Youtube広告が下品で気持ち悪い…違反例と対処法4個

Youtubeを視聴していると、動画の間に広告が流れますよね。下品で思わず目を背けたくなるようなものもあり、不快な気持ちになったことはないでしょうか。また、中には誇大な表現や詐欺紛いなものがあり、これ本当なの?と疑いたくなるものがあります。

この記事では、こういった広告の違反事例や、表示回数を減らすための対処法をお伝えします。YouTubeに広告を載せる方も、視聴する方も、是非参考にしてください。

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目次

Youtube広告が下品で気持ち悪いと思う人が多い理由

広告の中でも、特に下品で気持ち悪いのは美容・ダイエット系だと思います。

例えば、クレンジングやパックなどの広告で、毛穴や角栓などの画像が表示されますが、思わず鳥肌が立つようなものがあります。

また、「飲むだけで10キロ痩せる!」や「〇〇を飲めば宿便・脂肪便をとって痩せる!」と謳い、ブヨブヨのお腹がスリムになったような写真を表示し、殊更コンプレックスを煽るようなものもあります。

最近、YouTubeにこういった視覚的に気持ち悪く、怪しい広告が表示されるので、YouTube広告を不快に感じる方が多いようです。楽しく動画を視聴している最中に、こういった広告が表示されたら本当に不快な気持ちになるでしょう。

Youtubeの変な広告を消したい・子供に見せたくない

Youtubeの広告の中には、エロ漫画などを使って見ている人の欲求を刺激し、美容や健康の商品につなげるものもあります。

子供と一緒にYoutubeを見ていた場合には、見せたくない、早く消したいと思うのは当然のことです。

Youtube広告を不快と感じる人の割合

薬事法マーケティングの教科書で、サプリメントの広告に絞った内容ですが、どのくらいの人が不快に感じているのかアンケート調査を行ったところ、以下の結果となりました。
※こちらの回答者は、媒体の中だとYoutubeでサプリ広告を見る人が一番多かったです。

約6割の人が不快に感じていました。
逆に言うと、約4割の人は特に不快に感じていないということです。

アンケート調査の詳細や不快に感じていない人の理由などは、こちらの記事を読んでください。

Youtube広告の法律違反事例6個

1. 宿便がドバっと出てやせる広告

<違反表現例>
「宿便がドバっと出て、1週間で3キロ痩せるサプリメント」など

<違反理由>
サプリメントは医薬品ではなく、あくまで食品です。

そのため、商品について、身体の機能・症状の改善や治療効果を謳うなど、医薬品的な効果があると消費者に認識させる表現は薬機法で禁止されています。この表現のように、サプリメントを摂取することで、身体(お腹)に変化を与え、それによって便秘が改善し、痩せる・太らないという表現をすると薬機法違反と判断される可能性があります。

また、1週間で3キロやせることも現実的に食品だけでは難しい範囲なので、景品表示法違反となります。

2. 脂肪を溶かすサプリの広告

<違反表現例>
「脂肪を溶かすサプリメント」など

<違反理由>
宿便の表現と同様で、その食品が身体に変化を与え、そのことによって痩せる、太らないという表現は禁止されています。「脂肪を溶かす」は身体の変化であり、薬機法違反と判断される可能性があります。

3. 1ヶ月で10キロやせる広告

<違反表現例>
「〇〇を飲めば、1ヶ月で10キロ痩せる!」など

<違反理由>
合理的な根拠が無いにも関わらず、ダイエットサプリを飲むだけで、運動や食事制限をせずに、短期間で容易に著しい痩身効果が得られるかのような表現は景品表示法違反となります。

消費者庁によると、人が適切な運動や食事制限をしながら痩せることができるのは、6か月で4~5キロ程度と言われています。そのため、この表現は虚偽誇大広告となり景品表示法に違反すると判断されます。

4. 髪の毛が生える育毛剤の広告

<違反表現例>
「〇〇型脱毛症や△△型脱毛症のあなたにオススメ!」 「これを使ったら髪が生えてきた!」など

<違反理由>
育毛剤は「育毛」であって「発毛」ではありません。そして、育毛剤は医薬品ではないので発毛効果を表現することはできません。そのため、育毛剤で発毛効果を謳う表現をしている場合、薬機法違反となります。

また、育毛剤の使用体験談で発毛効果を表現するのもNGです。体験談だとしても、認められる効能効果を逸脱するのはNGとなります。

5. バストアップするサプリの広告

<違反表現例>
「モデルやインスタグラマーがバスト激変しまくり」「AからEカップに」など

<違反理由>
豊胸効果については、豊胸という人の体の組織機能への影響・変化を標ぼうするので、薬機法違反となります。そのため、これらの表現は薬機法違反と判断される可能性があります。

6. 楽して儲かる投資商品(ポンジスキーム)の広告

<違反表現例>
「誰でも楽して儲かる」、「不労所得をすぐに現金で受け取れる」など

<違反理由>
こちらは美容系ではありませんが、こういった胡散臭い広告も多く、中には悪質な投資詐欺があります。

そして、投資詐欺のほとんどがポンジスキームであり、「出資を募り、運用益を配当金として支払う」などと言って資金を集めますが、実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として払い、お金をだまし取る手法です。

「取引の相手方が、事実を知っていれば財産を渡したりしないという程度に重要な事実」を偽った場合、刑法第249条の詐欺罪が成立します。

つまり取引の相手方に対し、「出資金を前の出資者に渡す=いずれ破綻する」という事実を偽ったポンジスキームは詐欺罪となります。このような表示をしてポンジスキームを行うことは立派な犯罪です。

Youtubeの不適切な広告を消す対処法4個

1. 流れた広告の表示を停止する方法

①Youtubeの動画を見ていて、広告が流れてきたら、広告秒数の上に表示されている「!」のマークを押します。

②「この広告の表示を停止」と出てくるので選択します。

③広告を停止する理由を問われるので、「関連性が低い」「不適切」「繰り返し表示される」から選んで送信ボタンを押します。

これで、同じ広告はブロックされ、表示されなくなります。

2. 関連動画にある広告を非表示にする方法

①広告の右上の方にある縦の「・・・」をクリックします。

②「この広告の表示を停止」と出てくるので、選択します。

③表示を停止する理由を問われるので、「繰り返し表示される」「不適切」「関連性が低い」の中から選択し送信します。

3. Googleアカウントの広告設定を変更する

①Googleアカウントの「データとプライバシー」を選択します。

②下にスクロールすると「広告設定」というのがあるので選択します。

③「広告のカスタマイズ」を選択し、オンからオフに設定します。

カスタイマイズをオフにすると、不適切な広告が減ることがあります。

さらに、オンの状態の同画面(下の方)に「広告のカスタマイズに利用する要素」というのがあるので、そこで表示しない広告を選択することができます。

ここで、美容やダイエットや投資に関するものを選択し、オフにすることで、気持ち悪く不快な広告を減らすことができます。

ただし、これで不適切な広告を完全に無くすことは出来ず、あくまで回数を減らすだけなので注意が必要です。

4. YouTube Premiumに加入する

これまで紹介した方法は、都度操作する必要があったり、表示される回数を減らすものですが、YouTube Premiumに加入すれば、広告が一切表示されなくなります。

ストレスなくYouTubeを楽しむことができ、かなり快適です。月額1,180円の費用が必要ですが、1ヶ月無料トライアルがあるので試してみてもいいでしょう。

まとめ

収益率を高めるために過激な広告が多くなっています。ただし、広告する側は表現に注意しないと、法律違反で摘発される可能性があります。

実際に、ここ数年で取り締まりが厳しくなっています。摘発されると、景品表示法や薬機法違反の課徴金が課されたり、企業のイメージが悪くなるなどマイナスなことしかないので、必ず正しい法律知識を身に付け、不安があれば法律の専門家に相談しましょう。

また、YouTubeを見る方は、ストレス無く動画を楽しむためにも、今回紹介した対処法を活用してください。YouTubeを利用するにあたって、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

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