インスタでステマが多い理由4個と見分け方!一般人・報酬

近年、Instagram上の広告手法として、「インフルエンサーマーケティング」が注目を集めており、非常に訴求力が高い手法であると言われています。

そんな中、近年横行しているのが、芸能人やインフルエンサーを利用した「ステマ」です。Instagramでもおそらくステマだろうと思われる投稿が多く見られます。犯罪にならないのか問題は起きないのかといった疑問を持つ方もいるでしょう。なぜこんなにも横行するのでしょうか。

この記事では、そのステマが多い理由やステマの見分け方などをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

インスタのステマが多すぎてうざい…

ステマはブログや商品サイトの口コミなどにも見られますが、InstagramやYoutubeなどのSNSでもステマと思われる投稿があります。

Instagramユーザーであれば、芸能人や有名インフルエンサーが、商品を紹介する投稿や自然と商品の紹介を含んでいる投稿を見たことがあるのではないでしょうか。

「どう見てもステマじゃん・・・」と残念に感じた方もいるでしょう。ステマ広告が多すぎて、もはやどれが本当なのか分からず、商品を紹介されても本当に良いのか分からないと感じる人もいることでしょう。

ステマとは?

「ステマ」とは、「ステルスマーケティング」の略で、直訳すると「内密な販促」となります。つまり、ユーザーに広告であることを悟られないようにセールスプロモーション活動を行うことを言います。

例えば、紹介する商品やサービスと利害関係のないファンを装って感想を述べるなどの行為が挙げられます。

インターネット上では、食べ物や通販商品のレビュー・紹介などで行われることが多く、企業が報酬を支払い、宣伝であると分からないように依頼しているケースもあります。

インスタでステマが多い理由4個

①ステマのほうが効果的だから

実際に、ステマのマーケティング効果は高いと思われます。企業が自社商品の効果を宣伝しても、「どうせ自分のところの商品を売りたいからオーバーに言ってるだけ」と思われる可能性があります。

しかし、芸能人や有名インフルエンサーが、企業から報酬を得ていることを隠したまま、商品を高評し、愛用していると言えばどうでしょうか。

「有名インフルエンサーが言うなら本当に効果があるのかも」、「このインフルエンサーと同じものを持ちたい」というユーザーが現れ、より商品が売れると考えられます。インフルエンサーによるステマ広告は、手法としては有効なのです。

②ステマの認識がないから

ステマが多い理由として、広告を依頼する企業側もインフルエンサー側も、ステマに対する認識が不足していることが考えられます。

商品が売れるよう良かれと思って行ったInstagram投稿が、実はステマにあたるものであったというパターンです。双方ともにリテラシーが低いと、意図せずステマを行っていたということが起こり得るのです。

③個人や小さな会社が多いから

Instagramのステマ投稿は、低予算かつ比較的簡単に行うことができ、創業間もない小規模企業や個人事業主でも利用できるのも、ステマが多い理由と考えられます。

それなりの大企業と比べると、小規模企業や個人事業主は、広告のルールや法律に対するリテラシーが低い可能性があるからです。また、インフルエンサー側もほとんどが個人なので、法律に関する知識が不十分な可能性があります。

④明確な罰則がない

ステマを直接規制する法律が無いことも、ステマが多い理由のひとつであると思われます。ステマ投稿をしたからといって、すぐに罰則を受けることはないので、悪い行為であるという認識が欠けてしまう可能性があります。ただし、ステマ投稿の内容については景品表示法などで規制されるので注意が必要です。

ステマを行うリスク3個

①企業や商品のイメージダウンとなる可能性がある

ステマを行うと、商品やサービスの購入にあたって、ユーザーが正しい判断をできず、損をする可能性があります。ステマが発覚すると、その商品を購入したユーザーは「だまされた」と不快に感じることも多いでしょう。

ステマはユーザーやファンを裏切る行為であり、これまで積み上げてきた企業やインフルエンサーの信頼を一瞬で失う可能性があるのです。また、過去にステマをしたというイメージはなかなか消えず、後の活動にも影響が出ると考えられます。

②法に触れる可能性がある

先述したとおり、ステマを直接規制する法律はありませんが、投稿内容によっては法律違反となる可能性があります。

例えば、ステマの依頼を受けたインフルエンサーが、宣伝する商品の効果について、虚偽・誇大な表現をした場合、景品表示法違反となります。

また、化粧品や健康食品などを宣伝する場合に、医薬品的な効果があると認識させるような表現を行うと薬機法違反となります。

そして万が一、摘発された場合は、依頼した企業やインフルエンサーに措置命令や刑罰が及ぶ可能性があります。また、法律に違反し、さらにステマを行っていたことが公表されれば、完全に信用を失うこととなるので要注意です。

③炎上する可能性がある

ステマを疑われると、Instagram投稿のコメント欄などで炎上する可能性があります。特に悪い噂はユーザーの興味を引きやすく、すぐに広まってしまいます。

また、コメント欄は誰でも見ることができる上に、匿名でコメントできるので、偶然ステマ投稿を見たユーザーが便乗して批判的な意見を述べることもあります。

インフルエンサーや企業や商品について事実無根の噂を立てられるなど、トラブルの原因となるリスクがあります。

ステマの見分け方

Instagramで、芸能人や有名インフルエンサーの投稿内容が以下に当てはまる場合はステマである可能性があります。参考にしてください。

(1)明らかに商品を宣伝しているが、宣伝であることを明言していない。
(2)過度に商品を奨励し、商品のリンクを載せるなど、やたらと購入を煽る表現をしている。
(3)商品の広告の謳い文句をそのまま使用していたり、商品に対する感想が抽象的で、具体的な情報や使用感などがいまいち伝わらない。
(4)同時期に同じ商品のPR投稿をしているインフルエンサーが多い。
(5)普段短文で投稿するインフルエンサーが、やたら長文の投稿をしている。

ステマにならないための投稿方法

投稿に広告であることを明記する

ステマと捉えられないためには、投稿に「#PR」「#広告」「#宣伝」などのハッシュタグを入れたり、企業から依頼を受けて宣伝している旨を明記するなど、商品の宣伝であることをユーザーが明確に認識できるようにする必要があります。

さらに、「この投稿は〇〇社とタイアップしたものです」などの一文を加えると、「インフルエンサーが企業から報酬を得て宣伝している」ということがユーザーに伝わりやすくより良いでしょう。

虚偽の情報を発信しない

虚偽の情報でユーザーの関心を寄せるような投稿はやめましょう。

例えば、実際は商品を使用していないインフルエンサーが、企業から依頼された感想をそのまま投稿した場合、ユーザーは当然にインフルエンサーの感想と認識するので、ステマとなる可能性があります。商品の効果や感想を述べる際は、必ず自身で体感したものを発信するようにしましょう。

芸能人だけでなく一般人もステマになる?

芸能人でない一般のインフルエンサーが、行った行為も当然ステマになります。何万人ものファンを持つ一般人の「インフルエンサー」が増えていますが、その影響力は芸能人並みと言えます。そのことを依頼する企業側もインフルエンサーも十分に認識する必要があります。

インスタステマの報酬

案件により異なりますが、インフルエンサーのPR投稿の報酬は、大体1フォロワーあたり1~4円程度です。

つまり、フォロワー10万人のインフルエンサーがステマ広告をした場合、2円だと約20万円程度の報酬が発生することになります。

フォロワーが多いほど報酬が高くなるので、芸能人や有名インフルエンサーであれば、かなり高額の報酬を得られることになります。

インスタステマの景品表示法違反事例

2021年11月9日にインスタグラムで豊胸効果をうたったサプリを販売する企業が景品表示法に基づく措置命令を受けました。

この時、豊胸効果自体が景品表示法の優良誤認表示だったのですが、ステマで初の措置命令という点でも注目されました。

まとめ

ステマは、ユーザーを騙す行為であり、ある意味詐欺に近い行為であるとも言えます。万が一、発覚した場合は、企業やインフルエンサーは信用を失います。場合によっては法律違反となり、かなりのイメージダウンとなるでしょう。

ステマが横行する中で、依頼する企業側もインフルエンサー側も、こういったリスクを正しく認識しておくことが重要だと考えます。

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