リラクゼーションとマッサージの違い6個

在宅ワークの増加などの影響もあり、身体の凝りをほぐすために、リラクゼーションやマッサージなどのサロンを利用する人が増えています。そんな中で、リラクゼーションとマッサージの違いがよく分からず、どこに行けばよいのだろう?と悩んだことはないでしょうか。

この記事では、リラクゼーションとマッサージの違いや特徴を分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

リラクゼーションとは?

リラクゼーションとは、身体の筋肉を緩めることで、心身ともに緊張をほぐし、リラックスした状態になることをあらわします。

例えば、自律神経が乱れていた場合、リラクゼーションによって副交感神経を優位することで、自律神経を整える効果があると言われています。

施術方法は、手指や手のひらを使って指圧したり、美容機器や設備を使ったり、岩盤浴や酵素カプセルなど行ったり、リラクゼーションサロンによって異なります。

また、リラクゼーションサロンは大きく2種類に分けられ、上述したような癒しやリラックスを目的としたものと、エステティックサロンのような美容を目的としたものがあります。

マッサージとは?

マッサージとは、手指や手のひらを用いて、身体の皮膚や筋肉に刺激を加えることで身体の変調を整える療法です。

後術しますが、リラクゼーションのように癒しやリラックスすることが目的ではなく、身体の治療や改善を目的としたものです。

リラクゼーションとマッサージの違い6個

1. 資格の有無

リラクゼーションを行うのに特に資格は必要ありませんが、マッサージ行為を行うには、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格が必要です。

「あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得するためには、専門学校や大学で専門知識を学び、試験に合格する必要があります。

法律上、マッサージ行為を行うのに資格が必要かどうかが、リラクゼーションとマッサージの大きな違いであると言えます。

ただ、リラクゼーションでも、「資格をもった人に施術してほしい」という顧客は一定数いますので、権威性のある資格であれば持っておくことは有利に働くでしょう。マッサージを行うことはできませんが、関連する民間資格はありますので、リラクゼーションサロンのアピールのためにも取得すると良いかもしれません。

2. 関連法律

リラクゼーションの関連法律は、「薬機法」や「特定商取引法」などが挙げられます。

リラクゼーションサロンで美容機器等を使用する場合は薬機法の規制を受けるため、「むくみを解消」や「細胞を活性化」など、医療的な効果を想起させる表現の使用は禁止されています。

特定商取引法については、リラクゼーションの1つであるエステが「継続的役務提供取引」に該当し、規制を受ける場合があり、必要書面の交付や禁止行為などの規定があります。

一方、マッサージの関連法律は、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」や「医師法」などが挙げられます。

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律で、先述したように国家資格を持たない者は、マッサージ行為を行えない旨が定められています。

医師法では、医師以外が行う治療行為として認められるのは、あん摩マッサージ指圧師などの医業類似行為であると定められています。

3. 広告可能表現

あん摩マッサージ指圧師の資格者が施術するマッサージ店の広告であれば、「マッサージ」と表示することができます。

また、施術者がマッサージ師である旨や、健康保険適用(ただし一定の場合のみ)である旨の表示をすることも可能です。

リラクゼーションサロンの広告では、「マッサージ」や医療効果を想起させる表示を行うことはできません。あくまで「もみほぐし」などの表示に留める必要があります。

4. 目的

リラクゼーションは、主に心身の癒しや緊張の緩和などを目的とする一方、マッサージは身体の疾患や症状を改善し治療することを目的としています。

なお、リラクゼーションサロンには、リラックス効果だけでなく、美容効果を目的とするところもあり、その種類や施術方法は豊富にあります。リラクゼーションサロンを利用する際は、提供サービスを確認してみて下さい。

一方、マッサージには、血液の循環を良くし、新陳代謝を良くする効果がありますので、不定愁訴症候群(肩こり・頭痛・腰痛・冷え・だるさなど)や、内因性の疾患(神経痛・リウマチ・脳卒中後遺症など)や、外因性の疾患(関節の変形・捻挫の後遺症など)などの症状の改善に効果があると言われています。

治療はもちろんですが、豊富な専門知識や安心感を重視する場合は、マッサージを利用すべきでしょう。

5. 健康保険の適用

リラクゼーションサロンでは健康保険は適用されませんが、マッサージでは、一定の場合、適用されることがあります。

マッサージの施術で健康保険の対象となるのは、「筋麻痺・関節拘縮などの症状が認められ、その制限されている関節の可動域の拡大と筋力増強をうながし、症状の改善を目的とする場合」で、マッサージの施術が必要である認める医師の同意書がある場合です。

さらに、継続して健康保険の適用を受けるには、6か月ごとに医師の同意書が必要となり、同意が無い場合は給付の対象となりません。

6. サービス内容

リラクゼーションは、サービスの種類が豊富にあり、リンパトリートメント・エステ・もみほぐし・足つぼマッサージ・整体・ヘッドスパ・カイロプラクティック・脱毛などがあります。

例えば、身体の凝りをほぐしたいならもみほぐし、頭皮をスッキリさせたいならヘッドスパ、身体を温めたいなら岩盤浴、美容目的ならエステティックなど、自分も目的に合わせて受けたいサービスを選ぶことができます。

マッサージは、主に手で皮膚や筋肉をさすったり、もんだり、叩いたりすることで刺激を与え、新陳代謝を良くし、身体の機能を回復させたり、不調を改善します。

技法としては、手のひらで軽く圧しつつ摩擦する軽擦法や、強く摩擦する強擦法や、筋肉を揉みこねる揉捏法や、リズミカルにたたく叩打法や、肘などをつけてふるわせる振顫法などがあります。

まとめ

リラクゼーションとマッサージは混在しがちですが、実は必要な資格や目的に明確な違いがあるのです。

基本的には、身体の不調を治療したい・根本から改善したい場合はマッサージを、その日の疲れを癒したい・緊張をほぐしてリラックスしたいという場合はリラクゼーションを利用すると良いかと思います。ぜひこの記事を参考に、自分に合った施術を選んでください。

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