トクホのお茶おすすめ16種類を比較!効果は?危険?

トクホ、いわゆる「特定保健用食品」に該当する食品は、平成30年(2018年)9月3日現在、1053件にも及びます。トクホに該当する食品は、調味料や飲料、菓子類、粥など、様々です。

その中でも、最近、日本人の私たちにとって最も身近な食品である「お茶」のトクホが多く販売されています。

自分にとって、一番必要なトクホのお茶は、一体どれなのか。あなたは理解して選んでいますか?

目次

トクホ(特定保健用食品)の定義とは?

特定保健用食品とは、消費者庁の定義で「許可等を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品」とされています。

特定保健用食品として認められるためには、以下の基準を満たす必要があります。

・食生活において特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該特定の保健の目的が期待できる旨の表示を行うもの。
・特定保健用食品として食品を販売するには、その表示について消費者庁長官の許可を受けなければならない(健康増進法第26条第1項)。
・表示の許可に当たっては、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受ける必要がある。

つまり、そのトクホの効果を世の中に広めるためには、根拠のある結果と安全性を国に示し、厳しい基準をクリアしなければいけません。

効果の表示例としては、「お腹の調子を整える」、「コレステロールの吸収を抑える」、「食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする」等が挙げられます。

※もっとトクホについて詳しく知りたい人はこちら

トクホに似た「機能性表示食品」とは?

一方で、トクホと似たような区分けがされている「機能性表示食品」というものがあるのはご存知でしょうか?

機能性表示食品は、「販売者(メーカー)の責任によって、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品」です。トクホと異なる点は、国の審査を受ける必要がなく、安全性及び機能性の根拠に関する情報などを消費者庁長官に届け出ることにより、成分表示・販売することができます。

国の審査を受ける必要があり、認定に時間がかかるトクホよりは、金額・時間の面などで、販売者も認可を受けやすいため、平成27年4月に開始して以来、1500品を超える機能性表示食品が登録されています。

トクホのお茶16種類の成分・効果・値段を徹底比較

現在販売されているトクホのお茶の効果は、大きく「血圧」「脂肪(中性脂肪・コレステロール含む)」「血糖値」に分かれています。

今回は、ペットボトルタイプで販売されているトクホのお茶を、効果別に16種類ご紹介します!(各商品の項目である「成分」には、1回目安量あたり成分が含まれている量を示しています)

<脂肪・脂質対策のトクホのお茶11種類>

①ヘルシア緑茶a(花王)の成分・効果

350ml:160円(税別)
1000ml:427円(税別)
目安量:1日350ml
成分:茶カテキン540mg
効果:脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://www.kao.co.jp/healthya/ryokutya/

トクホのお茶の先駆け的存在といえば、「ヘルシア」です。お茶で初めてトクホの認定を受け、それ以来様々な改良を加えながら、現在まで販売を続けています。

人が体脂肪を減らすためには、脂肪を分解するために働いてくれる酵素と、分解した脂肪を燃やしてエネルギーに変えてくれる酵素が必要です。このヘルシアに含まれる茶カテキンは、両方の酵素の力も強めてくれる働きがあり、実験では、体脂肪(ただし、週3回ウォーキング追加)とお腹の脂肪(ただし、軽度肥満の方)どちらも減ったことが証明されました。

飲み方としては、1日の目安量を一気に飲んでも、少しずつ飲んでも、効果は変わらないことが分かっています。つまり、喉が渇きやすくてゴクゴク飲んでしまう方でも、こまめにお茶を飲む方でも、しっかり茶カテキンが働いてくれるというわけです。

ちなみに、カテキン自体が、副交感神経(興奮作用を抑える働きのある神経)を刺激してくれるため、疲労軽減やリラックスにも効果的です。仕事や家事で一息つきたいときなどに、飲んでみるのも良いかもしれませんね。

②ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て(花王)の成分・効果

500ml:160円(税別)
1000ml:305円(税別)
目安量:1日500ml
成分:茶カテキン540mg
効果:脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://www.kao.co.jp/healthya/umamizeitakuzitate/

このヘルシア商品は、「ヘルシア緑茶a」に比べて、よりお茶の風味にこだわったトクホです。かぶせ茶、深蒸し茶、刈番茶3種類の茶葉を使用した、健康に気を遣いながらも、贅沢な風味が楽しめます。

また、1日の目安量が、ヘルシア緑茶aよりも多い500mlですが、金額は同じなので、少しお得になっています。成分である茶カテキンも、同じ540mg入っているため、体内の脂質に働く効果も変わりません。1日1本で効果が期待できる上に、いつでも飲めるのが嬉しいですよね。

③ヘルシア紅茶(花王)の成分・効果

350ml:160円(税別)
目安量:1日350ml
成分:茶カテキン540mg
効果:脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://www.kao.co.jp/healthya/tea/

いつでも飲めるお茶なら、たまには紅茶もいかがでしょうか?紅茶と言えど、ヘルシアなら手を抜きません。

緑茶と同じ、茶カテキン540mgが含まれているにもかかわらず、カフェインが80mg含まれているヘルシア緑茶aやヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立てに比べると、カフェイン48mgと少ないため、時間帯をあまり気にせず楽しめるのもこのお茶の特徴です。

また、緑茶と違い、色々な料理との相性も良いため、休憩中だけでなく、食事中でも利用しやすい1品となっています。

④伊右衛門 特茶(サントリー)の成分・効果

350ml:160円(税別)
500ml:170円(税別)
1000ml:338円(税別)
2000ml:676円(税別)
目安量:1日500ml
成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)110mg
効果:体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://products.suntory.co.jp/d/4901777247680/

サントリーが販売する「特茶」シリーズの中でも、人気のシリーズ伊右衛門からトクホが出るとは驚きました。伊右衛門といえば京都福寿園の国産茶葉が有名で、特茶になっても、その茶葉が使われているのかが気になるところですが、もちろん、国産茶葉100%使用しています。健康に気を遣う上に、美味しさにも手を抜かないところが、さすが伊右衛門ですね。

このお茶は、体脂肪を減らすために必要な「脂肪の分解」を促進してくれるケルセチン配糖体を含んでいることが大きな特徴です。このケルセチン配糖体とは、野菜や果物に含まれているポリフェノールの一種なのですが、1日分の目安量(500ml)の中には、玉ねぎ3個分のケルセチン配糖体が含まれています。もちろん、検証実験でも効果が出ており、肥満度の指標であるBMIが25kg/ m2 以上30kg/ m2 未満の方において、飲み始めて8週目で腹部脂肪が減り始めました。

すでに体についてしまった脂肪(体脂肪)に対して効果を発揮するため、食事中でなくても気軽に飲むことができます。

毎日の通学・通勤の歩数を増やしたり、軽い運動でも構いませんので、少し代謝を上げると、より体脂肪が燃焼しやすくなり、代わりに筋肉がつきやすくなります。

⑤特茶 カフェインゼロ(サントリー)の成分・効果

500ml:170円(税別)
1000ml:338円(税別)
目安量:1日500ml
成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)110mg
効果:体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://products.suntory.co.jp/d/4901777270220/

トクホの認可を受けているケルセチン配糖体に関しては、「特茶 伊右衛門」と同量含まれているため、効果は全く衰えません。このお茶の特徴は、商品名の通り、カフェインが0である点です。

「特茶 伊右衛門」の1日目安量(500ml)の中には、カフェインが90mg含まれていますが、それに比べると、いつでも飲みやすく、カフェインが苦手な方が手に取りやすいトクホのお茶だと言えます。

カフェインに対する反応が強い方は、「しっかり睡眠をとるために、午後4時頃から、カフェイン入りの飲料を控えたほうが良い」とも言われています。体脂肪だけではなく、睡眠の質も気になる方は、ぜひ取り入れてみましょう。

ただし、カテキンが含まれていないため、緑茶本来の味が欲しい方は、「伊右衛門 特茶」がおすすめです。

⑥特茶 ジャスミン(サントリー)の成分・効果

500ml:170円(税別)
目安量:1日500ml
成分:ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして)110mg
効果:体脂肪を減らすのを助ける
URL:https://products.suntory.co.jp/d/4901777278356/

最近、中国茶の中でも人気の高いジャスミン茶が、トクホでも楽しめるようになりました。
ジャスミン茶葉だけでなく、京都福寿園の国産茶葉もブレンドすることで、ジャスミン茶、緑茶両方の良い部分を併せ持つ、上品な味に仕上がっています。

もちろん、効果は他の特茶と全く同じですが、食事中だけでなく、様々な場面で気軽に手に取りやすいパッケージと味が、ヘビーユーザーが多い理由といえます。

⑦黒烏龍茶OTPP(サントリー)の成分・効果

250ml:117円(税別) ※ファストフード店のみ
350ml:160円(税別)
1050ml:429円(税別)
1400ml:552円(税別)
目安量:脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が高めの方は、食事の際に1回350ml。体脂肪が気になる方は、食事の際に1日2回(1回350ml)。
成分:ウーロン茶重合ポリフェノール(ウーロンホモビスフラバンBとして)70mg
効果:食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるとともに、体に脂肪がつきにくい
URL:https://www.suntory.co.jp/softdrink/products/0000000031/HBUF3.html

普通の烏龍茶との違いは、見てすぐに分かる「濃い色」ですが、この色を濃くしている成分が、烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)です。

このOTPPは、食事でとった脂質が体内に吸収・蓄積されるのを邪魔することで、体に脂肪がつくのを防ぎます。さらに、吸収されなかった脂肪は、通常便として排出されるのですが、OTPPは、この脂肪の排出量も増やすため、より一層、体に脂肪がたまる可能性が低くなる、まさに一石二鳥の成分なのです。

この商品は、食事からの脂質に働くため、食事の際に一緒に使うことが大事なポイントです。また、目安量は目的に合わせて、1日1本または2本となっていますが、トクホ許可のために検証した実験では、体に脂肪が蓄積しないことが証明された量は1日2本、脂肪の排出量を増やすことが証明された量は1日3本です。特に血中脂肪が気になる方は、様子を見ながらこれらの量までなら、増やすことも可能なようです。

⑧黄金烏龍茶(伊藤園)の成分・効果

500ml:150円(税別)
目安量:1日2本、食事の際に1本
成分:茶カテキン197mg
効果:食事の脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、体に脂肪がつきにくい
URL:https://www.itoen.co.jp/products/detail.php?id=2447

お茶に含まれているカテキンには、遊離型カテキンとガレート型カテキンがあります。このお茶に含まれている「ガレート型カテキン」には、脂肪の吸収を抑える働きがあることが報告されています。

通常、食事で摂った脂肪は、小腸にある酵素(リパーゼ)によって分解されることで初めて体内に吸収されます。すなわち、リパーゼによる分解が行われなければ、体に脂肪がつかない、というわけです。ガレート型カテキンは、このリパーゼの分解を防ぐことで、体に脂肪がつくのを防ぎます。

そして、吸収されなかった脂肪は、便として排出されるため、結果として、体内に脂肪として蓄えられる量が少なくなります。

⑨2つの働き カテキン緑茶(伊藤園)の成分・効果

350ml:137円(税別)
目安量:350mlを1日2回、食事の際に1回分(350ml)
成分:茶カテキン197mg
効果:食事の脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、体に脂肪がつきにくい。血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを減らす。
URL:https://www.itoen.co.jp/products/detail.php?id=74

黄金烏龍茶の「体に脂肪がつきにくい」効果に加え、体内の「悪玉コレステロール」を減らす効果も認められたのが、「2つの働き カテキン緑茶」です。1つの商品で、2つの働きをもつトクホの緑茶としては、初の商品です。

コレステロール値が高めの方に、目安量1回分のカテキン高含有茶(1本340ml当たり茶カテキンを196.1mg含み、その約90%がガレート型カテキンである飲料)を食事と一緒に摂取し、内臓脂肪面積が減った(体に脂肪がつくのを防ぐ)ことが証明され、また、悪玉コレステロール値が低下したことも証明されました。

この実験で、同じ人物に2つとも効果が表れたという報告はありませんが、両方に該当する方は、効果が表れやすいと言えます。検証実験でも分かる通り、食事から摂った脂肪に対して働きかけるため、食事と一緒に利用しましょう。

コレステロール自体は、体の細胞を守る重要な役割があるため、必要な物質なのですが、その中でも悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、動脈硬化や心臓の病気を起こす原因物質となるため、日頃から気をつけることが大切です。

このお茶は、カテキン含有量が高いですが、その一方で、カフェイン含有量は、一般的なお茶と比べても、かなり少ない量の配合となっています(350mlあたり30mg)。カフェインが苦手な方にも、手に取りやすい点は嬉しいですね。

⑩2つの働き カテキン烏龍茶(伊藤園)の成分・効果

350ml:137円(税別)
目安量:350mlを1日2回、食事の際に1回分(350ml)
成分:茶カテキン197mg
効果:血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを低下させる
URL:https://www.itoen.co.jp/products/detail.php?id=108

「2つの働き カテキン緑茶」と何が異なるかというと…成分自体は、全く同じものです。効果表示がわずかに異なりますが、このお茶は、茶カテキンがコレステロールの吸収を抑制する検証実験で結果が出たため、効果の表示が「コレステロールを低下させる」になったと考えられます。

ただし、前述のとおり、コレステロールを下げるだけでは、健康への悪影響を防ぐことになりません。様々な病気の原因となる悪玉(LDL)コレステロールを防ぐ、というのが大きなポイントです。

⑪2つの働き カテキンジャスミン茶(伊藤園)の成分・効果

350ml:137円(税別)
目安量:350mlを1日2回、食事の際に1回分(350ml)
成分:茶カテキン197mg
効果:血清コレステロール、特にLDL(悪玉)コレステロールを減らす。
URL:https://www.itoen.co.jp/products/detail.php?id=106

緑茶、烏龍茶と同様、茶カテキンをガレート型カテキンの形で90%配合したジャスミン茶です。効果表示も他2つと変わらないため、体脂肪が気になる方、特に悪玉コレステロールが少し高めの方におすすめできるお茶です。

「特茶ジャスミン」(サントリー)と異なり、ジャスミン茶葉を2種類配合しているため、ジャスミン茶を好まれている方にはおすすめのトクホです。少し苦味を感じるものが多いトクホのお茶ですが、その中でも、清涼感を味わえるジャスミン茶は重宝されそうですね。

<血糖値対策のトクホのお茶5種類>

⑫健茶王 香ばし緑茶(アサヒ飲料)の成分・効果

2000ml:600円(税別)
目安量:食事の際に1回200mlを目安に、1日3回
成分:難消化性デキストリン(食物繊維として)6g
効果:糖の吸収をおだやかにする
URL:https://www.asahiinryo.co.jp/products/tea/kenchaou_green/index.html

脂質の効果を謳っているトクホが多い中で、血糖値対策のお茶といえば「健茶王」です。

効果を発揮する原動力となるのは、食物繊維「難消化性デキストリン」ですが、目安量1回分あたり6g配合されています。この難消化性デキストリンは、糖(炭水化物)の吸収を穏やかにすることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。

実際の検証実験をご紹介します。健茶王を、ごはん300gと一緒に摂取することで、普通のお茶を飲んだ人に比べ、血糖値の上昇が緩やかになることが証明されました。さらに、この実験で分かったことは、血糖値が上がりにくい人(正常の人)に対しては、効果が見られず、血糖値が上がりやすい人に対してのみ、血糖値が上がりにくい効果が表れた、という点です。

現在、日本国内でも糖尿病の患者さんが増え続けている中、今までは、常に血糖値が高い状態が危ないと言われてきましたが、最近の研究では、「食後の血糖値が急激に上がる状態(そして、なかなか正常な状態に戻らない状態)」のほうが、他の病気を引き起こす原因になると言われてきました。

この健茶王は、食後血糖値に効果的に働くお茶ですので、健康診断などで血糖値が気になっている方にはおすすめできます。

ただし、この健茶王に使われている「難消化性デキストリン」は、食物繊維の一種であり、一度に大量摂取すると、腹部膨満感をきたす可能性があります。習慣的に利用する際は、目安量よりも少なめから始めたほうが良いでしょう。また、血糖値が高く、すでに薬を服用している方、また、血糖値が安定していない方は、主治医に確認してから定期的に利用するようにしましょう。

⑬健茶王 すっきり烏龍茶(アサヒ飲料)の成分・効果

2000ml:600円(税別)
目安量:食事の際に1回200mlを目安に、1日3回
成分:難消化性デキストリン(食物繊維として)6g
効果:糖の吸収をおだやかにする
URL:https://www.asahiinryo.co.jp/products/tea/kenchaou/index.html

健茶王シリーズの烏龍茶も、緑茶と全く同じ成分(難消化性デキストリン)を同じ量配合しており、食後の血糖値を穏やかにすることで、糖尿病やその他の関連する病気を予防することが期待できます。

難消化性デキストリンは、それ自体が少し苦味をもつ成分であり、また、腹部膨満感を訴える方もいるため、あまり大量に配合することができません。ただ、この健茶王は、苦味を感じない程度に、また、きちんと効果が発揮されるような量が配合されています。

⑭健茶王 黒豆黒茶(アサヒ飲料)の成分・効果

350ml:140円(税別)
目安量:食事の際に1回1本、1日3回
成分:難消化性デキストリン(食物繊維として)6g
効果:糖の吸収をおだやかにする
URL:https://www.asahiinryo.co.jp/products/tea/kenchaou_kuromame/index.html

トクホのお茶で、「黒豆茶」や「黒茶」を配合した商品は少ないのですが、この健茶王は、2つをブレンドしたお茶が販売されています。もちろん、成分は、緑茶、烏龍茶と同じ難消化性デキストリンです。

少し脂っこい料理にも相性の良い、黒茶(プーアル茶)を配合している点も嬉しいですね。くどくない、さっぱりした味は、毎日の食事でも飽きずに続けることができます。

難消化性デキストリンによる腹部膨満感が気になるところですが、この黒豆黒茶は、1回目安量が350mlです。1回で1本なので、目安として利用しやすいお茶ですが、最初のうちは、様子を見ながら利用するようにしましょう。

⑮蕃爽麗茶(ヤクルト)の成分・効果

200ml:100円(税別)
500ml:190円(税別)
1000ml:340円(税別)
2000ml:600円(税別)
目安量:食事ごとに200ml
成分:グァバ葉ポリフェノール70mg
効果:糖の吸収をおだやかにする
URL:https://www.yakult.co.jp/products/item0071.html

通常、食事の中の糖質の割合が多ければ多いほど、体は早く糖質を分解しようと酵素にたくさん働かせます。食事の糖質が分解されると、ブドウ糖になり、その結果、血糖値が上がります。血糖値の急激な上昇は、体の様々な部分に負担をかけ、合併症を引き起こす原因となります。

蕃爽麗茶は、この糖質分解酵素の働きを抑えることで、急激に血糖値が上がるのを防ぐため、食後の血糖値が気になる方に有効なのです。また、蕃爽麗茶を使った検証実験では、血糖値だけでなく、体脂肪率や体重も低下するという結果となりました。

ただし、検証実験の対象者は、BMI25前後の方であったため、普通体重や痩せ型の方ではなく、肥満傾向の方に効果が期待できます。

毎食飲む必要がありますが、200mlという、負担がかからない量である点は魅力的です。また、カフェインも含まれていないため、時間を選ばず利用できます。血糖値が安定していない方は、主治医に確認してから利用してくださいね。

⑯胡麻麦茶(サントリー)の成分・効果

350ml:160円(税別)
105ml:429円(税別)
目安量:1日350ml
成分:ゴマペプチド(LVYとして)0.16mg
効果:血圧が高めの方に適している
URL:https://www.suntory.co.jp/softdrink/products/0000000294/HGMR3.html

塩分を摂り過ぎると、血管が収縮することで血液の流れが速くなります。ホースを流れる水を思い浮かべてみてください。ゴマペプチドは、血管を収縮させる働きを邪魔することで、血圧に対する効果が期待できます。

また、日常生活のストレスや寝不足などでも、血管の収縮が見られるのです。疲れたときに、胡麻麦茶を飲んで一息つくだけでもリラックスできるかもしれません。

検証実験では、正常高値血圧(収縮期血圧において、130~139mmHg)に該当する方に、効果が見られました。血圧が正常な方への効果は示されていませんのでご注意ください。

体質によって、せきが出る可能性があるため、体調の優れない方は量を調節して利用しましょう。また、妊娠中の方や腎機能が低下している方は、主治医に確認してください。

目安量は1日350mlですが、飲むタイミングはいつでも大丈夫です。大麦、はと麦、大豆を焙煎・ブレンドしているにもかかわらず、カフェインが0なので、安心して飲むことができます。

まとめ

気になるトクホのお茶は見つかりましたか?一番大切なのは、トクホのお茶が治療代わりなのではなく、生活習慣を見直した上で利用する補助的な飲み物だということです。

国に認められている商品なので、安全性には問題ありませんが、やはり普通のお茶とは異なります。毎日飲むからこそ、体調と相談しながら、自分に合ったものを選んでくださいね。

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