アフィリエイト=怪しいというイメージがつきまとい、インターネット上ではアフィリエイトは危ない。やめたほうがいい。という意見も見られるようになりました。
ただ、果たして本当にそうなのでしょうか?
アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、成果報酬型広告のことです。
アフィリエイトでは、広告主は自分が決めた成果地点を達成してくれたアフィリエイターにその分だけ広告費を支払えばいいので、リスクが比較的低く、アフィリエイト広告を積極的に展開する企業はたくさんあります。例えば、ライザップはアフィリエイト広告を上手に使って売上を伸ばした企業のひとつです。
成果地点は案件によって違います。例えば、以下のようなものがあります。
「ECサイトで商品を購入してくれたら◯◯円」
「資料請求してくれたら◯◯円」
「無料登録してくれたら◯◯円」
「店舗の無料カウンセリングに来てくれたら◯◯円」
など。
アフィリエイト=怪しい?
世間ではアフィリエイトは怪しいというイメージが消えません。おそらく世間の人たちが考えるアフィリエイトの中には、「Youtubeに違法アップロードした動画で稼いだ」「価値の低い高額な情報商材をネットビジネスに詳しくない人に売って稼いだ」というようなものも含まれているでしょう。
しかし、上記のことは正確にはアフィリエイトとは呼びません。
Youtubeはアドセンスで収益を受け取るので、成果報酬型ではありません。また、高額情報商材を売ることもアフィリエイトとは意味が異なります。
※高額情報商材のマーケティングでアフィリエイトという手法が使われることが多いので、高額情報商材=アフィリエイトというイメージになっているものと思われます。
アフィリエイトは本当に胡散臭いビジネス?市場規模は?
世間のアフィリエイトへのイメージは良くありませんが、アフィリエイトは大手企業もよく使うマーケティング手法のひとつで、市場規模も年々拡大を続けています。
2020年度の市場規模は、3,258億円の見込みとされています(参照:矢野経済研究所)。
2021年以降もまだまだ伸びる見込みです。
なぜなら、アフィリエイトはECと相性がよく、EC市場がまだまだ伸びるからです。
ここまでで分かるように、アフィリエイトは胡散臭いビジネスではありません。例えば、広告主とアフィリエイターをつなぐASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を運営する企業は、上場している会社がいくつもあり、売上を伸ばしています。
大手ASPは以下のような上場企業が運営しています。
・A8.net(株式会社ファンコミュニケーションズ)
・バリューコマース(株式会社バリューコマース)
・レントラックス(株式会社レントラックス)
アフィリエイトは危ない?捕まる?
アフィリエイトをやること自体は違法性のある危ない行為ではありません。
アフィリエイトをやる際に、このサイトでも詳しく説明している薬機法や景品表示法、著作権法などを無視していると、逮捕されたり、企業から訴えられたりするリスクはあります。
これはアフィリエイトに限ったことではなく、どの業種でも同じです。
他の業種でも、関係する色々な法律に反した行為をすれば、逮捕や訴えられるリスクはありますよね。
注意点として、2021年3月にアフィリエイトをやっている個人が薬機法違反の表現で商品を宣伝していたために、書類送検された事件がありました。
これまでは個人のアフィリエイターが薬機法違反で警察のお世話になることは基本的にありませんでしたが、今後はそういった可能性があることは覚えておきましょう。
アフィリエイトはやめたほうがいい?
以前より個人の方がアフィリエイトでいきなり大きな収益を出すことは難しくなっているのは確かでしょう。
アフィリエイトビジネスも成熟してきて、参入する企業が増えています。今では大手企業も熾烈な争いをしています。
また、その他にもインターネットビジネスの素人である個人が稼ぎづらくなっている要因があります。
・インターネットビジネスの技術が進化し、複雑になっているため、覚えることや勉強すべきことが増えている
・検索エンジンで個人のブログが上位表示することが難しくなっている
・薬機法などの規制が強化され、法律違反を行い、好き放題やることができなくなっている
ただ、アフィリエイトの市場規模は今後も伸びているので、チャンスがないわけではありません。やり方には工夫が必要になってくるでしょう。
例えば、SNSを使ったアフィリエイトで個人でも数百万円以上の収益を出している人はまだまだいます。
アフィリエイトをやるときに知っておくべき法律3個
よく行われる法律違反行為と関係する3つの法律を説明します。これから説明する3つの法律はアフィリエイトを行う上で、必ず知っておきましょう。
1. 薬機法(旧薬事法)
アフィリエイトのジャンルの中には、健康食品・サプリメント・化粧品などが多くあります。一般の方にも馴染みがあり、報酬も高いものが多いので、取り組む方も多いでしょう。
そんな美容健康商品は、ほぼ必ず薬機法が関係してきます。
薬機法とは、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の品質・有効性および安全性を確保することを目的とした法律です。
薬機法で認められていない表現を使って、それらの商品をアフィリエイトしてはいけません。
例えば、
・サプリメントなのに「これを飲めば◯◯の病気が治る」
・化粧品なのに「これを使えばシワが消える」
など。
サプリメントは医薬品ではないので、病気への効果は表現できません。また、化粧品も医薬品や医療行為とは異なるので、シワが消えるなどの効果は表現できません。
2. 景品表示法
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法と言います。
実際より良く見せたり、実際より有利な条件で売ろうとしたりすることは景品表示法違反です。
例えば、もともと1万円で売られているのに、この商品の元値は2万円で今だけ1万円になっていると表現して売ることは、景品表示法違反です。
3. 著作権法
著作権法とは、知的財産権の一つである著作権の範囲と内容について定める日本の法律です。
勝手に他のサイトの画像を自分のサイトで使ったり、文章をコピーして貼り付けたりすると、著作権の侵害になります。
まとめ
アフィリエイトは危ない?と心配する人も多いでしょうが、法律を守った適切な運用を行えば、違法性は全くなく、安全にビジネスに取り組むことが可能です。
以前より難易度が上がっていると思われるものの、まだまだ個人でも取り組める余地のあるビジネスと言えるでしょう。
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