スキンケア広告キャッチコピー31選!薬機法との関係は?

スキンケアの広告には様々なキャッチコピーや魅力的な文章が使われています。ただ、薬機法や景品表示法など、法律を守った表現を使うことが重要です。

今回は、キャッチコピーの具体例や作成ポイント、薬機法との関係について説明します。

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目次

スキンケア商品のキャッチコピー・広告文章31選

スキンケア商品の種類ごとに、キャッチコピー・広告文章の具体例を紹介します。

化粧品の種類キャッチコピー・広告文章
クレンジングやさしくオフして、しっとり素肌へ。
心地よく落とす、うるおい守る。
1日の終わりに、心までほぐれるクレンジングタイム。
洗い流すたびに、肌も気分もリフレッシュ。
もう迷わない。私だけのクレンジング、見つけた。
メイクも汚れもなめらかに馴染んで、スルンと落ちる。
洗顔料濃密泡で包み込む、心地よい洗顔タイム。
1日の汚れをスッキリ落として、リフレッシュ。
潤いを守りながら、すっきりと洗い流す。
摩擦レスな泡洗顔で、やさしくクリーンな肌へ。
化粧水角質層までじんわり浸透※、みずみずしい肌へ。(※角質層まで)
うるおいチャージで、透明感あふれる素肌へ。
肌にすっとなじんで、しっとりとした仕上がり。
朝も夜も、肌がよろこぶ贅沢なひととき。
洗顔後の肌に、たっぷりのうるおいを。
美容液肌に溶け込むような一滴、うるおい満ちる贅沢ケア。
乾燥が気になる肌に、しっとりうるおいチャージ。
毎日のケアに、ワンランク上のうるおいをプラス。
スキンケアの仕上げに、一滴で至福のうるおい体験。
濃密なうるおいで、肌のすみずみまで心地よく。
しなやかなハリ感とみずみずしさ、毎日のスキンケアにプラス。
肌に寄り添う美容液で、うるおい満ちる毎日へ。
美容成分をたっぷりと。贅沢なうるおいタイム。
乳液うるおいヴェールで、しっとりやわらかな仕上がり。
ベタつかず、しっとり心地よいテクスチャー。
肌になじんで、うるおいを閉じ込める乳液。
肌をやさしく守る、うるおいバリア乳液。
クリームスキンケアの仕上げに、うるおい密封クリーム。
角質層までじっくり浸透、しっとりふっくら。
日中もうるおい続く、なめらか美肌へ。
なじませるたびに、心まで満たされる心地よさ。

スキンケア商品キャッチコピー作成のポイント9個

スキンケア商品のキャッチコピーを作成する上で、確認したいポイントをまとめています。ポイントを意識してキャッチコピーを考えましょう。

ポイント内容
ターゲット層の明確化誰に訴求したいのかを明確にする。年齢、性別、肌悩み、ライフスタイルなど、具体的なペルソナを設定する。20代の乾燥肌に悩む女性、40代のシワが気になる女性、敏感肌の男性など
商品の差別化競合他社との違いを明確にする。独自の成分、製法、効果などをアピールする。天然由来成分100%、独自の浸透技術、世界最小クラスにナノ化、など
ベネフィットの訴求商品を使うことで得られるメリットを具体的に伝える。肌がふっくらする、透明感がアップする、毛穴が目立たなくなるなど
五感の刺激視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を連想させる言葉を使うことで、商品をよりリアルにイメージさせる。みずみずしい、とろけるような、香りが心地よいなど
感情への訴え美意識、自信、幸福感など、消費者の心に響く感情を呼び起こす。若々しくいたい、美しくなりたい、自信を持って毎日を過ごしたいなど
簡潔で印象的短く、印象的な言葉を選ぶ。韻を踏んだり、比喩を使ったりするのも効果的。「素肌を、もっと好きになる。」「透明感が、未来を変える。」など
トレンドの取り入れ時流に合った言葉やキーワードを使うことで、共感を呼ぶ。オーガニック、シンプリー、サステナブルなど
数字やデータの使用信頼性を与えるために、具体的な数字やデータを提示する。98%の人が満足!、◯◯を受賞など
体験の促進商品を試すことを促す言葉を入れる。今すぐお試しください、無料サンプルプレゼントなど

キャッチコピーを作成するときの注意点4個

①ターゲット層に合わせた言葉遣いをする

若者向けにはカジュアルな言葉、高級品向けには上品な言葉など、ターゲット層に合わせた言葉遣いを心がけましょう。

ターゲットは普段どんな言葉を使っているのか、どんな言葉に興味を示すのか、深い理解が必要です。

②ブランドイメージとの整合性をとる

ブランドの世界観やイメージと一致したキャッチコピーにしましょう。

キャッチコピーやファーストビューだけ反応がとれても、販売ページ全体の商品の内容と整合性がなければ、思うように売れない可能性が高くなります。

ブランドイメージが壊れないように注意しましょう。

③ターゲット層のインサイトを捉える

ターゲット層が本当に求めているものは何かを深く理解しましょう。

実際にターゲットになりうる人にインタビューをしたり、行動を観察したり、サンプルを使ってもらってレビューをもらったりなど、深く理解するためのアクションが大切です。

④複数のキャッチコピーを作成し比較検討する

複数の案を作成し、ターゲット層へのアンケート調査などを実施して、最も効果的なキャッチコピーを選びましょう。

文章だけでなく、そのキャッチコピーのデザインも重要です。

まWeb広告であれば、ABテストが難しくないため、たくさんのパターンを作成して反応を見て、改善を加えていくことが可能です。

キャッチコピー作成の7ステップ

キャッチコピーを作成するステップは次のとおりです。

1. ターゲット層を明確にする
2. 商品の差別化ポイントを整理する
3. ベネフィットを具体的に考える
4. キャッチコピーのアイデアを出し尽くす
5. ターゲット層に響く言葉を選ぶ
6. 法律上、問題ないか確認する
7. 複数の案を比較検討し、最終決定する

キャッチコピーは、商品の魅力を最大限に引き出すための重要な要素です。上記のポイントを参考に、ターゲット層に響く、オリジナリティあふれるキャッチコピーを作成しましょう。

スキンケア広告と薬機法の関係

スキンケア商品は、薬機法上の「化粧品」と「医薬部外品(薬用化粧品)」に分かれます

薬機法上の分類によっても、表現可能な効能効果は違います。

薬機法上の分類や成分、商品の内容から適切に表現できる効能効果を使うことが大切です。薬機法上の問題がなくても景品表示法が問題となるケースが多々あるためです。

化粧品の表現可能な効能効果

スキンケア商品が、薬機法上の「化粧品」に該当する場合、使える効能効果は以下の56個です。

頭皮や毛髪
(1)頭皮、毛髪を清浄にする。
(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3)頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4)毛髪にはり、こしを与える。
(5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7)毛髪をしなやかにする。
(8)クシどおりをよくする。
(9)毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。

皮膚や肌
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひげそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。

芳香
(38)芳香を与える。


(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。

口唇
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

歯・口の中
(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52)口中を浄化する(歯みがき類)。
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

皮膚
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。

注1)例えば、「補い保つ」は「補う」あるいは「保つ」との効能でも可とする。
注2)「皮膚」と「肌」の使い分けは可とする。
注3)( )内は、効能には含めないが、使用形態から考慮して、限定するものである。

医薬部外品で使える効能効果

スキンケア商品が、薬機法上の「医薬部外品(薬用化粧品)」に該当する場合、主に使える効能効果は以下です。

ただし、薬用化粧品は個別の承認を受けた効能効果について表現できます。

種類効能・効果
1.シャンプーふけ、かゆみを防ぐ。
毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
毛髪・頭皮を清浄にする。
毛髪・頭皮をすこやかに保つ。
毛髪をしなやかにする。
2.リンスふけ、かゆみを防ぐ。
毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ。
毛髪の水分・脂肪を補い保つ。
裂毛・切毛・枝毛を防ぐ。
毛髪・頭皮をすこやかに保つ。
毛髪をしなやかにする。
3.化粧水肌あれ。あれ性。
あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。
油性肌。
かみそりまけを防ぐ。
日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。(注1)
日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。
肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。
皮膚をすこやかに保つ。皮膚にうるおいを与える。
4.クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油肌あれ。あれ性。
あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。
油性肌。
かみそりまけを防ぐ。
日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。(注1)
日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。
肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。
皮膚をすこやかに保つ。皮膚にうるおいを与える。
皮膚を保護する。皮膚の乾燥を防ぐ。
5.ひげそり用剤かみそりまけを防ぐ。
皮膚を保護し、ひげをそりやすくする。
6.日やけ止め剤日やけ・雪やけによる肌あれを防ぐ。
日やけ・雪やけを防ぐ。
日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。(注1)
皮膚を保護する。
7.パック肌あれ。あれ性。
にきびを防ぐ。
油性肌。
日やけによるしみ・そばかすを防ぐ。(注1)
日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。
肌をなめらかにする。
皮膚を清浄にする。
8.薬用石けん(洗顔料を含む)<殺菌剤主剤>(消炎剤主剤をあわせて配合するものを含む)
皮膚の清浄・殺菌・消毒。
体臭・汗臭及びにきびを防ぐ。
<消炎剤主剤のもの>
皮膚の清浄、にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ。

(注1)作用機序によっては、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。」も認められる。
(注2)上記にかかわらず、化粧品の効能の範囲のみを標ぼうするものは、医薬部外品としては認められない。

また医薬部外品の場合には、厚生労働省の資料で、次のように表現に注意するよう書かれています。

化粧品的医薬部外品(いわゆる薬用化粧品)の効能効果は、品目ごとに成分分量を審査の上承認されたものなので、その承認の範囲内で広告することが原則ですが、次の事柄に配慮すれば、その広告表現中に化粧品の効能効果のうち、それぞれの種別に対応する効能効果を併せて標ぼうすることができます。

1)医薬部外品本来の目的が隠ぺいされて化粧品であるかのような誤認を与えないこと。

2)殺菌剤配合のシャンプーまたは薬用石けん等は化粧品的な使用目的、用法で使用された場合に、 保健衛生上問題となるおそれのあるものではないこと。

3)化粧品の効能効果として標ぼうしている部分が、あたかも医薬部外品の効能効果として承認を受けたものであるかのような誤認を与えないこと。

まとめ

スキンケア広告は、法規制も理解して考えることが重要です。薬機法や景品表示法に違反すれば、逮捕や行政処分など、大きなリスクが伴います。

商品の内容を把握し、誇大な表現を使わないように注意してください。

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