者の評価【標題】
難消化性デキストリンの食後血糖値の上昇抑制作用および食後血中中性脂肪の上昇抑制作用、および整腸作用(便通改善作用)の検証

【目的】
本研究では、以下の3つの目的について調査しました。
・健常成人(空腹時血糖値126mg/dL未満)が難消化性デキストリンを摂取することで食後血糖値の上昇が抑えられるか
・空腹時血中中性脂肪値が200mg/dL未満の成人が難消化性デキストリンを摂取することで食後血中中性脂肪の上昇が抑えられるか
・健常成人もしくは便秘傾向の成人が難消化性デキストリンを摂取することで便通が改善するか

【背景】
食生活の欧米化や慢性的な運動不足などにより、メタボリックシンドロームを初めとした生活習慣病の患者数が増加しており、食生活の改善などによる一次予防が望まれています。一方、難消化性デキストリンはトウモロコシのでん粉から作られた水溶性の食物繊維で、食後血糖値や食後血中中性脂肪値の上昇抑制作用や便秘しがちな方のおなかの調子を整える効果等が報告されています。
難消化性デキストリンを配合し、これらの効果を付加した食品は日本人の健康維持・増進に寄与することが期待されます。

【レビュー対象とした研究の特性】
国内外の論文に関して電子データベースを用い、難消化性デキストリンの食後血糖値および食後血中中性脂肪の上昇抑制作用について、健常成人を対象者としたランダム化比較試験を実施したものを調査した結果、食後血糖値の上昇抑制効果について43報、食後血中中性脂肪の上昇抑制効果について9報の論文を収集しました。また、便通改善作用について、健常成人もしくは便秘気味の成人の方を対象としたランダム化比較試験を実施したものを調査した結果、26報の論文を収集しました。

【主な結果①:食後血糖値の上昇抑制作用】
食後血糖値の上昇抑制作用を調べた43報の論文について統計解析した結果、全ての評価項目において、難消化性デキストリンの摂取は非摂取時と比べ、有意に食後血糖値を低下させることが確認されました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)の摂取量の中央値は5 gでした。

【主な結果②:食後血中中性脂肪の上昇抑制作用】
食後血中中性脂肪の上昇抑制作用を調べた9報の論文について統計解析した結果、全ての評価項目において、難消化性デキストリンの摂取は非摂取時と比べ、有意に食後血中中性脂肪を低下させることが確認されました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)の推奨1回摂取量は5gと評価されました。

なお、上記①②に関し、食後血糖値の上昇抑制作用においては正常域の者(空腹時血糖値110mg/dL未満)、食後血中中性脂肪の上昇抑制作用においては健常成人(空腹時血中中性脂肪値が150mg/dL未満)を対象に実施された論文を評価したところ、正常域の者または健常成人における難消化性デキストリンの食後血糖値の上昇及び食後血中中性脂肪の上昇に対する効果は本研究レビューと同様でした。

【主な結果③:整腸作用(便通改善作用)】
便通改善作用を調べた26報の論文について統計解析した結果、「排便回数」「排便量」において、難消化性デキストリンの摂取は非摂取時と比べ、有意な便通改善作用が確認されました。また、難消化性デキストリン(食物繊維として)の摂取量の中央値は5 gでした。

【科学的根拠の質】
採用された論文において、試験デザインや結果の妥当性、各研究間の一貫性等を検討した結果、食後血糖値あるいは食後血中中性脂肪の上昇抑制作用、または整腸作用(便通改善作用)に関する科学的根拠の質は高いと評価されました。
従って、「ミウ炭酸水プラス」は難消化性デキストリン(食物繊維として)を5g配合しているので、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑え、食後血糖値あるいは血中中性脂肪値の上昇を抑制すること、またはおなかの調子を整える作用が期待できると考えます。
ただし、今後の研究によっては、システマティックレビューの結果が変わる可能性があるため、継続した調査が必要です。また、食事療法や運動療法、その他生活習慣などとの交絡因子の影響について、継続した研究が必要と考えられます。

参考情報

機能性表示食品についてもっと知りたい方はこちらのページを参考にして下さい。

2015年開始!機能性表示制度とは?健康食品業界が大きく動く第三の制度
機能性表示食品の広告を作るときの5つの注意点
機能性表示食品とは?機能性表示食品の意味・定義

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