Google口コミとステマ規制!依頼や謝礼は?星5だけ良すぎる?

Google口コミとステマ規制!依頼や謝礼は?星5だけで良すぎるのは?

Googleマップの口コミやレビューは、集客に大きな影響があり、MEO対策としても活用されています。

Googleマップの口コミとステマ規制の関係、依頼や謝礼は問題ないのかなど、詳細について解説します。

目次

Googleマップの口コミとは?

Googleマップの口コミとは、お店の住所と紐づいたビジネスプロフィールへの口コミ投稿です。

星1〜5の5段階で評価でき、コメントや写真・動画を投稿することができます。投稿するにはGoogleのアカウントが必要です。

ステマ規制とは?対象は?

ステマ規制とは、消費者に広告であることを隠して表示した内容によって、消費者が誤認し、自主的かつ合理的に商品・サービスを選べなくなることを防ぐための規制です。

規制対象は、商品やサービスを提供する事業者であり、広告代理店やインフルエンサーなどの第三者は対象ではありません。

ステマ規制の判断基準

ステマ規制の判断基準をわかりやすく示すと以下の内容になります。

ステマになるステマではない
事業者の表示「広告」「PR」など事業者の表示であることを書いていない、または不明瞭広告であることが明瞭または社会通念上明らか
事業者の関与事業者が第三者の表示内容の決定に関与している第三者が自主的に表示している

ただし、わかりにくいケースもありますので、細かい点についても理解が必要です。

Googleマップの口コミを依頼するのはOK?

Googleマップのビジネスプロフィールへ口コミ投稿を依頼すること自体はOKです。

しかし、内容を指定したり、高評価を依頼したりするのはNGです。

例えば、「星5の投稿を条件に1000円割引」などのオファーを消費者に行うのはステマ規制違反となります。

また「1000円割引」といった金銭的な見返り以外に、商品サンプルのプレゼント、イベント招待など、金銭以外のインセンティブがある場合もNGです。

Googleマップの口コミに謝礼を支払うのはOK?

景品表示法(ステマ規制)の問題

Googleマップへの口コミ内容は指定せずに、単に謝礼を支払う、クーポンをプレゼントするなどの行為のみであれば、ステマにはならない可能性があります。

この場合、謝礼やクーポンといったインセンティブの有無だけでは判断できず、その内容や関係性、依頼方法などを踏まえて判断することになります

例えば、謝礼として10万円支払っている場合だと、金銭的な見返りが大きく、悪い評価を書きにくいという状況が生じ、ステマと判断されるおそれがあります。

Googleのガイドラインの問題

またGoogleマップへの口コミ投稿は、景品表示法(ステマ規制)だけでなく、Googleのガイドラインも関係します。

Googleのガイドラインでは、以下の内容があり、謝礼などのインセンティブを提供してレビュー投稿を促す行為は、Googleのガイドライン違反となります。

レビューの投稿や否定的なレビューの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為。

Googleマップの口コミで星5だけで良すぎるのはおかしい?

Googleマップの口コミが付いている店舗アカウントを見ると、星5ばかりが付いていて良すぎると思われそうなアカウントがあります。

ただし、これだけでステマ規制違反かどうかはわかりません。

素晴らしい商品やサービスを提供していて、消費者全員が星5の高評価を付けていることもあります。

Google口コミのステマ規制違反事例

Googleへの口コミが問題となったステマ規制の違反事例を紹介します。

クリニックへの措置命令

2024年6月6日、消費者庁は「マチノマ大森内科クリニック」と称する診療所を運営する医療法人社団祐真会に対し、措置命令を行いました。

<表示内容>
Googleマップ内のクリニックの口コミ投稿欄の評価として「★★★★★(星5)」又は「★★★★(星4)」の投稿をすることを条件に、インフルエンザワクチン接種費用から割り引きを行い、投稿してもらっていました。

ステマ規制違反の罰則やリスク

ステマ規制違反は、景品表示法第5条第3号違反であり、違反すると措置命令が行われます。

第5条第3号
前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めて内閣総理大臣が指定するもの

措置命令では、消費者庁のウェブサイトで公表されるほか、以下の行為が求められます。

・該当表示のとりやめ
・一般消費者への周知徹底
・再発防止策の実行

措置命令に従わなかった場合には、2年以下の懲役または300万円以下の罰金またはこの両方、が科されます(景品表示法第46条)。

上記のような法的措置以外に、リスクとしては以下のようなものが挙げられます。

・ニュースで報じられ、SNSでも話題になり、企業の信頼度が低下する
・消費者がステマ規制違反行為に気づき、逆に低評価の口コミをする
・デジタルタトゥーとなり、その後の集客や売上に影響する
・検索結果に違反したニュースが表示され、長期的に残る

これらは、実際に起きていることです。ステマ規制違反には十分に注意しましょう。

まとめ

Googleの口コミとステマ規制の関係について説明しました。ステマ規制はわかりにくい部分もあり、大手企業でも違反事例が発生しています。

口コミ投稿を消費者に依頼するときは十分に注意してください。

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