株式会社Mizkan(ミツカン)が販売している「ざくろ黒酢」。
会社統合によって、機能性表示食品として一度撤回されたあとに、再度届出がされた商品です。
では、ざくろ黒酢の詳細を見ていきましょう。
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目次
ざくろ黒酢の基本情報
届出番号 | B243 |
商品名 | ざくろ黒酢 |
届出者名 | 株式会社Mizkan Sanmi |
食品の区分 | 加工食品(その他) |
機能性関与成分名 | 酢酸 |
表示しようとする機能性 | 本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されています。内臓脂肪が気になる方に適した食品です。 |
当該製品が想定する主な対象者 | 肥満気味の方、内臓脂肪が気になる方 |
一日当たりの摂取目安量 | 1日当たり60mlを目安にお召し上がりください。飲用する場合:コップ1杯(180ml)本品30ml+水など150ml 1日コップ2杯を目安にお飲みください。※お好みで濃さを調節してください。 |
一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量 | 機能性関与成分名:酢酸 含有量:750mg |
ざくろ黒酢の原材料・栄養成分
<原材料名>
米黒酢、果糖ぶどう糖液糖、ざくろ果汁、ぶどう果汁、黒糖入り砂糖液/酸味料、香料、甘味料(スクラロース、ステビア)
<栄養成分(100gあたり)>
エネルギー:65kcal
たんぱく質:0.3g
脂質:0.0g
炭水化物:16.7g
ナトリウム:9mg
食塩相当量:0.0g
ざくろ黒酢の効果効能
効果が確かなものなのか気になる方は、機能性に関する基本情報で、どのように効果が検証されているのか見ていきましょう。
機能性の評価方法 | ◼最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。 |
機能性に関する届出者の評価 | (1)標題 酢酸の摂取は肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能が報告されている。 (2)目的 肥満気味(BMI 25-30)の成人男女が、酢酸の摂取によって、酢酸を摂取しない場合と比べて内臓脂肪面積が減少するかを検証した。 (3)背景 食酢の主成分である酢酸は古くから食べられている調味料である。同時に健康への機能が例えば高めの血圧や血糖値に対する効果がヒト試験、動物試験において報告されている。しかし、内臓脂肪に対する総合的な評価はまだ実施されていなかったため、今回実施した。 (4)レビュー対象とした研究の特性 2014/11/19に論文検索を実施し、検索日までに公開された文献を対象とした。結果、当該機能を扱った論文は1本であった。その1本は肥満気味(BMI25-30)の男女(25-60歳)を対象とし、対象者を3つのグループ(酢酸を含む飲料を摂取する2グループと含まない飲料を摂取する1グループ)にランダムに振り分け実施していた。さらに、対象者・試験実施者どちらにも“どのグループが、何を飲んでいるか”を伏せた形で行なわれ、思い込みによる効果が排除されていた。また、著者にサンプル提供会社の社員が含まれていた。 (5)主な結果 上記の論文では一日あたり酢酸750mgを含む食酢飲料を12週間摂取したところ、酢酸を含まない飲料を摂取したグループと比べて内臓脂肪の面積が減少していることが報告されていた。危害情報は報告されていなかった。 (6)科学的根拠の質 対象論文が1本であった。効果がなかった場合が報告されていない可能性が考えられるが、動物試験においても同様の効果が報告されており、可能性としては低いと考えられる。 対象となった論文の対象者の人数は全体で155名、査読のある学会誌に掲載されており、(4)に記載したように試験が実施され、その詳細は記載されていなかったものの試験系が結果に影響を与える可能性は低いと考えられた。著者にサンプル提供会社の社員が含まれるという報告内容に影響を与える可能性はあった。 以上から、結果に影響を与える可能性が考えられる要素は、深刻に結果を変える可能性はないと考えられた。よって、科学的根拠の質は高いと考えられた。 ※補足 上記レビュー後、2016/8/31に論文検索を実施し「酢酸の経口摂取が内臓脂肪に及ぼす影響」を報じた論文が新たに報告されていないことを確認した。 |
ざくろ黒酢の飲み方
飲み方は以下の方法が推奨されています。
1日当たり60mlを目安にお召し上がりください。飲用する場合:コップ1杯(180ml)本品30ml+水など150ml 1日コップ2杯を目安にお飲みください。※お好みで濃さを調節してください。(1日当たりの摂取目安量と併せて表示します。)
ざくろ黒酢の副作用
安全性に関する基本情報で、副作用について問題がないかどうか確認がされているので、見ていきましょう。
安全性の評価方法 | ◼既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。 |
安全性に関する届出者の評価 | 「ざくろ黒酢」(以降、届出食品とする)は清涼飲料水であり、機能性関与成分以外は喫食実績により安全性が十分に確認された食品および食品添加物が原料である。 機能性関与成分である「酢酸」は食酢の主成分である。食酢は古くから使われてきた調味料であり、弊社では1804年の創業以降食酢の販売を行なってきた。食酢含有飲料としては弊社では特定保健用食品「マインズ」を2004年の登録以後販売しており、12年の販売実績がある。「マインズ」は届出食品の機能性関与成分と同じ「酢酸」を含み、一日当たりの摂取目安量に含まれる酢酸の量も届出食品と同じであって、安全性に関する問題は発生していない。 以上から、関与成分である酢酸は飲用用途として12年の食経験があると考える(1)。 また、「国立健康・栄養研究所」の情報データベースでは、酢酸を含有する食酢の1つとして「黒酢」の安全性に関して “黒酢を食品として摂取する場合はおそらく安全と思われる。妊娠中・授乳中の摂取における安全性については十分なデータが見当たらないため、食事以外からの過剰摂取は避けたほうがよい。 黒酢に含まれる酢酸は、高濃度のものを摂取すると中毒を起こす可能性が示唆されている。”と記載があり (2) 、届出食品を摂取する場合には安全と考える。高濃度のものの報告事例としては30%酢酸を約100mL摂取した際の有害報告があるが、届出食品(酢酸濃度約0.15%)と比較して、非常に高濃度であり該当しないと考える。また上記データベースにおいて医薬品との相互作用も検証されているが、相互作用に関する記載はなかった(2)。 また、これまでに報告されている安全性試験でも一日当たり750mgの酢酸を食酢飲料として14週間摂取した長期摂取試験(3)、一日当たり4500mgの酢酸を食酢飲料として4週間摂取した過剰摂取試験(4)が報告されているが、いずれも有害事象の報告はなく、安全であると考える。 (1)自社調べ (2) http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail850.html (3) 伏見宗士ら、「食酢飲料の安全性の検討」生活衛生2005, Vol. 49, No. 5, 267-278. (4) 岸幹也ら、 「食酢飲料の過剰摂取における安全性の検討」日本臨床栄養学会雑誌 2006, Vol. 27, No. 3, 313-320. |
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参考情報
機能性表示食品についてもっと知りたい方はこちらのページを参考にして下さい。
・機能性表示制度とは何?健康食品業界が大きく動く第三の制度
・機能性表示食品の広告を作るときの5つの注意点
・機能性表示食品とは?機能性表示食品の意味・定義
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