アフィリエイト=怪しいというイメージがつきまとい、インターネット上ではアフィリエイトは危ない。やめたほうがいい。という意見も見られます。果たして本当にそうなのでしょうか?
アフィリエイトとはそもそも何なのか、危ないと言われる理由、アフィリエイトで稼ぐためのコツなどについて解説します。
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アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、成果報酬型広告のことです。
アフィリエイトでは、広告主は自分が決めた成果地点を達成してくれたアフィリエイターにその分だけ広告費を支払えばいいので、リスクが比較的低く、アフィリエイト広告を積極的に展開する企業はたくさんあります。
例えば、ライザップはアフィリエイト広告を上手に使って売上を伸ばした企業のひとつです。
成果地点は案件によって違います。例えば、以下のようなものがあります。
「ECサイトで商品を購入してくれたら◯◯円」
「資料請求してくれたら◯◯円」
「無料登録してくれたら◯◯円」
「店舗の無料カウンセリングに来てくれたら◯◯円」
など。
アフィリエイトの仕組み
広告主と直接取り引きする場合もありますが、基本的にASP(Affiliate Service Provider)を挟むことが多いでしょう。
その場合、上記のようにアフィリエイトをする人(アフィリエイター)と広告主の間には、ASPがいて、案件に取り組むことになります。
アフィリエイトは危ないと言われる理由12個
アフィリエイトは危ない、危険だと言われることがありますが、その理由について解説します。
1. 逮捕者が出ている
アフィリエイトを行う人の中には、そのアフィリエイト行為によって逮捕された人もいます。実際の逮捕者は多くはありませんが、「アフィリエイト」という注目度の高いワードとニュースによって、危険なものであるというイメージを持っている人もいるでしょう。
※参考:アフィリエイトの逮捕事例
2. 怪しい人が目立っている
アフィリエイトを行う人の中には、実績として嘘の数字を並べる、本当か疑わしい発言が多い、度々SNSなどで炎上している、などの人がいるため、怪しい・胡散臭いと思われることがあります。
アフィリエイト自体は怪しい行為ではありませんが、アフィリエイトを促す人やSNSで目立っている人が怪しいため、危険だと思われているのでしょう。
3. 違法行為が横行している
アフィリエイトをしている人や企業の中には、違法行為を繰り返している人もいます。たとえば、薬機法違反の表現を使って、化粧品や健康食品を売っていた人が多くいたため、規制強化になった経緯もあります。
現在は規制や監視体制が厳しくなっているため、以前より違法行為を行う人は減っているものと思われます。
4. 本名の分からない人が多い
アフィリエイトは他社の商品やサービスを売るため、必ずしも自分の名前や会社名を公にする必要はありません。
そのため、SNSやWebサイトでアフィリエイトをしている人の本名がわからないことも多いです。
5. 情報商材でよく使われている
情報商材は詐欺被害者がいるなどの理由で怪しいと言われることの多い業界ですが、情報商材の売り方でアフィリエイトという手法が使われたり、アフィリエイトで稼いだという商材が売られたりすることが多いため、危ないという印象を持つ人もいます。
6. 騙されている人がいる
薬機法違反表現で売られていた商品を買って騙されているケースや、アフィリエイトで稼いだという情報商材で詐欺被害に遭っているケースがあり、危ないと言われることがあります。
例えば、◯◯という病気が治ると書いているサプリメントや、簡単に誰でも稼げると言っている高額情報商材などは、注意が必要です。
7. 稼げるわけではない
実際に多くの金額を稼いでいる人がいる一方で、稼げない人も多くいます。稼げると謳うセミナーや情報商材が多い中で、実際にやってみると稼げなかったという人が多いので、当初抱いていたイメージとのギャップが大きく、だまされたと思っている人も多いかもしれません。
8. 副業禁止の会社では出来ない
アフィリエイトは副業でも取り組むことができますが、副業禁止を就業規則で設けている会社の場合、就業規則違反になり、なんらかの罰を受ける可能性があります。
会社の就業規則の内容や、副業の内容にもよりますが、減給や解雇のおそれがあるため、自分の会社の就業規則を十分にチェックしておくのが安全です。
9. 報酬が振り込まれないことがある
アフィリエイト案件を提供しているASPの中には、もとから振り込むつもりのない怪しい会社や、支払い前に倒産してしまう会社もあります。
また、ASPに問題がなくても、広告主が成果を否認して支払いを拒むこともあります。
そのため、ASPや広告主が問題ない会社であるかどうかを事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
10. トラブルに巻き込まれることがある
アフィリエイトに個人で取り組む人も多いと思いますが、広告主やASPとの間でトラブルに巻き込まれることがあります。
個人と企業でのトラブルになると、弁護士費用が払えなかったり、対処法が分からなかったりして泣き寝入りになってしまうケースがあります。
11. アカウントを乗っ取られることがある
WebサイトやSNSアカウントのログイン情報が漏れたり、攻撃されたりして乗っ取られることがあります。
乗っ取られてそのままアカウントが使えなくなったり、戻してほしかったらお金を払えと脅迫されたりするケースが起きています。
12. 個人情報漏洩の危険性がある
アフィリエイトに取り組んでいる中で、自分の個人情報が漏洩する危険性があります。ログイン情報が漏れたあとに、本名のSNSが特定されたり、投稿している写真や文章から特定されたり、クレジットカード情報が漏れたりなど。
こういった個人情報漏洩は、アフィリエイトに限らず、インターネットを利用していれば起こる可能性のあることと言えるでしょう。
アフィリエイトとステマ規制の関係
ステマ規制が開始し、アフィリエイターにも大きな影響が出ています。
例えば、企業からお金をもらってサイト上部で紹介する、SNSで商品を紹介するような場合には、「PR」「広告」などの表示が必要です。
ステマ規制では自主的に紹介している場合にはステマではないとされていますが、それがアフィリエイト案件である場合には、ASPの規約で「PR」「広告」などの表示が求められていることが多いため、基本的に表示する必要があります。
また、ステマ規制に違反すると、事業主の責任になりますが、摘発に至った場合には、事業者とトラブルを抱えたり、成果の承認が降りなかったりする可能性が高くなるでしょう。
参考:PR表記ルールと具体例!義務?PR表記なしはステマ扱い?
アフィリエイトは本当に危ないからやめたほうがいい?
アフィリエイト自体は違法行為ではなく、多くの大企業にも取り入れられている広告手法で、怪しいものではありません。
また、アフィリエイトを行う人(アフィリエイター)と広告主の仲介を行っているASPの中には上場している企業がたくさんあります。
アフィリエイトは正しく行えば危険な行為ではないため、可能性があるなら取り組んでもいいでしょう。
アフィリエイトの市場規模
矢野経済研究所の報告によると、2023年度の国内アフィリエイトの市場規模は4,116億円の見込みで、今後もさらに拡大予定です。
そのため、チャンスのある業界と言えるでしょう。
年度 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 (見込) | 2024 (予測) | 2025 (予測) |
市場規模 | 3,099 | 3,221 | 3,505 | 3,836 | 4,116 | 4,448 | 4,865 |
参考:矢野経済研究所
アフィリエイトをやるときに知っておくべき法律3個
アフィリエイトでよく行われる法律違反行為と関係する3つの法律を説明します。これから説明する法律はアフィリエイトを行う上で、必ず知っておきましょう。
1. 薬機法(旧薬事法)
アフィリエイトの商品の中には、健康食品・サプリメント・化粧品などが多くあります。一般の方にも馴染みがあり、報酬が高いものが多いので、取り組む方も多いでしょう。
そんな美容健康商品は、ほぼ必ず薬機法が関係します。
薬機法とは、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の品質・有効性および安全性を確保することを目的とした法律です。
薬機法で認められていない表現を使って、それらの商品をアフィリエイトしてはいけません。
例えば、
・サプリメントなのに「これを飲めば◯◯の病気が治る」
・化粧品なのに「これを使えばシワが消える」
など。
サプリメントは医薬品ではないので、病気への効果は表現できません。また、化粧品も医薬品や医療行為とは異なるので、シワが消えるなどの効果は表現できません。
2. 景品表示法
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法と言います。
実際より良く見せたり、実際より有利な条件で売ろうとしたりすることは景品表示法違反です。
例えば、もともと1万円で売られているのに、この商品の元値は2万円で今だけ1万円になっていると表現して売ることは、景品表示法違反です。
さらに、ステマ行為も景品表示法違反になります。
3. 著作権法
著作権法とは、知的財産権の一つである著作権の範囲と内容について定める日本の法律です。
勝手に他のサイトの画像を自分のサイトで使ったり、文章をコピーして貼り付けたりすると、著作権の侵害になります。
アフィリエイトで稼ぐためのコツ6個
1. ジャンルを決める
アフィリエイトを行う商品ジャンルを決めて、ターゲットを絞り込むことが大切です。
例えば、脱毛に特化したり、クレジットカードに特化したりなど。それでも競争が激しい場合には、男性の脱毛に特化するなど、自分で戦えそうなジャンルを調べて決めることが大切です。
そして、ある程度市場規模があり、案件の多いジャンルがいいでしょう。案件が少ないとその広告主が出稿をやめたときに稼げなくなります。
2. ブログやSNSのどれかに特化する
ブログ、Instagram、Youtubeなどすべての媒体を扱うのはかなり難易度が高く、それぞれノウハウが異なります。
自分が得意そうな媒体を決めて、それに絞ってまずは取り組むのがいいでしょう。
例えば、顔出しに抵抗がなく話すのが得意なら、Youtubeにするなど。
3. 成功している事例を調査する
自分がやろうとしているジャンルや媒体で成功している事例を徹底的に調査しましょう。
そしてどのくらいの金額を稼ぐことができているのかも調べましょう。稼いでいる金額を公表している場合もありますし、上場企業なら決算書類などに書かれてある可能性もあります。
また公表されてなくても、ある程度試算することもできるでしょう。
4. ASPの案件を確認する
大手ASPに登録してどんな案件があるのか確認しましょう。特集が組まれている案件や新着案件をチェックすることで、これから盛り上がるジャンルを知ることもできます。
ASPのセミナーに参加して、担当者に質問してもいいでしょう。
<大手ASPの具体例>
・A8
・afb
・バリューコマース
・アクセストレード
・レントラックス
など
5. マーケティングやコピーライティングを学ぶ
アフィリエイトは、商品やサービスを売る行為です。ブログやSNSなど、媒体ごとのノウハウも学ぶことも大切ですが、基本となるマーケティングやコピーライティングを学ぶことも大切です。
意外と基本から学んだほうが応用が効いて成功が早いかもしれません。マーケティングやコピーライティングの本はたくさん売られていますので、Amazonなどでよく売れている本を買って読んでみましょう。
6. 継続する
実力のある人でもアフィリエイトで成果を出すには時間がかかります。数日や一ヶ月程度で成果が出ることはほぼありません。
地道に継続することが大切になりますので、継続しながら試行錯誤を繰り返しましょう。
継続によってブログやSNSのアカウントが育ち、売ることができるようになりますし、自分のスキルやノウハウも向上するでしょう。
アフィリエイトでなかなか結果が出てない人は、こちらの記事も確認してみてください。
参考:【副業で稼げない!?】悲劇的に稼げない人にオススメする5つの方法を徹底解説!
まとめ
アフィリエイトは危ないと言われることがありますが、市場規模は伸びており、チャンスのある業界です。
危ない行為が何なのかを把握し、正しく取り組めば稼ぐことは十分に可能です。規制は変化しますので、そのときの法律に注意しながら取り組んでください。
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