サプリメント・健康食品の原価率・利益率!平均・安い?

サプリメント・健康食品の原価率・利益率!平均・安い?

サプリメントや健康食品は身近なもので日常的に摂取している人も多くいます。そのため、サプリメントや健康食品事業を新しく始めたい、その分野で起業したい人もいるでしょう。

今回は、サプリメントや健康食品業界の原価率・広告宣伝費率・利益率等についてデータをもとに説明します。

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目次

サプリメント・健康食品業界の原価率・広告宣伝費・利益率

今回取り上げる会社は、
・サントリーウェルネス
・DHC
・ファンケル
・ファーマフーズ
・ユーグレナ
です。

※決算資料の数値は、事業年度にしています。これは上期に投資を多めにする会社や、事業年度の最後に利益金額を見ながら、投資を調整する会社などがあるからです。

※企業の選別や数値については以下の難しさがありました。
・健康食品通販売上上位企業は上場していない企業が多い
・上場企業では医薬品や化粧品、加工食品なども扱う企業が多く、サプリメントや健康食品のセグメント別数値がわからない

※サントリーウェルネス、DHCは決算公告の数値を参考にしています。

(単位:億円)   ※横スクロールできます

会社名サントリー
ウェルネス
DHCファンケルファーマ
フーズ
ユーグレナ
事業年度2024/122023/72024/32025/72024/12
売上1,1368741,109653476
売上原価241367127144
広告宣伝費132367
営業利益167159126243
原価率21.22%33.10%19.42%30.14%
広告宣伝費率11.90%56.22%
営業利益率14.70%18.10%11.30%3.63%0.63%

サプリメント・健康食品の原価一覧

原価項目説明
原材料費サプリメントや健康食品の「中身」にあたる原料そのものの費用。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、植物エキス、たんぱく質、乳酸菌などが含まれる。
原料の品質(規格・純度・原産国・特許原料かどうか)によって価格差が非常に大きく、同じ成分名でも原価が数倍以上違うこともある。
一般的には販売価格に対して10〜30%前後に収まるケースが多いが、高付加価値原料を使うと比率は上昇する。
製造加工費原材料を製品として成立させるための加工コスト。粉体の混合、打錠(タブレット化)、カプセル充填、顆粒加工、殺菌工程などが含まれる。
製造ロットが小さいほど1個あたりの加工費は高くなり、少量多品種のD2Cモデルでは原価を押し上げやすい要因となる。
容器・包材費製品を入れる容器(ボトル、袋、スティックなど)、キャップ、ラベル、外箱、説明書などの費用。
健康食品では「中身よりパッケージが高い」ケースも珍しくなく、特にブランド訴求を重視する商品では原価構成に占める割合が大きくなる。環境配慮素材や特殊印刷を使うとコストはさらに上昇する。
外注費(OEM費)製造を自社で行わず、OEMメーカーに委託する場合に発生する費用。
原材料の調達、加工、包装までを一括で委託するケースでは、外注費の中に原材料費・加工費・包材費がまとめて含まれることも多い。事業者側は初期投資を抑えられる一方、単価は自社製造より高くなる傾向がある。
試験・検査費製品の安全性・品質を担保するための各種検査にかかる費用。一般生菌数・大腸菌群などの微生物検査、栄養成分分析、機能性表示食品の場合は追加の分析費用などが含まれる。
製品ごと、ロットごとに発生する場合もあり、年間で見ると無視できないコストになる。
保管・物流費製造後の在庫を保管する倉庫費用や、出荷時の配送費用。温度・湿度管理が必要な商品では保管コストが高くなる。
D2Cモデルでは1件ずつ個別発送するため、物流費の比率が高くなりやすい。会計上は売上原価または販管費として処理されることが多い。
販促・広告費商品を売るための広告宣伝費用。Web広告、アフィリエイト、SNS運用、インフルエンサー施策、同梱チラシ、サンプル配布などが含まれる。
健康食品・サプリは広告依存度が高い業界で、販売価格の中で最も比率が大きくなることも多いが、会計上は原価ではなく販管費として扱われる。
流通マージン卸売業者や小売店を通す場合に発生する中間マージン。
ドラッグストアや量販店では20〜40%程度のマージンが設定されることもあり、D2C(直販)と比べて価格設計に大きな影響を与える。
販売管理費事業運営に必要な間接費用。社員の人件費、オフィス費用、システム利用料、カスタマーサポート費用などが含まれる。
製品1個あたりの原価には直接含まれないが、最終的な利益を考えるうえで必ず考慮すべきコスト。

サプリメント・健康食品企業の原価率平均

売上原価がわかる4社の原価率平均は、25.97%です。

サプリメントや健康食品を販売している会社は、医薬品や化粧品なども扱う企業が多く、決算資料だけでは原価率がわかりづらくなっています。

また、医薬品や研究開発をしている企業の場合、そちらの収益が低かったとしてもその技術や特許をサプリメントや健康食品に転用している場合もあるので、コスト構造を見る時にそのあたりも考慮に入れる必要があります。

サプリメント・健康食品企業の利益率平均

今回取り上げた5社の営業利益率平均は、9.67%です。この5社は業界大手で競争力があるため、利益率は比較的高いほうであると考えられます。

サプリメント・健康食品の製造原価は安い?

サプリメントや健康食品の製造原価は、自動車や食料メーカーの原価率と比べて考えると、安い傾向にあるでしょう。

ただ、長年の研究開発が活かされた商品もあるため、そのコストを払えば誰でも作れるとは限りません。

サプリメント・健康食品事業は儲かる?

サプリメントや健康食品への参入企業は多く、D2Cも競争度合いが上がってきているため、以前より儲かるためのハードルは上がっています。

OEMを請け負ってくれる企業は多数あるため、異業種からの参入は難しくありませんが、他社が簡単に真似できるような商品を販売している場合は、長期的に儲けることは難しいでしょう。

機能性表示食品の動向が見逃せない

サプリメント・健康食品市場において、機能性表示食品は見逃せない存在になっています。

矢野経済研究所の調査によると、2023年度(見込)の健康食品市場規模は、8,995億1,000万円。そして、2023年度(見込)の健康食品市場における機能性表示食品(サプリメント形状)の構成比は、23.6%。

サプリメント形状以外の機能性表示食品も含めると、健康食品市場において機能性表示食品の割合はもっと高くなります。

機能性表示食品にすることで、効能効果を明記できるようになるため、売上に大きな影響が出ます。

健康食品市場で新商品を考える場合は、機能性表示食品は必ず選択肢のひとつになるといっても過言ではないでしょう。

※参考:機能性表示食品のOEMメーカー一覧

まとめ

サプリメントや健康食品業界の原価率や利益率をまとめました。巨大マーケットですが、他の商品も扱う企業が多く、決算情報だけでは詳しい数値が分かりづらいところがあります。

機能性表示食品の市場規模は拡大傾向で、参入企業や商品数は増え続けています。薬機法、景品表示法、特定商取引法、消費者契約法などの規制が厳しくなっている業界なので、法律を詳しく把握し、事業を行うことが大切です。

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